第435回 Get Wild退勤から思うこと
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
先日、Twitterのトレンドワードに「Get Wild退勤」なる言葉が出ていました。何のことだと思い調べてみると、仕事から帰る時(=退勤時)にTMネットワークさんのGet Wildを聴きながら帰るというモノだそうです。きっかけとなった方のTweetを拝見すると、仕事が終わってGet Wildを聴きながら帰ると、とても良い仕事をした気持ちになれるそうで、何なら後ろの建物(会社)が爆破してる脳内妄想が起こってオススメなのだそうです。。。
試しに私も仕事から帰る時にスマホでGet Wildを聴きながら帰ってみました。そうすると、確かにテンションが上がり、仕事をやり切った感が湧き起こりました(笑) これは確かに良いです! そこで今回はGet Wild退勤から思うことを書いてみます。
■そもそも「Get Wild」って?
今更感はありますが、「Get Wild」とは何ぞや? という方のために簡単にご紹介しますと、TMネットワークさんが1987年に発表された曲で、アニメ「シティーハンター」のエンディングテーマになったTMネットワークさんの代表曲です。
シティーハンターは基本的に1話完結のストーリーになっており、各話の最後にさりげなく流れてくるGet Wildがとても印象的でシティーハンターの世界観を格好良く表現していた記憶があります。当時、私は漫画、アニメ共にリアルタイムで見ていた世代なので、特にアニメは毎週楽しみにしていました。ですので、このGet Wildという曲はとても強く印象に残っています。
■Get Wild退勤を考える
先ほどもお話ししましたが、このシティーハンターは基本的に1話完結になっており、主人公冴羽獠の活躍で難題が解決され、ハッピーエンドで話が終わるタイミングでGet Wildが流れてくるのです。そうすると、すべてが解決し達成感を感じるような感覚になります。それはとても心地よい感覚で、このエンディングテーマのGet Wildを見るまで(正しくは来週の予告を見るまで)が私にとって一つの話になっていたような感じでした。
これは私の勝手な想像ですが、シティーハンターのアニメを見たことのある人は、恐らくGet Wildと言えばシティーハンターを思い出すに違いありません。そういう人だからこそ、Get Wildを聴きながら仕事から帰る(退勤)すると、さも自分が冴羽獠のように難題を解決し、達成感を感じながら1日という話のエンディングに向かっていくのではないかと思います。それは、過去に感じていたとても心地よい感覚を自分の生活の中で再現している状態のような気がします。
私なりの解釈ですが、これは「自分の天気を持つ」ということなのではないかと思います。自分の天気を持つという話は何度かお話ししていますので詳しくは過去のコラムをご覧いただくとして、「仕事をやり終えた」という事象そのモノに何の色も着いていません。「あぁ、今日も疲れたなぁ~」と考えればそのような色が着くでしょうし、「1日面倒臭い仕事ばっかりやらせやがって! 」と考えればそのような色が着くでしょう。
このGet Wildを聴くことで、シティーハンターのエンディングと繋がる曲の持つイメージから「仕事をやり終えた」ことに対して達成感の色を着けているのではないと思うのです。これは自分の天気を持つということだと私は思います。
このことはとても重要で、私たちの色、つまり私が描き出そうとする結果というのは、Get Wildのように曲のイメージによって作り出すことができるような気がするのです。事実、Get Wild退勤のように何かの事象をポジティブに捉えたい場合、過去の自分の経験からポジティブになれる曲を聴くことで、その事象をポジティブに捉えることができているように感じますので、私たちは曲の力を使って自分の思い描く結果を導き出せるのかもしれません。
■お気に入りの曲で思い描く結果を
私は一人で仕事をする時、音楽を流して仕事をすることが多いのですが、曲が持つイメージを鮮明にすることで、自分の思い描く結果が作れるのかもしれません。普段何気なく聴いている曲も、そもそもその曲を自分はどう受け止めてどう感じているか、それを明確にしておくことで私たちの生活に役立たせることができるような気がします。それは、私たちの効果性を飛躍的に高めるツールになるかもしれませんね。
ちなみに、私個人はGet Wildも好きでしたが、「STILL LOVE HER(失われた風景)」という曲も好きです。こちらもシティーハンターのエンディング曲でしたが、とてもその世界観が表現されており、今でも心に残る名曲だと思っています。もし、興味のある方は聴いてみてくださいね♪