ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第452回 貢献について考える

»

 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 昔から私は貢献という言葉が好きで、昔から人や組織に対して貢献活動をしてきたつもりでいます。ただ、なぜ貢献をするのかについて、私自身あまり深く考えてきませんでした、しかし、ここ数年、貢献について考えることが多くなってきました。それは、第8の習慣の影響が強いのですが、今回は、この貢献について考えてみることにしました。

■貢献するということ

 ネットで貢献の意味を調べてみると、このような答えが見つかりました。

ある物事や社会のために役立つように尽力すること。「学界の発展に貢献する」「貢献度」
貢ぎ物を奉ること。また、その品物。
(デジタル大辞泉より)

 確かに貢献ってこんな意味で使われますよね。また、世の中には「社会貢献」という言葉があります。こちらはWikipediaにページがありました。

社会貢献(しゃかいこうけん)とは、社会の利益に資する行いをすることをいう。
(Wikipediaより)

 これらをまとめると、貢献、社会貢献共に、その内容は「人、組織、社会などに対し、それらの対象に対して役立つ、利益を得られるように力を尽くすこと」と考えてよさそうですね。

■なぜ貢献をするのか?

 貢献の意味が分かった所で、話の本題に入ります。そもそも、なぜ人は貢献をするのでしょうか? ここからは私の価値観での話になりますが、貢献とは見返りを求めない行為だと思っています。「この人(この組織、この会社)のために力を尽くそう! 」と考えることは利他的な考えが背景にあります。なぜそのような利他的な考えに至るのか? それは、そこに使命を感じるからではないでしょうか。

 例えば、社会貢献について良く出てくるワードに「ボランティア」という言葉があります。被災地支援などでボランティア活動をされる方がおられますが、こういった方々の原動力になっているのは「被災地の方を支援したい」という想いです。そして、それは「自分が被災地の方々の力になりたい」という使命感でもあると思うのです。この使命感こそが貢献の原動力になっているのではないかと思います。

 この使命感は言葉ではとても表現しづらいモノですが、その人にとってはなくてはならないとても大きな力だと思います。マイクロソフト社の創始者ビル・ゲイツさんは有名な慈善家でもありますが、妻のメリンダさんとともに2000年に世界最大の慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を創設されました。この財団の信念は「すべての命の価値は等しい」だそうで、創設以来、ゲイツ財団は全ての人々が健康で豊かな生活を送ることができるように様々な支援をされているそうです。その内容は決して金持ちの道楽的な慈善活動などではなく、とても本格的な活動なのだそうです。私はここにビル・ゲイツさんの使命を感じずにはいられませんでした。

 使命は事の大小ではありません。例えば「周りの人を笑顔にしよう」という使命を持った人がいたとしましょう。自分の行いが周りの人を笑顔にする、最初、その範囲はとても小さいかもしれません。しかし、その笑顔の輪はやがてどんどん大きくなっていきます。そうしてたくさんの人が笑顔になっていく。それはとても素晴らしく偉大な使命だと感じます。

 使命を持っている人は、なぜその使命を全うしようとするのでしょうか? それは、そこにその人の幸せがあるからではないでしょうか。ここまで書いていて、槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」という曲を思い出しました。この曲の主人公は困っている人にたくさんの貢献をしています。そして、人に貢献し続けることが主人公の使命になっていきます。そうして、貢献ばかりをしていて自分には何もなくなったと感じた時...、本当に欲しいものを得ることができたという内容です。本当に欲しいものは何だったのか? ご興味のある方はぜひ一度聴いてみてくださいね。

■使命を得ること

 過去に第8の習慣をご紹介しましたが、この使命のことを第8の習慣ではボイス(内なる声)と呼んでいます。このボイスを得るための方法は第8の習慣に書かれていますのでよかったらそちらをご参照いただければと思いますが、第8の習慣では自分のボイスを得るだけではなく、周りの人がボイスを発見できるように支援していくことを目的としています。

 使命感を持って生きるというのはとても大変な事かもしれません。しかし、一方でとても羨ましいことだと思います。そういった生き方ができることは何物にも代えられない素晴らしい生き方のように思います。そして、第8の習慣では、この使命感を自分だけではなく周りの人たち一人一人にも発見できるように支援することを説いています。

 到底、今の私はここまでの生き方はできていませんが、一方で過去の偉人たちに目を向けると、彼らはそんな生き方をされていたように思います。私がそこに辿り着けるかどうかは分かりませんし、その道のりは果てしなく遠いと思います。。。でも、もしそこまでたどり着けたとしたら、私の人生は最高だったなぁと思えるかもしれません。そんな人生になるよう、これからの人生も頑張っていきたいと思います(笑)

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する