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第402回 あなたはどこ見ていますか?

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 ネットでもリアルでもそうですが、人付き合いって難しいと感じる時はないですか?

 正直、私はあります。面と向かって言ってくれればよさそうなことを、本人のいない所で陰口のように話す人は必ずいます。それが私のことであってもなくても、そういうことを見聞きするとかなりゲンナリします。そのような場にはいたくないので離れてしまうと、そうなると次のターゲットは私になります。基本的に私は人のことを気にしないタイプなので何を言われていようが自分の考えを曲げるようなことをしませんが、それでも快くはないです。こういったことが積もり積もると心を病んでいくのだろうなぁと思ったりもします。そこで今回は、私が考える人付き合いについて書いてみました。

■面と向かって言えない人たち

 基本的に私は攻撃的な人間ではない(と思っている)ので、誰からともなく攻撃口調で話をしたり、難癖を吹っ掛けるようなことはしません。ただ、自分にとって納得がいかない事や理不尽だと感じたことは、それがだれであってもちゃんと(平和的に)会話をしようとします。そうした時に、真っすぐぶつかってきてくれる方はありがたいです。お互いの主張をぶつけ合うことができるので、私なりにWin-Winを考えた会話ができるからです。そういう方の場合、往々にしてお互いの腹を割って話せることが多いので、話し終わった後のわだかまりはないように(私は)感じます。

 しかし、問題は話から逃げようとされる方です。特定の人のことは言っていない、あなたのことを言ったのではない、誰かは言えない、みんなが言っているから...そういった言い訳じみた返答を聞くと辟易します。そうなると私は途端にやる気をなくしてしまう癖があるようで、会話をとっとと終わらせようとしてしまいます。それが良くないのかもしれませんが、そうするとまた同じことの繰り返しになってしまいます。

 それでも、私の耳に入らないようになっていたり、私のやることの邪魔をしなければほおっておくのですが、そうもいかなくなると、今度は決着をつけなければと思ってしまいます。そんな時はその人が言いそうな言い訳をあらかじめ潰しておき、色々と逃げ道をなくした上で話をするようにしています。そのような状況まで追い込められれば、さすがに相手も観念し、謝罪をしてきます。

■相手が陰口を叩くのはなぜ?

 そうなれば一応の決着にはなるのですが、それは抜本的な解決にはなりません。そうやって上から客観的事実を叩き突きつけて相手を観念させたとしても、相手は心の底から承服していません。きっと、別の形で同じことを繰り返すでしょう。しかし、そこは私もキャリコンです。今後もそういったことが起きないよう、ちゃんと相手と向き合い会話をするようにしています。別の言い方をすれば、そこまでして逃げ道をなくすからこそできるキャリコンというのもあるような気がします。。。

  • そのような言動をとるきっかけになった出来事とは?
  • 私の何が気に入らなかったのか?
  • 私はどうすればよかったのか?

 こういったことを丁寧に丁寧に傾聴していきます。そして、少しずつ相手の言葉が出てきたら、その言葉の重さや意図を理解し共感します。相手がそのような態度を取ったのにはそれ相応の理由があります。それが私にとって理不尽だと感じる内容であったとしても、相手にとってすれば十分過ぎる理由だったりします。

 ですので、しっかり話を聴いた後、まずはその点について共感に徹し、詫びる点があれば素直に詫びます。その上で、関係を修復するためにどうすればよいのかを相手に答えてもらい、前向きな回答をもらうようにして話を終わるようにしています。

 そうすることで、大抵の相手はこれ以上、私を攻撃してくることはなくなります。

■会話ができない相手だったらどうするか?

 しかし、これができるのは直接顔を合わせて会話できる相手だけだと思っています。ネット上の付き合いなどでは、このようなことができないケースもたくさんあります。そうした場合、どうすれば良いのでしょうか? これは私なりの答えですが、ほっとくしかないと思います。

 それは言い方を変えると、このコラムで良く使っている「自分の天気を持つ」のことですが、そういったネガティブな声に対して反応したい自分がいるのがそもそもの問題という捉え方をするようにします。ネガティブな声は私たちにとって刺激です。その刺激に対して自分の感情の赴くままに反応をしてしまうから面倒くさいことになるのです。つまり、面倒くさい状況は私自身が作り上げようとして作り上げている姿なのだと考えるようにしています。

 ですので、そうする前に一旦刺激から距離を置き、どのように行動するのがベストなのかをゆっくり考え、それから行動することで違った行動ができるようになります。正に「第1の習慣」ですね。

 それに、私たちは限られた時間の中で生きています。その時間をいかに効果的に使うかを考えた場合、ネガティブなことに時間を割くことより、もっと自分にとってプラスになるようなことに時間を割いた方が良いような気がします。私を批判する1人のことばかり考えるのではなく、私のことを慕ってくれている方々のことを考え、その方々に対して時間を使った方が、より効果性の高い生き方ができるような気がするのです。

■あなたはどこ見ていますか?

 結局のところ、世の中には相容れない人が必ずいます。そういう人に労力を割くことより、自分を慕ってくれている、信じてくれている人たちを見て、そこに時間を割いていく。

 それが共依存のような関係になってしまうのは問題がありますが、そうでないのならば、どこを見て行動をするかというのは、私たちが生きていく上で結構重要な事なのではないかと思いました。

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