“詐欺師まがい”の上流技術者?
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。あなたのエンジニアとしての成長に役立つ内容であれば幸いだ。
まっとうな上流技術者になるために
ベンチャー社長兼技術者の生島勘富氏による『ベンチャー社長で技術者で』。「技術者は高いレベルでSQLを習得すべきである」と主張する。
前回のコラムで「SQL Server6.5/Delphi1.0 で作られた5時間かかる月次処理を、Delphi5で極力SQLを使う方針で書き直すと3分で終わるようになった」というコメントがついた。生島氏は5時間かかるシステムについて「詐欺師の仕事だ」と憤慨する。
上流技術者は「処理レスポンスの予想、製造方法の指示ができて、システムを経営にどう効率的に適用するか」が提案できてこそ、職務をまっとうできる。演習問題(答え)ができなければ、まっとうな上流技術者として本来の仕事はできていない、と生島氏は力説する。「SQLでできるかどうか」の判断ができることは、コンサルや上流SEにとって重要なことだ。しかし世の中にはまっとうでない上流技術者が多すぎる、と生島氏は憂いを見せた。
スーパーヘルプデスクに至る道
ネットワーク管理、ヘルプデスクの仕事に就く組長氏よる『“アラサー”IT系女子の行く末』。異動のタイミングで「これからの行く末」について考察する。
組長氏は、ヘルプデスクの仕事が好きで、その方向で進んでいきたいと考えている。しかし技術的なハードルがそれほど高くないヘルプデスクは、取り替えのきく仕事と思われているのではないかという懸念もあるという。会社に必要と思われるために、ヘルプデスクは別の仕事も覚えなくてはならないのでは、と組長氏は考えていた。
しかし、世の中には1人で3人分の仕事をこなす「スーパーヘルプデスク」の女性もいるという。「会社にとって必要な社員かどうかを決めるのは、職種ではなくて仕事ぶりなのだ」と組長氏は語った。これからは「スーパーヘルプデスク」としての道を模索するようである。
もうサービス残業はしない!
男性ばかりの生産管理部門で紅一点として働くSARA氏よる『紅一点! 生産管理ガテン系SE☆』。負のスパイラルを起こす「サービス残業」について考える。
職場で「暗黙の強制参加の勉強会に残業代がつかないのはおかしい!」とSARA氏が抗議したところ、意見が通ってちゃんと残業代がつくようになったという。先輩と衝突したものの結果的に抗議してよかった、とSARA氏は振り返る。
サービス残業は「ソフトウェアの価値を下げる→値切られる→予算がなくなる→サービス残業を強いられる」という負のスパイラルを巻き起こす。あえて空気を読まずに「おかしいことはおかしい」とはっきり言うことが職場では必要なのでは、とSARA氏は語る。
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【過去の「おすすめエンジニアライフ」】
・鳥型エンジニアと魚型エンジニア
・「技術者は社長になってもうまくいかない」
・オフィスを聖域にする
・VB6を使い続けてもかまわない
・プログラマなんかで終わりたいんだ
・笑って感情をコントロールする
★2009年5月の「おすすめエンジニアライフ」
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