お気楽“IT系女子”の日常を徒然と綴ります。

“アラサー”IT系女子 VS “アラフォー”IT系(?)おねーさま

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 こんにちは。今年のスギ花粉は去年の何倍もの量だそうで。皆さまいかがお過ごしでしょうか。実は、わたしとスギ花粉との抗争が勃発して、今年でちょうど20年という節目の年となるため、何かお祝いでもしようかと考えている組長であります。今回は予定通り、アラフォーおねーさまとのことを徒然と綴ります。

◆出会いのきっかけは

 3年前、上司は次の配属先候補として、わたしの経験をふまえた上で最適と判断した現場を提示しました。しかし、その現場は激務で有名であり、尻込みしたわたしは固辞。その結果、配属していただいたのが今の現場です。

 その後、わたしが配属当初どのように感じていたかは、コラム初回に綴っておりますが、自分の選択の結果であるという事実を完全に棚上げしてますね。お恥ずかしや! そしてさらに、ここには配属前から上司に「くれぐれも、仲良くするように!」と、警告されていた「ラスボス」の存在がありまして……。

◆遂にラスボス登場……

 ラスボス=大ベテランの女性=アラフォーおねーさま。

 配属されて10年。年齢は、怖くて聞けない ……やだなぁー、女性に年齢を尋ねるなんてヤボですよ、皆さん(笑)。それに、別にいくつだろうが仕事には関係ないですしねっ♪

 配属当初は接点がほぼゼロだったため、印象としては「怖い」。😢 しかし、仕事はキチンとされていて、質問に対しても意外と気さくに教えてくださいました。これまで、「頼れる素敵なおねーさま」に飢えていたわたしには、とても嬉しかったです(でも、やっぱり怖かった……)。

 実際に一緒に仕事をするようになり、公私の区別はハッキリ分けたいクールなタイプでありながら、気さくで姐御肌な女性であることが分かりました。決して偉ぶるわけではなく、「口だけはよく動くけど、大して仕事してない」ということもまったくありません。むしろ、わたしよりも率先して雑務もこなす方。

 最初のうちは「素晴らしい方だ!」と思っていましたが、それは意識の高さというより、「やることさえ完ぺきにやっていれば、誰からも文句は言われないし、言わせない」という、至極まっとうな自己防衛戦略であることが分かりました。

 仕事への愛情は残念ながらあまりないらしいのですが、だからと言っていいかげんになるでもなく、完全に割りきっておられるところがすごいと思います。感情をベースにしてモチベーションが変動するわたしは、爪の垢を煎じて飲まねばなりません。

 また、基本的に姐御肌なご性格なので、わたしがお客様に何か言われていると、すっ飛んで来て庇ってくださったり、上司の言うことを(良くも悪くも)素直に聞くわたしと違って、言うべきことはちゃんと言って下さる非常に頼もしい方です。

 そんな頼りになるおねーさまですが、わたしにたくさんの欠点があるように、彼女もまた完ぺきなわけではありません。

 彼女は、業務上の必要性を実感できずに、勉強することを放棄なさっていました。配属当初は自費でスクールに通ってみたり、お弁当を2つ持参して業後に遅くまで勉強したり、努力されてはいたのですが……。彼女の配属当時、会社全体としてはあまり社員教育に力を入れているわけでもなく、わたしと同様「初学者」からスタートした彼女は、会社に対していろいろと、思うところがあったようです。

 よって、今となってはすっかり、「そんな勉強して、(仕事に)何の役に立つの? 給料が上がるわけでもないし」と、否定的なお考え。わが社の社員への待遇や教育体制が不十分だったことへの不信感が根強いのか、わたしが本社の講習会に通ったり、時間があるからと資格の勉強をすることに対しても、「組長さんは勉強が好きなのね~」と、クールな態度。その態度に内心ムッとしたり、技術的なことに関して、「ちょ、そんなことぐらい知っててくださいよ!」と、これまた内心で拳をプルプルさせたことも幾度となく……。

◆出会ったのは運命か!?

 そんなこんなで、たまに何とも言えない気分になったり、彼女が溜息と共にハンカチをポンと机の上に放り投げるたびに、「ひぃぃぃ! ごめんなさいー!!」と、怒っておられるわけでもないのに勝手にビビったり、姐御を得た嬉しさ半分、ストレス半分の日々を過ごしていました。

 しかし、ある日、会話の流れで仕事とは関係のない悩みをポロっと打ち明けたところ、彼女も同じようなことで悩んでいたことが判明。それをきっかけに一気に、本当の意味で、仲良くなれました。

 似たような悩みを抱え、家族構成も似ている彼女。年上なだけに、経験を踏まえて非常に「ピッタリ!」なアドバイスをいただいたり、彼女の経験談を話してくださるように。その結果、「ああ、わたし、これで(=こういう生き方で)良いんだ」とか、「同じような悩みを抱えている人がいるんだ」など、1人で悶々としていた状況に光が見えました。

 わたしは、自分の選択の結果とはいえ、現在の仕事内容については少し物足りなさを感じていますが、キャリアの上では遠回りかもしれないこの現場に来た意味は、彼女と出会うことだったんだな、と今では思います。

 仕事内容に不満があったり、不本意なものを感じている方もたくさんいらっしゃると思いますが、キャリア上のことだけでなく、長い目で見たときに自分の人生に必ず意味のある出会いや気付きが、実はそこかしこにあるはずです。「今、この不本意な状況において、自分にとって必要な試練って何だ? 何に気付くためにここにいるのだ?」と、考えることは目先のキャリアを含め、人生を考えるに際し、非常に重要なんだとこの現場に来て思いました。

 アナタの隣の怖ーいお局様。ウマの合わない新しい同僚や上司、先輩。もしかしたら、自分にとって「出会うべくして出会った人」かもしれません。こっちから心を開いてみたら、思いもよらない、新しい展開が生まれるかもしれないですヨ! ちょっと話をしてみませんか?

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