元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様139. 身体的特徴とハラスメントと坊主の理由

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アカデミー賞授賞式での一幕

先日のアカデミー賞受賞式で、プレゼンターのクリス・ロックを、ウィル・スミスが殴った事件がありました。
理由は、クリスが、ジェイダ・ピンケット・スミスの病気を揶揄したことだそうです。

僕は「クリスは痛い目に合えばいいと思うが、その場で殴るのは間違いだ」と考えます。
いくら公表済みであるとはいえ、公衆の面前で容姿を、特に病気が関わることを揶揄することは非難されるべきでしょう。
だからといって、直接的な暴力で制裁を行うのは許されません。
また、その後にも「口汚く罵り続けた」という態度も、問題が多いと感じます。

今回のテーマは、そういう身体的特徴とハラスメントに関わる問題についてです。


冬の憂鬱

「どの季節が好きですか?」

ちょっとした機会に、こういう会話がされることがあります。
僕は「どの季節も好きです」と答える人です。

ですが、それぞれの季節に嫌いな点が無いわけではありません。
特に冬場の乾燥は、ふけ症の自分にとっては大きく気にする季節です。

10歳ぐらいからふけ症であることを誂われ続け、職場ではフケに関わるクレームを何度か受けた経験があります。 洗った日は皮膚の油分が足りずにフケが多くなり。
1日置くと皮脂でフケが多くなる。
男性用のシャンプーは止めて女性用のシャンプーにしても変わらず。
フケ用のシャンプーにしても変わらず。
医院では「自費診療」と言われ。
30代中頃まで「じゃぁどうすればいいんだよ!」と内心キレ散らかしてました。
今、これを書きながら当時を振り返っているのも、良い気分ではありません。

最近は、加齢で代謝が落ち着いたこと。
良いシャンプーを見つけたこと。
髪を坊主にしていること。etc…
複数の要因があって、一時期よりはマシになっています。


ポリコレ時代、でもデブとハゲはイジってもいい

ポリティカル・コレクトネス(Political Correctness)、という言葉があります。
政治的妥当性と訳されたり、ポリコレと略される言葉です。

これにより、外見的特徴や天性の資質、容姿を揶揄するのが良くないことだ、という共通認識が広まってくれているのは、とても良いことだと感じます。
ですが、デブとハゲは別の様です。

デブです。
ハゲです。

なので、公の場で揶揄されます。

曰く「デブは自己管理ができてないから」。
曰く「健康を心配して」。
曰く「自分でネタにするから」。
曰く「ハゲはハゲだから」。

大体において、大きなお世話です!
本人だって気にしてるんです!
自分で自分のことを言うのはいいんです!でも他人に言われるのは不快です!!


ハラスメントと周囲の不快

身体的特徴には、周囲に不快な影響を与えるものもあります。
それは、自身では自分の特徴に慣れてしまい、注意が向かないものもあります。
それを本人に伝える必要はあるでしょう。
そして、伝えた後にどう解決していくか、一緒に考えることが必要だと、当事者の視点から考えます。
ですが、これらが行き過ぎればハラスメントになります。

一方で「スメハラ」という言葉もあります。
逆に、周囲に影響を与える特徴が、ハラスメントと呼ばれることもあります。

指摘するのがハラスメントか。
指摘せずに放置するのがハラスメントか。
どちらを向いても、ハラスメントになる。
とてもデリケートな問題です。

個別の案件のバリエーションが多いため、外側から見て一律に「こうだ!」と解決法を示すことはできません。
当事者同士のコミュニケーションによる解決しかないのだ、と考えています。


「不快を伝えられたら負け」の法則

意図するハラスメント、意図しないハラスメント、両方があります。
過去に、僕自身も「そのつもりがなかった言動」がハラスメントである、と諌められた経験があります。
もちろん、フケやデブ・ハゲ以外で、です。
ハラスメントを行った側には、ハラスメントを行おうとしていたわけではない例もあります。

例えば、Aさんはストレスによりゲップや屁が多くなる体質です。
このゲップや屁が不快である、ハラスメントである、とBさんが訴えました。
しかし、Aさんのストレッサー(ストレスの原因)はBさんの言動でした。
つまり、Bさん自身が原因であった、ということです。
ですが、この場合責められるのは、おおよそAさんの側になります。
Aさんのストレスに向き合い、軽減するという考えにはならない事例が多い様です。

もし、ハラスメントの矢印がお互いに指し合っていた時……。
優先されるのは、先に声を上げた側。
指摘された側には、弁明はおろか、逆に相手のハラスメントを指摘する機会も潰されます。

本当にハラスメントを解決していく、ポリティカル・コレクトネスを目指していくのならば、双方の事情に目を向けて、根本的な解決に目を向ける。
そして、その活動の為のサポートを周囲がしていくということが、絶対的に必要なのではないか?と考えます。
一方的に指摘して、解決を任せて終わり、は正しい手順ではないのですから。


おまけ:「きれい」「かわいい」が褒め言葉にならない?

今からする話は、酒飲みの冗談レベルの話です。
「きれい」や「かわいい」が褒め言葉にならないケースがあるそうです。

それは、「当人が自分にその属性がない、と思っているケース」だと。

「○○系なので、かわいいは褒め言葉ではないです」と言われるのだとか。
褒め方1つでも、相手と合意が取れている褒め方でないと不快にさせる。
なかなかに難しい世の中だと感じました。

以上!




お知らせ1:参加イベント宣伝

2022年4月9日(土)に開催される『ふりかえりカンファレンス2020』に、LT枠で登壇します。

内容としては、過去にコレざまで記事にした『生き様109. 大事な事は大体ゲームから教わった~その拾:ポジティブに振り返る~』のLT版となる予定です。
他にも、いろいろな角度からふりかえりについて考えたり、触れたりできる場になっています。

若干の参加料が掛かりますが、それ以上の価値のあるイベントだとオススメできます。
是非、御参加下さい。




お知らせ2:主催イベント宣伝

2022年4月22日(金)に久しぶりのオンラインイベントを主催致します。
その名も【超ショート】90秒LT会【2022Spring】です。

前回は仕事の都合でイベントを中止しましたが、もう大丈夫!なはずです。
今回の季節のテーマは「出会い or 別れ」です。
新しい生活を始めて出会うもの、そして長年愛用していたものと別れた話など。
様々な出会いと別れのお話を募集しています。
もちろん、レギュラーテーマも大歓迎です!

現在、登壇参加者・視聴参加者を募集しております。 上記のイベント名が、イベントのConnpassページへのリンクとなっております。
そのページから、参加登録をお願いします。

また、このイベントは3ヶ月ごとの開催を予定しています。
今回ご都合が悪い方は、是非次回、2022年7月開催(予定)のイベントへの参加をご検討下さい。
宜しくお願い致します。


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