第641回 認定プロダクトオーナー(CSPO)を取得しました
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
1年程前に認定スクラムマスター(CSM)を取得したことをコラムで書きましたが、最近、認定プロダクトオーナー(CSPO)も取得しました。そこで今回はプロダクトオーナーに関するお話をしたいと思います。
■認定プロダクトオーナー(CSPO)とは
過去に認定スクラムマスター(CSM)のコラムを書きましたが、その内容を少し抜粋します。
認定スクラムマスター(CSM)とは米国Scrum Allianceが認定するスクラムマスターを認定する資格です。スクラムとはアジャイルの一手法のことで、Wikipediaにはこのように定義されています。
プロダクト開発におけるスクラム(英: scrum)は複雑な問題への適応型ソリューションをチームで開発し価値を生み出すための軽量級フレームワークである。(Wikipediaより)
Wikipediaではスクラムをソフトウェア開発におけるアジャイルの一手法として紹介していますが、現実的にアジャイル(スクラム)はその域を超えており、様々な所で適応されています。今回私がスクラムを学ぶきっかけになったのはプロジェクトマネジメントからですし、プロジェクトマネジメントにおいてもアジャイル(スクラム)はとても重要な位置づけになっています。
(中略)
そして、スクラムという手法では「スクラムマスター」「プロダクトオーナー」「開発者」という3つの役割があり、この中のスクラムマスターという役割に関する資格が認定スクラムマスター(CSM)なんです。
今回、このプロダクトオーナーに関する資格が認定プロダクトオーナー(CSPO)です。プロダクトオーナーの役割はスクラムにおけるプロダクト(成果物)の価値を最大化する役目を持っています。具体的にはプロダクトバックログの管理が主な仕事になります。
プロダクトバックログとはアジャイル開発における要となるモノで、ここにユーザーストーリーが格納されています。ユーザーストーリーについても過去のコラムでも触れていますので、そちらを抜粋します。
求められていることというのは要求事項のことです。この要求事項をアジャイルではユーザー・ストーリーと呼ぶのですが、プロジェクトにあるたくさんのユーザー・ストーリーの優先順位をつけ、優先順位の高い順番からどんどん開発を行い、リリースしていくのです。このやり方だと、例えば不確実性が起こったとしてもそれを加味してユーザー・ストーリーの順位付けを変えればいいだけの話で、その時点で最も求められている価値を提供する作業は変わらないのです。
ここで述べられていることをもう少し詳しくお話しすると、ユーザーストーリーが格納されている場所がプロダクトバックログです。この中にユーザーストーリーは優先順位を付けられて格納されています。プロダクトオーナーはユーザーストーリーを作ったり、プロダクトバックログに格納されているユーザーストーリーの優先順位付け(これを「バックログの洗練」と呼びます)を行ったりします。
ユーザーストーリーはプロダクト(成果物)に対する要求事項を表していますので、プロダクトオーナーはユーザーストーリーやプロダクトバックログの管理を通じて、プロダクト(成果物)の価値を最大化することに注力しています。
■プロダクトオーナーの仕事
私がアジャイル(スクラム)を勉強していく中で、どうしてもプロダクトオーナーのやるべきことが明確になりませんでした。書籍やネットをあれこれ調べてみることで大枠でやるべきことはわかるのですが、具体的に何をやらなければならないかが明確になりませんでした。そのため、これまでは見様見真似でプロダクトオーナーっぽいことをやっていました。ここが今回認定プロダクトオーナー(CSPO)を取得しようと思った最大の理由です。
認定プロダクトオーナー(CSPO)を取得することで、ある程度プロダクトオーナーのやるべきこと、ユーザーストーリーのつくり方、バックログの管理方法などがわかってきました。
プロダクトオーナーの仕事
- ビジョンを定義する(プロダクトのビジョンをプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発者、顧客とで共有する)
- ペルソナを定義する(ターゲットとなるペルソナを定義する)
- ユーザーストーリーを作成する(ペルソナが求めているニーズをユーザーストーリーとして作成する)
- ユーザーストーリーの優先順位を決める(ユーザーストーリーをリリースするための優先順位付けをする)
- リリースプランを考える(ユーザーストーリーを実現させる具体的ない方法を考える)
これらはプロダクトバックログを中心として動いています。一方、スクラムマスターはこのような動きをします。
スクラムマスターの仕事
- スプリントプランニングを行う(スプリントの最初に行う会議を開催する)
- スプリントバックログを作成する(スプリントで実施するユーザーストーリーをタスクに落とし込んだバックログ)
- デイリースクラムを実施する(日々の問題や進捗を話し合う会議を開催する)
- インクリメントする(成果物を作成する)
- スプリントレビューを行う(成果物のレビューを行う)
- レトロスペクティブを行う(スプリント全体の振り返りの会議を開催する)
実はこうした動きもプロダクトバックログを中心として動いています。つまり、スクラムマスター、プロダクトオーナーどちらもプロダクトバックログを中心に動いているものの、その対応の仕方が違うってことですね。そのため、その点をお互いが理解して動かないとうまく役割分担がなされないので、スクラムが機能づらくなることが今回の認定プロダクトオーナー(CSPO)を取得することで分かりました。
■スクラムを習得する上で必要なこと
こうした気づきが得られたことは私にとってとてもプラスでした。まだ全ての内容が理解できた訳ではありませんが、やっぱりスクラムはうまく作られているなぁと思います。こうしたことに熟知して仕事ができるようになると、今よりももっと早く、もっと価値の高いプロダクト(成果物)を作成することができるような気もしています。
ただ、そのためにはやっぱり実践するしかないと思っています。これまでもそうでしたが、私はすべて実践の中から学び習得してきたと思っています。ですので、今回学ばせていただいたプロダクトオーナーについてもどんどん実践して行きたいと思います。その中で何か気づいたことがあれば、またこのコラムで紹介させてもらいますね。