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まあ

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○「まあ」

 出典は忘れましたが、「『まあ』というのが口癖の人は、自分の価値観とは別に、他人には他人の価値観があることを認め、受入れられるタイプ」 という説を見つけました。加えて、「ただし、一方的に価値観を押し付けられることに対して、極端に嫌悪感を感じる」とありました。
 自分も「まあ」というのが口癖らしいので、振り返ってみると、確かにそのとおりかもと感じてしまいました。

○なぜ、嫌悪感を感じるのか?

 この話を友達にしたところ、「自分は相手の価値観を認めるのに、相手が認めてくれないから腹が立つのか?」という話になりました。

 あらためて考えてみると、実はそうではなく、「自分も昔は自分の価値観しか知らず、他人に同じ価値観を求めていた時代もあった。しかし成長過程で他人には他人の価値観があり、それを認められるようになった。だから自分の価値観を押し付けてくる人に出会うと、大人げない、と腹が立つ」のではないかという結論に達しました。その証拠に価値観を押し付けてくるすべての人に嫌悪感を感じるのではなく、それが自分より立場的に上の人だったりするとその兆候が顕著に表れるからです。

○価値観を押し付ける人は大人げないのか?

 ということは、「まあ」が口癖の人は、「多様な価値観を認めている人の方が、価値観を押し付けてくる人より優秀」と考えているということになります。

 では、果たして本当に「多様な価値観を認めている人の方が、価値観を押し付けてくる人より優秀」なのでしょうか?

 例えば、スティーブ・ジョブス。

 伝記など読んでみると、彼は世界で最も偉大なイノベーターの一人として評価される半面、社内ではジョブスの要求水準を満たさない社員を放送禁止用語で罵倒しクビにする暴虐な君主として描かれています。

 「大人げない」と言えば間違いではないかもしれませんが、自分より優秀かどうかと聞かれるとそれは間違いなく「優秀」です。

 偉大なイノベーションは、「大人げない」「価値観を押し付けてくる人」によって引き起こされるのかもしれませんね。

 まあ、要は人次第ということで。

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