第576回 Google Bardを触ってみた
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
5/10にGoogleが満を持してBardをアップデートしてきました。BardはGoogleがChatGPTに対抗して作成したAI Chatですが、今年の2月にリリースされた当初はあまり出来が良くなかったみたいでGoogleもそのことを認めていました。そのような中でChatGPTがものすごい勢いで普及してきた訳ですが、そこに待ったをかける形で最新のBardがリリースされました。
この最新のBardは無料で誰でも利用できますので、私も早速触ってみました。今回はその感想を書きます。
■最新のBardでは何ができるのか?
Google Bardのページに飛ぶと更新履歴を見ることができます。5/22時点での最新情報はこのようになっていました。
この5/10のアップデートが非常に大きく、Googleが誇る最新のLLM(Large Language Model、大規模言語モデル)であるPaLM2が搭載されたようです。他にも検索結果をGoogleドキュメントやGmailにエクスポートすることができたり、日本語対応になったりしました。その後、5/15に更にアップデートされており、情報ソースを表示する機能も追加されたみたいです。
これらの情報を見る限り、とても使い勝手が良くなったように見えるのですが、実際の使い勝手はどうなのか。。。早速触ってみました。
■Bardを触ってみた
Bardを使うにあたり、以前のコラムでChatGPTに質問した内容と同じ内容をBardに聞いてみることにしました。
こちらがその結果です。体感的にとてもレスポンスがかなり早かったです。また、回答例を複数用意してくれているのもポイントが高いですね。そして、回答の下にはエクスポートのボタンも見えますね。
ちなみに、回答例2と3はこのような回答でした。
これらの回答を見る限り、ChatGPT3.5よりも回答の精度は高そうに見えます。そこで、次の質問をしてみました。この質問は以前ChatGPTで投げた質問と同じです。
これを見るとやっぱり精度が高いような気がします。以前はここで出てきた回答にさらに質問をしていましたので、それも投げてみました。
この回答は英語のことについて回答しているので、回答の前後関係を正しく理解できていないようです。そこで、追加で質問を投げてみました。
今度は正しく回答してくれましたね。
■Bardを触ってみた感想
今回は以前ChatGPTで投げた質問を同じ内容をBardにも投げてどのような回答をするかを確認してみましたが、レスポンスの速さや回答の精度はBardの方が優れているような気がしました。
ただ、色々と情報を見てみると複雑な命令をさせる場合にはChatGPT4.0の方が優れているとの感想もあるみたいので、もう少し色々と触ってみないと見えてこない部分もあると思います。
とは言え、最新の情報から検索しているみたいですし、ここまで早く回答が表示されGoogleドキュメントへ連携できるのならこれをメインにしても良いような気がしています。何より無料なのが良いですよね。。。
今後は画像生成AIであるAdobeのFireflyやGoogleMapと連携するなどその活用範囲はどんどん広がっていくようですので、これからも色々と使い込んでいきたいと思います。また、面白そうなことが分かりましたらご紹介させてもらいますね。