第510回 こだわりについて考える
こんにちは、キャリコンサルタント高橋です。
自分で言うのも何ですが、私は結構こだわりがある方だと思います。と言っても、私がこだわるのは仕事に関してだけで、それ以外のプライベートについてはあまりこだわりはない方だと思います。たまに仕事とプライベート、どっちにこだわりがあった方が良かったのかな、とか思ったりしますが、今回はそんなこだわりについて思うことを書いてみました。
■仕事でのこだわり
私が仕事で持つこだわりはただ一つ、「最高を提供したい」これだけです。ここでいう「最高」とは自分にできる最高の状態ということで、例えば、研修ならば教材や資料、伝え方、ファシリテーションの仕方などなど、こういったことに強いこだわりを持っています。ですので、資料一つ作るにしてもフォント、インデント、行間、色使いといったレイアウトへのこだわりも結構こだわります。この時、
「この言い回しは正しく伝わるか? 」
「どう表現すれば、参加者に響くか? 」
などを考えます。そのため、少し大げさですが、文字の大きさ(フォント)が1ptでもずれてたりすると気になってしまいます。ここまで行くと、もはや何のためにこだわっているのかよくわからなくなってきたりもしますが、それでも自分の中で最高の状態をつくりたいという想いでやっているつもりなんです。。。
他にも伝え方やファシリテーションといった喋りや振る舞いといった部分にもこだわりがあります。私はどちらかというと感情に訴えるような表現をするタイプなので、喜怒哀楽や話のテンポ、身振り手振りを結構大きくするのですが、それもどのように相手に伝わるかを考えてやっているので、研修などを行う場合は必ず事前に練習をし、参加者にどのように見られるか、どのように受け止められるかを自分自身で確認するようにしています。私の周りの人からすると、少し行き過ぎている感を持たれているような気もするのですが、やっぱりそこは自分のこだわりでもあるので、周りに迷惑をかけない範囲でいつもやらせてもっています。
■プライベートでのこだわり(のなさ)
反面、プライベートではあまりこだわりを持っていないと思っています。何かやるにしても「これでなければならない! 」といったことはなく、私の意見ややりたいことは主張するものの、そこへのこだわりはあまりなく、いつも他の人の考えに同調したりしています。
一見すると主体性がないようにも見えますが、私自身はいいモノができればと思っているだけで、単に自分の考えより他の人の考えがいいモノのように思えてしまうので自分の考えを押し通さないのかもしれません。何というか、プライベートの場合は自分が前に出るというより後ろに回ってサポートしていたいと思うタイプなので、こだわりがないような感じになってしまうのかもしれません。
まぁ、こだわりがないというのがこだわりと言えなくもないですが、私の中ではこだわりがないことで身軽な感じがするので、プライベートではこのスタイルが気に入っています。
■こだわりについて考える
このように、私は仕事とプライベートではこだわりについて真逆の考え方をしています。でも、なんだかこれでいいような気がしています。
というのも、すべてにおいてこだわり持っている方は世の中にはおられますが、これってずっと気を張っている状態のような気がするので、私だったらいつか疲れてしまうんじゃないかなと思ったりします。一方で、何もこだわりを持っていない方も世の中にはおられますが、こっちは逆に緩みまくっている状態のような気がするので、こちらも私だったら無気力な状態になってしまうような気がするのです。
そう考えると、こだわりというのは人によっては適材適所なのかもしれません。こだわりを持つべき所で持つ、それ以外はこだわらない。何だかそういう生き方の方が人間らしいような気もします。私はこだわりの有無を意識することで、それが自分らしいということに気づけたような気がします。
だから、こだわるところはこだわる、こだわらないところはこだわらない。結局、それがその人にとってのキャリアにもなり得るのかもしれません。