第453回 問題解決について考える
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
最近、エンジニアライフでは問題解決のコラムが多くなっていますね。こういう時は流れに乗ってしまいたくなります。そこで今回は問題解決について思うことを書いてみます。
■様々な問題解決法
私はキャリコンなのでクライエントの抱えるキャリアに関する問題を解決することをやらせてもらっています。その際にシステマティックアプローチやナラティブアプローチなどの手法を良く使います。また、コーチングをする際は相談者の抱える問題や課題などをGOAL法や独自の戦略を使いながら、相談者自身が目標に到達できるような支援をします。他にも水平思考を使ったり、ジェラットの意思決定プロセスなどを使うこともあります。
こうやって振り返ってみると、私自身結構色んな思考法を使っているように思います。ただ、一つ言えることは問題解決法を使わなければならないから使っているところが大きいように思います。
■普段の生活で問題解決法を使うことって?
それでは、普段の生活の中で問題解決法を使うことがあるか? を自問自答してみると、私の場合ほぼ100%ないと思います。。。なぜなら、普段の生活の中で問題解決法を使ってまで解決しなければならない問題が起こらないからです。もし、起こったとしても数年に1度あるかないかです。ですので、仕事で問題解決法を使うことがなければ、恐らく私は一生問題解決法を使うことはないかもしれません。
そのように考えると、問題解決法を知らない人は結構な数おられるのではないかと思います。だからこそ、その方に問題が起こった場合、その問題を解決するためにキャリコンなりコーチのような専門家がいるのかもしれません。
■問題解決法の役割とは?
結局のところ、問題解決法とは単なる手段でしかありません。つまり、何かの問題を解決するという目的があって初めて存在するモノです。ですので、私のようなキャリコンやコーチ、コンサルのような職業では仕事を遂行する上で必要になると思います。
それでは、それ以外の人にとって問題解決法は必要なのか? と考えると...やっぱりあった方がいいと思います。それは、自分に降りかかる問題を解決するという意味もありますが、問題解決法は思考法、つまり物事の考え方でもあるので、その考え方をベースにすることで物事を選択する力が生まれると思うからです。
例えば、ジェラットの意思決定プロセスでは、「予測」→「評価」→「決定」という流れで意思決定します。細かい話は抜きにして簡単にお話ししますと、最初に選択肢を予測し、次にその選択肢を選んだらどうなるかを評価し、その上で意思決定します。それを自分の習慣として持っておくと、それが自分の選択の根拠になります。私たちの人生は選択の連続ですから、このような問題解決法を持っておくことで自分で選択できる幅が広がります。そして、自分で選択することができないほどの問題が出てきたならば、それは専門家に任せればよいのだと思います。
コラムニストのマスター吹越さんも、
手法に踊らされないように「問題に対し何をしたいのか、どう考えていくのか」を見失わないようにしたいですね。
とおっしゃられているように、その問題解決法が自分にとってどのような役割を担うのか、そこを考えておくことが大切なのではないかと思います。
■問題解決について考える
...と、ここまで書いていて、さっき書いたことが違うような気がしてきました。。。
先ほど、普段の生活で問題解決法を使うことはほぼ100%ないと書きましたが、実は意識していないところで何気なくジェラットの意思決定プロセスで物事を捉えていることをやっているような気がします。意識していないところで問題解決法を使っているから、普段の生活で問題解決法を使ってまで解決しなければならないことがないと思い込んでしまっていたのかもしれません。。。
そう考えると、やっぱり問題解決法を身に着けておくことは、その人の生き方にとってプラスに働いてくれるように思います。