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第372回 立場が人を育てる

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 4年ほど前のコラムになりますが、作業で使っているノートPCを新調したというお話を書かせてもらいました。あれからずっとそのノートPCを使っていたのですが、ここに来てかなり調子が悪くなってきました。流石に保証期間も過ぎていますし、いつ動かなくなるか分からない状態はかなり危険なので、今回作業用PCを新調することにしました。

 そして、先週新しいPCが届いて少しずつ触っているのですが、その中で感じることがありました。そこで今回はノートPCを新調したことから感じていることを書きたいと思います。

■今まで使ってたPC

 その時のコラムはこちらなのですが、今使っているノートPCはこんな感じです。

  • CPU:第4世代 Core i3(4030U)
  • モニタ:11.6インチ (解像度は1366 x 768)
  • RAM:4GB(途中で8GBに換装)
  • 外部記憶装置:500GB HDD
  • バッテリー持続時間:8時間
  • 外部端子:USB 3.0ポート×1、2.0ポート×2、HDMI、SDカードスロット、イヤホンジャック
  • 重さ:約1.4kg

 今見れば一世代前のノートPCって感じですね(笑) このノートPCはタッチパネルに対応しており、ディスプレイが360度回転し、タブレットとしても使えるようになっています。当時はこれに魅力を感じ、このノートPCを購入しました。

 で、実際に5年ほど使ってきたんですが、バッテリーの充電ができない、Wifiが繋がりにくい、タッチパッドやUSBが正しく反応しないなどハードウェアっぽいの不具合が見られるようになってきました。現時点ではまだ辛うじて動いているのですが、いつ動かなくなるとも限らない状態なので、今回思い切って新しいノートPCを新調することにしました。

■新しいPCは?

 では、新しいPCを買うとして今回は何を求めるか?なのですが、色々考えた上でこんなところに落ち着きました。

  • プログラム開発をするのでCPUスペックが高い方が良い
  • たくさんの窓を開いて開発するので、ディスプレイサイズは大きい方が良い
  • 外出先で使うことが多いので、バッテリーの持ちが長い方が良い
  • 色々持ち運ぶので、重さは軽い方が良い
  • 今のノートPCの速度が遅いのでRAMが多く、SSDの方が良い

 こうやってみると、普通に高性能のPCが欲しいと言っているような感じですね(汗) これを踏まえ、こんなPCを買うことにしました。

  • CPU:第8世代 Core i7(8565U)
  • モニタ:13.3インチ(4K対応なので、解像度は3840×2160)
  • RAM:16GB
  • 外部記憶装置:512GB SSD
  • バッテリー持続時間:約21時間
  • 外部端子:USB type-C×3(うち1つはThunderbolt 3対応)、MicroSDカードスロット、イヤホンジャック
  • 重さ:約1.2kg

 5年も経っているので性能が高くなっているのは当然としても、今回のノートPCではスペックは高めなんじゃないかなと思っています。まだじっくり触っている訳ではないのですが、それでも使い勝手は格段に良くなったと感じています。例えば、旧PCだと解像度が低いので窓を2枚開いて作業するのが至難の業だったのですが、新PCだとそれが難なく行えます。また、RAMが倍にっており、HDDからSDDになっているので動きが格段に速くなったりしています(PCの初期状態ってのもあると思います)。

■立場が人を育てる

 新PCを触っていると、旧PCではいろいろと我慢をしてたんだなぁとしみじみ感じました。ただ、旧PCを使っている時はそれが当たり前だと感じており、我慢という感覚は余り持っていませんでした。

 私たちは普段の生活の中でいろんな制約を受けています。しかし、その制約の中で行動しなければならないとしたら、私たちはその制約の中でどうやって動いていけば良いのかを考えるようになります。それが「工夫」であったり「試行錯誤」なのだと思います。そういった考え方や行動は、私たちが生活をしていく上で必要なことであり、正しい行動だと思います。

 しかしながら、私が今回ノートPCを買い替えて環境を一新したように、環境や境遇を変えることも私たちの成長にとっては有効なことではないかと感じました。

 よく「立場が人を育てる」という言葉があります。これは環境が変わることで人はその環境に順応しようと成長することを指していると思っています。例えば、ある社員がいきなりリーダーに抜擢されたとします。しかし、当の本人はリーダーなんて務まるはずがない、分相応だと思っていました。それでも、その人が努力してリーダーとして振る舞いを続けていくことで、少しずつその人自身がリーダーであることを自覚するようになり、周りの人もその人をリーダーと認めるようになっていきます。

 実はこういう体験を私は多く経験しています。分相応な身に抜擢された時、自分に務まるのかといった不安を抱きながらも、そこで努力することで自分が少しずつそのポジションを自覚するようになり、周りの人にも認められるようになっていきました。それは私自身が成長する上で大切で必要な過程だったと感じています。そんなことを新しいPCを触りながら感じていました。

 もし、環境や境遇が変わられた方がおられたら、それはあなた自身が飛躍するチャンスかもしれません。ぜひ、「立場が人を育てる」ことを実践されてみてはいかがでしょうか。

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