ITエンジニアへの5分間キャリア・コンサルティングやってます!

第365回 自分の弱点を知る

»

 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 あまりこのコラムではお伝えしていなかったのですが、現在、4冊目の本を執筆しています。...というか、執筆していました。原稿自体は既に書き上がっており、現在校正の段階になっています。実はここ1~2週間はかなり予断を許さない状況だったのですが、それが一段落した感じです。ですので、今回は4冊目の本の執筆状況についてお話させていただきます。

■ここまでの流れ

 4冊目の出版に関する話は、過去のコラムに書かせていただきましたが、現在、JMAM(日本能率協会マネジメントセンター)さんから、キャリアに関する本を出版させていただく予定で執筆をしておりました。

 当初、執筆は4月末で完了し、そこから校正作業に入る予定でした。しかし、今回、私の執筆が完了したのがGW明け、つまり約2週間ほど脱稿が遅れてしまったんです。今回の本の出版タイミングを厳守することが求められていましたので、必然的に校正作業が圧縮されることになってしまいました。

 ただ、編集者さんのお力もおあり、何とかギリギリの所で納期が保てそうな感じ進められています。まだ予断を許さない感じではあるのですが、何とか出版に向けて進んでます。

■波乱の2カ月間

 今回の執筆期間は2月中旬からスタートしていますので、実質2カ月ほどありました。本のサイズにも拠りますが、1冊の本を書くためには10万字程度は必要になります。そのため、大体1日にこのコラムの文字数程度書いていけば到達できる量で、そんなに難しくは感じていませんでした。しかし、2月から4月は私自身が繁忙期にあたる時期で、これが一つのネックになってしまっていました。

 というのも、私が原稿を書くのは基本的に寝る前と決めていました。しかし、この時期はあまりに忙しくて、毎日疲れていたため、ほぼ毎日寝落ちしていました。。。そのため、物理的に原稿が書ける状況ではありませんでした。

 しかし、それ以上に問題だったことがあります。それは、書く言葉が全く思い浮かばないのです(汗) 正直、こんなことは初めてでした。

 元々、今回書かせていただく本の内容はあらかじめ私の頭の中にすべて入っています。だから、後はパソコンに向かい、手を動かせば自然とも字が浮かんでくる! 最初はそんな甘い考えすらしていました。

 しかし、いざ執筆を開始すると、1文字も書けないのです(汗) これには焦りました。。。ただ、そんな中でも原稿は上げていかないといけないので、出ない中でも何とか文字を絞り出しながら、書いては消し、書いては消しをするなどして少しずつ文字を増やしていきました。

 ただ、その歩みは相当遅く、4月末の時点で全体の3分の1程度しか書けませんでした。そもそも4月末で脱稿しなければならないのにその時点で書けているのが3分の1。流石にこれは原稿を落とすかも...? と一瞬頭をよぎりました。

 しかし、そこから何とかスイッチが入り、1週間程度で残り3分の2を書き上げ、何とか脱稿させることができました。。。

■なぜ、執筆が遅れたか?

 ここまで執筆が遅れた原因、それは、縦書きにありました。

 「は? 縦書き?」と思われるかもしれません。そう、縦書きが原因だと私は思っています。

 今まで私がずっと横書きで文字を書いてきました。だから文字を書く時、書いている文字から次の言葉が浮かんでくるのは、私の頭の中ではすべて横書きが前提にあったのです。ですので、同じ言葉でも横書きで書けば言葉が出てくるのが、縦書きで書くと言葉が出てこないのです。。。

 また、今回の本は図表を入れず、すべて文字で表現する前提で書いていました。今回はあるコミュニケーションの技法について書いています。それは私が実戦の中から体系づけたモノで、その技法は構造化されていてるのですが、それを文字で書き表すと、相当冗長な表現になってくるのです。

 こういったことが原因で、書けば書くほど訳が分からない状態になり、書いては消し、書いては消しを繰り返すことになってしまいました。

 ただ、それでも脱稿することができたのは、もはや気合だけだったような気がしています。文章の体裁、前後の文脈、言葉の見直しは後から行う校正の段階で拾えばいい、今はただひたすら文字を書き続けよう。とにかくそれだけを考え、毎日徹夜を続け、何とか脱稿まで持って行くことができました。

■自分の弱点を知ることの大切さ

 私自身、今回の執筆はこれまでの本と違い、最も楽な執筆だとタカを括っていました。しかし、想いも寄らない所に自分の弱点があることが分かりました。今回は何とか脱稿させることができましたが、次に同じことを繰り返さないようにするためにはどうやって克服するかを考える必要があります。

 私の中では一番の克服法は慣れることだと思っていますので、今後は積極的に縦書きの原稿にも挑戦していきたいと思っています。

 本の状況につきましては、具体的な情報が決まりましたら、またご紹介させていただきますね!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する