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第655回 キャパオーバーになったら・その後

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 今回は先週からの続きです。相変わらずキャパオーバーな状態は続いているんですが、少しずつ改善されつつあります。それは仕事が終わってきたからなのですが、このことで先週から今週にかけて感じたことがあるので続きとして書きます。

■Xでのツイートを読んで

 エンジニアライフではコラムニストのコラムを編集者さんがXで発信してくれています。これ、私の知る限りコラムを書き始めた当初からほぼ毎週欠かさずやってくださっているイメージがあります。そういえばこの点についてお礼を伝えていなかったです。編集者さん、いつもXでのツイート、ありがとうございます!

 で、そのツイートを拝見させてもらうと、人の助けを借りることも考えてみたらどうかという内容があります。これ、もっともなことです。

 ただ、同時に実はそれができない状況だったんだよなぁということもお伝えしてなかったなぁと思いました。この辺は過去のコラムでも書いてるんですけど、私の仕事は専門的なので他で対応できる人がいないんです。そのため、私に負荷が集中する形となったままになっていました。

 勿論、この点については私自身良い状態だと思っていないので、そこを何とかしたいと思い動いてはいます。その辺は先ほどのコラムに書いてありますので、一部引用します。

 私の場合、新しいことに取り組んだり、その内容を深く掘り下げて研究し、そのアウトプットを作り出すことが元々好きなので、こういったことはほっといてもやると思うんです。それは私一人でできることだからです。

 しかし、一方で自分の場所を後進の方々に譲るくだりについては私一人ではできません。相手があってのことです。そのため、譲るべき後進の方がいなければいつまで経っても属人化は解消されません。

 これってどうしたらいいんだろう? と思います。勿論、私が誰が適性のある人を見つけて、その人を私の部下として就いてもらうことができればその状態は作れると思います。しかし、それを作るのは私ではなく組織であり企業です。その決定権者に意志がなければ実現しません。結局のところ、属人化を解消させるか否かを判断するのは個人ではなく組織や企業だということになるのではないかと思います。。。

(中略)

 後継の対応を取ることは重要であることは分かっているものの急ぎではないために今すぐ取り掛からない。実は私はこのケースに該当しています。私が担当させていただいている仕事の中には数千万~億単位のお金が動く場合もあり、現状それを一人でやっていることが多いです。しかし、そこに対して組織や企業は後継の必要性は意識しているものの何の手を打っていません。こちらも要所要所で後継の話は伝えていますが、立場上キツくも言えないので、この状況が続いています。。。

といった具合です。

■だったら、人に委ねたらいいじゃん!

 このくだりを引用したのは、先週の私の話の正統性を主張したいとかそういうことではありません。実は逆で、もっと人に委ねても良かったんだなぁと思いました。というのも、先週のコラムを一部引用します。

このことから妥協することも時には大事なんだなぁと感じるようになりました。以前は「妥協=悪」と捉えていた所もあり、最高のモノを届けたい! みたいない職人っぽい仕事の仕方をしていたこともありました。しかし、仕事の量が増えてくるとどうしようもなくなることってやっぱりあります。キャパがオーバーしてしまっているのに全部の対応をすることはできないんですよね。だとしたら、何を守って、何を手放すかを考えなければなりません。そうしないと全体で見ると失敗してしまうかもしれないからです。

 そう考えると妥協することも時には止む無しなんだと思えるようになりました。何でもかんでも遮二無二やればいいってものではなく、押すときには押す、引くときには引く、そうした臨機応変さがないとうまく立ち回ることってできないんだなぁと改めて思いました。

 いや、だったら人に委ねたらいいじゃん! って思いますよね(笑) ええ、思いました。

 これは完全に私のミスだと思います。自分で妥協したらいいって言ってる割に、仕事の質を落としてでも最後まで自分でやろうとする。そこまでのことをするのなら、人に仕事を振ってしまって多少なりとも品質が下がってもそれを受け入れるのも妥協です。完全にそういう視点がなかったことに気づかされました。。。

■3層構造モデルで捉えてみると...

 それができなかったのは、ひとえに属人化されている仕事ゆえに私がやらねばならないというバイアスがあったんだと思います。そのバイアスで物事を捉えていたので、こんなことになったんだと思いました。これを3層構造モデルで捉えるとこうなります。

属人化という状況(1層)

自分がやらねばならないという考え方(2層)

妥協してでも自分でやり遂げようという行動(3層)

実際に私はこうなっていました。しかし、一方で、

属人化という状況(1層)

人に任せてもいいんだという考え方(2層)

妥協してでもチームでやり遂げようという行動(3層)

にすることもできたってことです。

 こう考えると、私もまだまだ未熟だったことが分かります。多分、私の課題ってこういう所なんでしょうね。私はもっと周りの人に頼ることもやっていなかないと、うまくいかないんだなぁということに気づかされました。そのきっかけになったのはXのツイートでした。改めて、ありがとうございました!

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