“アラサー”IT系女子の行く末―その1―
こんにちは。ジメジメした季節になりましたね🌂。医学的な根拠はないそうですが、わたしは低血圧なので、曇りや雨といった低気圧な日は、なんととなく心身共にドンヨリしてしまいます。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
最近、コラムニストになる際に自分が立てたコラムの連載計画を見直してみました。過去を順に遡って現在に至る経過の中で、自分の「行く末」を試行錯誤する目的で書き進める計画でしたが、4月にたまたま自分の行く末について上司と話す機会がありましたので、過去ネタは飛ばして今回はそのことについて書こうと思います。
◆ヘルプデスクは替えがきく仕事か
4月のある日、わがチーム全体の統括者(=ボス)と、本社から来た課長に呼ばれました。新人時代、上司に呼ばれるといつも叱られてましたので、叱られなくなった今でも「な、何だろう?」と、ちょっとビクビクしてしまいます(笑)。
話の内容は、異動の話。次の現場ではヘルプデスクとしての配属となりますが、それだけでなくネットワークやクライアントパソコンの運用を担当する係のお手伝い、新人の教育係も兼ねるとのこと。自分にとっては馴染みの業務内容となりますし、異存はありません。異動の話はすぐに済み、世間話の合間にボスがさり気なく言いました。
ボス 「ところで、お前はこの先どうしていきたいんや?」
いきなりのことに戸惑いつつも、このような話をしました。
- 自分はヘルプデスクという仕事が好きであり、その方向で進んでいきたいと思っている。 もしくは、社内の教育部門で講師をやってみたい。
- でも、会社はヘルプデスクをステップに、ネットワーク管理者になるよう社員に望んでいると思うので、いつまでもヘルプデスクはしていられない。そっち方面の仕事ができるようにならないといけない、と思っている。
- ぶっちゃけ、管理者と比較して技術的なハードルがそれほど高くない(だからといって低くはないが)ヘルプデスクという仕事は、取り替えのきく仕事だと(会社に)思われているような気がする。パンチャー時代にリストラ騒動を経験した身としては「いらなくなったら(会社に)ポイされる」と思っている。
- 以上をふまえ、自分がなりたい方向性ではなく、会社が必要としている人材にならないといけないと思っている。「いらない社員」や「お荷物社員」にはなりたくない。
ボスと課長を信頼しているからこそのぶっちゃけトークではありますが、内心ちょっとドキドキ。「ポイされる」発言に苦笑するボスと課長……。
古株の社員の間で「キツイ現場」「配属されたくない現場No.1」として有名な某お客様先の企業があります。今は昔と違って運用チーム、開発チーム、ヘルプデスクチームが組織的に編成され、体調を崩したり病んだりする社員はいません。そこの現場でヘルプデスクチームを束ねる女性がいるのですが、彼女は社内で「スーパーヘルプデスク」と異名をとる、やり手リーダーなのだそうです。
彼女はいわゆる「プレイングマネージャー」だそうで、チームのメンバーへ指示を出し、自分もヘルプデスクとして作業をこなし、メンバーのマネジメント全般、お客様との折衝などチームの全てを取り仕切っているのだとか。かっこいー!!
課長いわく、彼女は確かに社内の正式な職種としては「ヘルプデスク」でしかない。しかし、代わりが務まる社員は現在のところ社内には見当たらない。もし彼女が辞めるとなれば、会社にとっては相当な人的損失であり、彼女の穴を埋めるのには最低でも3人ぐらいの社員を投入する必要があるとのこと。1人で3人分の仕事かぁ……。確かに「スーパー」ヘルプデスクですね。
要は、「会社にとって必要な社員か否か」を決めるのは職種ではなく、やはり仕事ぶりである。ということでしょうか。考えてみれば当たり前なのでしょうが、文系出身でずっと技術力に対してコンプレックスのあるわたしにとっては、目からウロコというか、忘れ気味になっていたことでした。そっか、わたしには「スーパーヘルプデスク」になる道だってあったんだ……。
目指すべき像が見えかけたは良いけれど、じゃあどうやってそこへ到達したらいいんだろう……。やっぱり、わたしの試行錯誤はまだまだ続くのです(笑)。
コメント
第3バイオリン
組長さん
>1人で3人分の仕事かぁ……。確かに「スーパー」ヘルプデスクですね。
すごい人ですね。
でも確かに、取り換えのきかない人って、どんな職種であってもその人にしかできない方法で仕事を進めている感じがします。
また、仕事以外の場でも気遣い上手だともう完璧です。
私の会社の事務系の社員にも、いつも笑顔で、飲み会での世間話をよく覚えていて
「そういえば、あのときの話は今どうなの?」と気遣ってくださる方がいました。
その人は契約終了したので今はいませんが、いなくなることを知ったときは
精神的な支えがいなくなると誰もが嘆いていました。
その人の送別会には、さまざまな部署から総勢50名(!)が参加しました。
それほど、みんなから慕われていたわけです。
>目指すべき像が見えかけたは良いけれど、じゃあどうやってそこへ到達したらいいんだろう……。やっぱり、わたしの試行錯誤はまだまだ続くのです(笑)。
それは私も同じです。
私にも尊敬する先輩がいて、どうしたら先輩のようになれるかいつも考えています。
あるとき友人にその話をしたところ、次のような返事が返って来ました。
「お前とその先輩とでは、社会人としてのキャリアも歩んできた道も違うんだから、今すぐ先輩みたいになろうとしなくてもいいんじゃないか?
今から3年後くらいに、先輩と同じレベルまで到達できればそれでいいんじゃないかな?」
それを聞いて、なるほどその通りだなと思いました。
でも3年かけてどの道を進むかは結局のところ自分で考えないといけないわけですな(苦笑)。
とはいえ、3年あれば多少迷ったり休んだりする余裕はあるので、焦る必要はなさそうです。
私も、30歳へ半年を切りましたので、行く末を真剣に考えております…
そんなことも考えつつ、うなずきながらコラムを読んでおりました。
最近考えているのが、
一つの分野に長けているスペシャリストとしての方向性以外にも、
横方向で様々な分野を知っていて、部門横断的に仕事ができるゼネラリストとしての方向性もいいかもと思っています。
人事総務課勤務として、ある時は庶務、ある時は営業事務、ある時は現場応援、
ある時はシステム管理、ある時はマネージャーの代役とこなしているのですが、
そんな中で、私なりの方法や解決策を持てるようになりました。
様々な業務や部門を知っているからこそ、つなぎ役に徹することもできますし、
調整役として、様々な問題にも対応していくことができます。
社内の「わからないこと=人事総務課に聞け!」ということで、
ある意味ヘルプデスク的かもしれません(笑)
「会社にとって必要な社員か否か」という点は、いつも意識しています。
半年契約の「XX社員」って呼ばれる非正規雇用の身ですので、
「会社にとって必要とされない=クビになる」と同義ですからね。
「取りかえのきかない人」は実はほとんどいない現実を知っていますが、
でも「取りかえのきかない私なりのノウハウ」を少しでも持てるように頑張っております。
このあたりの話に、ITエンジニア時代の経験が役立っていたりしますが、それはコラムでいずれ…
組長
第3バイオリンさん
こんにちはー。
1人で3人分。おそらくこんな感じかと。
1:ヘルプデスクとしての仕事
2:仕事の割り振りをする現場のリーダーとしての仕事
3:労務管理やお客様との折衝をするマネージャーとしての仕事
全部やっておられるそうです。すごいです・・・。30代半ばの方で「お母さん」的な雰囲気の明るく面白い人らしいです。会ってみたいというか、一緒に仕事してみたいです。
私自身も「やっと1人前の仕事がちゃんと出来るようになったな」と思えるようになるのに3年ぐらいは掛かりましたので、今後の3年でもっと地力を付けれるように勉強したいと思います。
組長
修行中のひつじさん
こんにちはー。(アラサー仲間★)
>30歳へ半年を切りましたので
私は後7カ月ですー。誕生日近いですね★
>人事総務課勤務として、
あー!私が最も憧れているポジションです!笑
前の現場で、お客様に「組長さんは、情報システム室と他の部署との潤滑油みたいな存在だね」と言っていただけたのが、私的には最高のお褒めの言葉でした。
今後は、潤滑油+αの部分を延ばすことを模索して行きたいですね。修行中のひつじさんの今後のコラムも楽しみにしてます!
ここからは本音で。
えー、私事、あと2回のコラムで、少し小休止したいと思います。
昨年10月からお読みいただき、誠にありがとうございます。
MCP(5科目),CCNA(ICEND1,ICEND2),LPIC(Level1, Lebel2),MCSA(Word,Excel)をどれか優先順位をつけて、早く社会復帰したいです。
あと2週間、コラムをどうぞお楽しみに。
組長
>稲造さん
最近、開発や汎用機オペレーターから職種転換している人が多いんですよね。ヘルプデスクばっかり増やしても、今は人手不足で良いですけどそのうち「とりあえず」レベルの人はお荷物になっていく可能性はあると感じています。取締役と飲みに行った時も似たようなことを言っておられました。世知辛い世の中ですね・・・。私は「なんだとー!二度と『要らない』なんて言わせてたまるか、ボケ!!」って思ってますけど、なーんにも考えてない呑気な後輩とか見てると何だかなぁ・・・って思います。
私も今年はLPIC取ります!レベル1ですけど。寂しくなりますが、また復帰されるのを心待ちにしてますね。
モンモン
組長さん
>1人で3人分の仕事かぁ……。確かに「スーパー」ヘルプデスクですね。
「『スーパーヘルプデスク』の人と同じような事があったなぁ」と思い記事を拝見させて頂いておりました。
ヘルプデスクも多種多様とあるでしょうが、ヘルプデスクはコンシェルジュである必要があると思っています。
ITの知識やスキルが必要なのは当然として、コミュニケーション能力がないとなりたたないですし気配り上手でないとダメかなぁと思います。
私自身がスーパーヘルプデスクに当てはまるかは分かりませんが激務なヘルプデスクをやっていた時には「要求されたことには絶対『NO』と言わない(理不尽なものを除く)」をモットーに分からないことでも調べればできるなら「はい、やります」と返事し依頼をこなしていました。
組長さんにお願いした人からニッコリ「ありがとう」と言われ続けるヘルプデスクを目指して下さい、応援しています。
組長
モンモンさん
こんにちは。コメントありがとうございました!
>ヘルプデスクも多種多様とあるでしょうが、ヘルプデスクはコンシェルジュである必要があると思っています。
そうですね!ユーザーさんにとっては、「頼みの綱」だったり、「良き相談相手」であったりしますもんね。
>組長さんにお願いした人からニッコリ「ありがとう」と言われ続けるヘルプデスクを目指して下さい、応援しています。
ありがとうございますっ!!精進、精進・・・。