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第434回 自己満足の世界

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私が普段から使っている考え方に「自分の天気を持つ」があります。これは過去のコラムでも何度か紹介させていただいていますが、7つの習慣で出てくる比喩表現です。簡単に言えば、「自分の今置かれている状況は自分の選択の選択の結果として表されている」という考え方です。この考え方は自分の在り方を自分で変える(=自分の天気を変える)こともできる自責な感じがするので気に入って使っています。

 実は私の中でこういった自責な考え方が他にもあります。それは「自己満足である」という言葉なのですが、この言葉も気に入っており私はよく使います。今回はこの自己満足について、私の思うことを書きます。

■自己満足とは

 自己満足をWikipediaで調べてみると以下のように記載されています。

自己満足(じこまんぞく)とは心理学用語の一つ。これは人間が行動を行った場合に、その行った行動に対して自分自身が満足をするようなもののことを言う。ここで自分自身が満足しているのは、客観的評価に関係なくされているということである。

 自己満足という言葉は、独りよがりや自分勝手のようなイメージがあります。ですので、どちらかというとあまり良い意味では使われないような気がします。自己満足の状態とは何か成したことに対して自分一人が悦に浸っている状態ですが、その時周囲は意識されていないように思います。つまり、自己満足という言葉の裏側には、周囲のことは良かろうが悪かろうが意識をしていない状態と捉えることができるように思います。自己満足の反語に社会的満足という言葉があるそうですが、こういった言葉からも自己満足という言葉はネガティブなイメージを持たれる方もおられるのではないでしょうか。

■自己満足の世界

 しかし、自己満足というのは自分の行動の責任を明確にする効果があると思っています。

 例えば、私はエンジニアライフでコラムを8年以上書かせてもらっています。勿論、コラムを書かせていただく目的があるからこそ続けている(つもり)ですが、結局のところ、その目的を含めて私が書きたいと思うからやっているだけです。そういった意味ではコラムを書くという行為は自己満足以外の何物でもないと私は思います。このように捉えると、別に8年間以上毎週コラムを書いているからと言って別に偉くも何でもなく、単に自分がやりたいからやっているだけだと考えることができます。キャリコンにしたってそうです。私はキャリコンを仕事にしており、自分のライフワークとして取り組んでいますが、それもやっぱり単なる自己満足だと思います。それでも、自己満足と考えられるからこそ、気持ちが楽になり続けられているような気がするのです。

■自責か他責か

 そして、私が自己満足という言葉を使うのは、自分の行動に対して常に自責でありたいと考えている部分が強いです。どんな行動であれ自分が行動したのならばその責任は自分にあるべきだと考えます。例えそれが人から提言された内容でその内容に従って行動しただけだとしてもです。それは、その行動を起こそうと決め、実際に行動したのは私自身だからです。自分の行動を自己満足と考えることができれば、それが成功しても失敗してもすべては自分の責任として捉えられます。そうすれば自分の行動を自分事として捉えられるようになりますし真剣にもなれます。

 他責というのは自分の影響が及ばないところに責任を求める考え方です。そういった事象が世の中にないとは言いませんが、それでも私は物事を他責ではなく自責で捉えたいです。そうすることで、自分の人生を自分で責任を持つことができるような感覚になるからです。

 ですので、これからも「自分の天気を持つ」「自己満足である」、この2つの考え方を持って行動をしていきたいと思っています。

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