元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様118. 建築業界から学ぶ

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コレざまTVラジオ第6回が公開!

コレざまTVラジオの第6回が公開されました。

前回に続いてのフルスタックエンジニアの方をゲストとしてお呼びしました。
前回は「フロント→バック」という経歴の方に対して、今回は「バック→フロント」という経歴の方です。
フロントが積極的に関わるデータ設計というポイントで、GraphQLの入門についてもスライドを使ってお話頂いています。

あと、少しだけ朝活の話をしてます。


建築業界の漫画を読んだ

解体屋ゲンという、建築業界(解体業)をテーマにした漫画があります。
先日、あるサイトで800話近くが無料公開されているキャンペーンがあり、一気に読みました。

創作物の為、必ずしも現実の問題と一致するわけではないのでしょう。
特に、様々な問題を力技で「解体」していく様は、創作物独自の痛快な表現です。
しかし、日本の建築業界が抱える問題の一部が描かれている…気がします。

町興しやサブカルチャー(漫画やゲーム)。
ドローンや無人化等の先端技術まで、幅広く扱っているのも面白かったです。
異世界転生(?)ネタなんかもありました。

「Kindle unlimited」では最新刊まで読み放題の様です。
もし、興味を持たれた方は読んでみて下さい。
既に読んでるよ!という方はコメント欄で魅力を語り合いましょう!


建築業界とIT業界の類似性

常々、日本のIT業界の構造は、建築業界に酷似していると考えていました。
そもそも、「モノを作る」という事柄については、人類が生まれた時間とほぼ等しい歴史を持つ建築に学ぶことは、とても多いと考えています。
例えば、クリストファー・アレグザンダーのパタン・ランゲージとか。

その点を除いても、日本の業界の在り様を見たときに、日本のIT業界は、数世代前の建築業界の構造を真似している様に見える部分が多々あります。

  • 大手が受注して人を集めて大規模事業を行う
  • 専門性のある作業の分業・分担
  • 人月を規模計算の基準としている
  • 手を動かすことを「下等な仕事」と考えている

上に挙げたのは一例です。
悪いものばかり挙げてしまったのは、僕の偏見が大きいでしょう。
特に「人頭が居れば工期は短縮できる」という考え方は悪習だと考えています。


建築業界の安全管理

僕は現代のIT業界は「数世代前の建築業界」をモデルにしていると考えています。
私見ですが、バブル期ぐらいの建築業界の構造が等しいのではないでしょうか。

人を使い潰して行く様な仕事の進め方は、建設業界では大分少なくなったのではないか?と感じます。
もちろん、現場労働は3K仕事(一説には5Kとも)です。
ブラックIT企業レベルの状況というのは

少なくとも、法令によって作業中の安全は厳しい管理が必須とされています。
命に直結するからこそ、緊張感を持っていると言うこともできるでしょう。

労働関係の法律を学ぶ機会があった時、安全に関わる法律は、建築業界の現場をモデルにしている様に感じられました。
今はそこから改定されて、IT業界にも当てはまる様な法律になっています。
それでも、骨子に感じるものがあります。

労働者の安全の管理という点では、IT業界はまだまだ意識が薄く、建設業界に学ぶべきことが多いのではないか?と考えています。


建築業界に見るIT業界の未来

数世代進んだ今の建設業界が、良い業界だとは手放しには言えません。
未だに暴力的な「指導」を正当だと考える人も多いです。
人員の不足から、どこかに超過負荷状態となることも、多いでしょう。
その矛先が外国人労働者や外国人研修生となっているのかもしれません。
また、「一人親方」と呼ばれる個人事業主も多く、無理な工期での作業や、コストカットのツケを押し付けられた様な、不利な契約を結ばされるという様なケースも多々あるそうです。

そういう姿が、明日のIT業界の姿になる可能性もあると考えています。

IT業界では噂を聞きませんが、公共事業に対する入札談合が増える可能性もあります。
今そういう噂を聞かないのは、日本の行政がIT化を避けているからかもしれません。
デジタル庁が活発に動き、IT利権が高まれば……ありえる未来でしょう。

20年後のIT業界が、そんな業界ではないことを願っています。
そして、その為に、僕にできる活動をしていきたいと考えています。
機会を作って、他の業界の歴史やIT業界の類似性なども勉強してきいたいです。
そこに、明日のIT業界の問題を解決するヒントがあるでしょうから。


おまけ:専門職が強い他分野の業界

他業種では、専門性の強いフリーランスが活躍している業界があります。

例えば、医者がそうでしょう。
ドクターXの例は極端ですが、そういう世界があります。

役者でも、一部の人は独立して自分の事務所を立てて仕事をしています。
スポーツ選手も、エージェントが代理に立って選手主体の契約を結びます。

ただ、そのどれもが、一流ないしは超一流と呼ばれるランクの人です。
十把一絡げにされる程度の、僕程度の技術者では並び立てないでしょう。
つまりは、そういうことなのです。

以上!




ミニコーナー:帰ってきた!!白栁の2ヶ月だけ(ちょっと)ホンキダイエット!

うっかり図り忘れた日もある、ここ1週間の体重推移報告です。

体重(kg)
11/693.6
11/794.2
11/895.2
11/995.3
11/1094.6

体重が94.5±1kgの範囲で安定してきた感じがあります。
現状の身体と食生活では、この辺りが適正なのかも知れません。
これ以上体重を絞ろうと思ったら、厳しい食事管理で体脂肪を削っていく必要があるでしょう。
やはり、体重を落とす秘訣は食事制限なのですね。
と、今更ながらに気付きました




ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日ほぼ毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。

#ほぼ日ITエンジニアニュース

Comment(2)

コメント

おたみ

> 手を動かすことを「下等な仕事」と考えている

なるほど、だから私の職場では口頭で伝えるだけで、
仕様などの資料を作成しないんですね(笑
得心しました。

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