元底辺エンジニアが語る、エンジニアとしての生き様、そしてこれからの生き方

生き様103. 最低最悪のホウレンソウ

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汗対策にベビーパウダー

夏の活動は汗との戦いな部分があります。
汗対策として様々なものがあります。
その中に、制汗スプレーという、汗を抑える効果のあるものがあります。
幾つか試しているのですが、余り良い効果のものがなく……ほとほと困っていました。
そんな時、在宅ワーク時限定ですが、とても良いものを見つけました。

それがベビーパウダーです。
これを使うと、お肌がサラサラになり、ある程度は発汗を抑えてくれます。
ただし、余り見た目が良くないのは問題ですが。
僕は、腕や顔から首にかけて塗りますが、おしろいを塗ったように白くなります。
ですが、人に会わない在宅ワークの時は些末な問題です。

お値段もさほど高くない様ですし、入手が楽なのも良いですね。
ベビー用品として、お近くのドラッグストアやショッピングセンターで購入可能です。
今は粉が飛び散りにくい固形タイプもあるそうです。
僕は昔ながらのパウダータイプを購入して、キーボードを白く染め上げました。


ホウレンソウは大事

社会人として耳にタコができるほど、色んな人が言っている言葉があります。

報連相

僕も、新しく仕事をする人に対しては、まずはじめに伝えることがこれです。
今回は、僕が経験した最低最悪の報連相のケースを3つお話します。
どちらも、報告を受ける側の人のお話です。

「こんな報連相はダメだ」のアンチパターンとして読んでいただけたら幸いです。
身近に、こんな報連相をしている人は居ませんよね?


ケース1:俺の聞きたい報告を上げろ

これは、IT業界ではない所でお仕事をしていた時に出会った上司です。
僕がIT業界以外での仕事の経験がある、ということはどこかでお話した気がします。

その上司は複数のチームを見ている人なので、僕の作業場所には常駐していません。
そして、組織上の決済権は全てその人が握っている、という状態です。

週一回ぐらいの頻度で事業所に顔を出してくれます。
その時に、一週間分の動向や、緊急性の低いトラブルの報告等をしていました。
その場で出てきた言葉です。

「そんな報告、聞きたくないよ」
「もっとさ、俺の聞きたいなって思える報告を上げてよ」 ※意訳

当時、僕自身の報連相がとても未熟だったのは自分でも認めるところです。
改めて字面だけを取り上げると「良い報告ができるように努力しろ」と読めます。
ですが、当時の上司の言葉のニュアンスは文字通りだけでした。
つまり「俺の聞きたい報告だけ上げろ」以外になにもありませんでした。

完全に、報告者の心を折りに来ているケースです。
報告者側が聞きたくなさそうな報告だから、と隠されて痛い目見る未来しか見えません。


ケース2:視点の違い

20歳頃、僕は一人で他所の会社のチームに参加して、開発を行っていました。
シンプルに言うと、SESです。
遠く離れた現場の状況を伝える為に、自分の見えた限りを上司に報告していました。
そんなときの上司の言葉です。

「なんでそんな状況が生まれてるのか報告して」
「単価が安いから、その作業量だと原価割れするんだけど、どうして?」

当時の心情は「んなこと言われてもわからんわぁ!」でした。
末端作業員の当時の僕には、作業現場の、身の回りの情報しか分かりません。
そして、自分の周囲の状況から上の動きを推測できるだけの経験もありませんでした。

その上で、自分の単価も知らない人間に、単価だの原価割れだの言われても困ります!

これは、報告者に自分と同じ視点を求めてしまっているケースです。
それを求めるのは、10年単位で報告の仕方や、視点を教えた相手だけにしましょう。


ケース3:暖簾に腕押し

ケース2とは違う会社でSESで一人仕事をしていた時のこと。
事業の拡大を狙っていたので、自社の事業に関連しそうな、主に増員を望めそうな情報は、都度上司(兼担当営業)へ報告を上げていました。
日頃の動きというのには、上司は興味が無かったように感じます。
それは、所属会社の事業内容と、派遣先の事業内容が違っていたからです。

ですが、情報を上げても上司側の反応がほぼありません。
ここまで反応がないと、報告を上げている事に効果があるのかないのか。
そもそもの事業内容が違うのだから「白栁は無事やってます」程度の報告で十分じゃないか?
次第にそう考えるようになってきました。
後から知る話ですが、契約更新もなーなーになってたらしいですし。

これは、報告を聞いていないケースではないか?と考えています。
もしかるすると「こいつの報告めんどくさいな」で聞き流されていたまでありそうです。
正解は分かりません。僕には何も情報がないのです。

まとめ:全ケースへの対処方法

これらのケースに共通する処方があります。

報告の前に相談しましょう

ここまで全てのケースで「報告を受ける側に問題がある」という書き方をしています。
ですが、報告する僕自身にも、幾つかの問題があります。

それは、全てが独りよがりで、報告を受ける側の視点に立っていないことです。
報告を受ける側がどういう情報を必要としているのか。
また、それについてどのように収集し、どの頻度で報告したら良いのか。
報告する前に、報告について相談していれば、より進捗があったかもしれません。

もし、相手と自分の視点にズレを感じていたとしましょう。
その時に、この【相談】という手法はとても効果的です。
報告したい内容を「相談」することで、そのズレを見つけることができます。
その相談の場では大いにぶっちゃけていいのです。
「わからないことをわからない」としっかり言いましょう。

とはいえ、本来はこれは「報告する側」が負う責任ではありません。
「報告に対する相談」についても、視点のズレを感じている場合への対処も、上司であり管理者である「報告を受ける側」がするべきことです。
それは、マネジメントの基本であり、戦略の第一歩です。
例えば、PDCAの【P:計画】を立てるための情報収集。
例えば、OODAの【O:観察】そのもの。
全ては、情報を集めて整理する所から始まります。
自分の管理化にある要員から、自分が知りたい情報を得るための報告。
これができるように、要員を教育することも、上司/管理者の重要な仕事です。

しかし、ケース3においては、それをできるだけの知識があったのではないか?
この記事を書きながら、そう振り返りをしています。

それは、「それができない上司」に苛立つのは健全ではない、と考えているからです。
それよりも、できるように改善を働きかけていく方が健全ではないでしょうか?
ただし、それで効果を得られるという保証はしかねます。
効果の程は、個々の状況に寄るとしか言えませんから…。

以上!




ミニコーナー:こちらヤマネコシステム技術部三課!

ここは日本のどこかにあるかもしれない「ヤマネコシステム」社。
そこはかとなく、ブラックの香りがするこの会社の日常を、少し覗いてみましょう。

登場人物

三課:受託開発&新サービス開発
 オラフ先輩 : 社内事情通、噂好き 世間のニュースチェックにも余念がない
 オナガさん : 後輩 「困った」って言われると確認したくなるタイプ

メダルラッシュ

オラフ先輩「いや~、困った困った~」
オナガさん「どうしたんですか、オラフ先輩?」
オラフ先輩「最近のニュースの話題がメダルの話ばかりで困ってるんだ」
オナガさん「どうしてですか?いいニュースじゃないですか!」
オラフ先輩「いや~、この手の話題は賞味期限が短すぎるのさ」
「今合う人との共通の話題にはできるけど、後には残らない」
「誰とでもできる適当な話題にもなっちゃうからね」
オナガさん(この人、なんで三課に居るんだろう…)

(つづく)




ITエンジニアの視点で、時事ニュースを5分間で紹介する動画を平日ほぼ毎日公開してます。
「日々の生活の中にエンジニアリングがある」からこそ、
身近な時事ニュースから学ぶことが重要です。

#ほぼ日ITエンジニアニュース

多忙のため、動画の更新はお休みしています。
取り上げたいニュースは幾つかあるのですが、手が回らないのが残念です。
雇用保険の話とかなぁ…。

Comment(4)

コメント

てんるう

ケース2は報告云々よりも、そもそも偽装請負状態なのが問題なんじゃないでしょうか。


「お客様」→「SES管理者へ作業依頼」→「SES現地担当者へ作業指示」


であれば「なんでそんな状況が生まれてるのか報告して」とか「単価が安いから、その作業量だと原価割れするんだけど」は発生しないハズなので。


ケース2の場合で「報告の前に相談しましょう」を行うとすれば


「お客様」→「SES現地担当者へ作業指示」の時点で
「直接作業指示を受ける事はできませんので、一度弊社の管理責任者に確認します」と断った上で、自社に相談する、になるんですが・・・・・・まぁ、ハードル高いですよねぇ。

おたみ

相談を持ち掛けたらケース1,2,3,の「フルコンボ」で「相談も報告もなかったことにされた」という経験があります。orz

こういう人の相手を真正面からやるとメンタルやられるので注意しましょう。
(私も大事には至りませんでしたが、数カ月の経過観察になる程度にはやられました。)

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