漫画から学んだ「人のせいにしない」生き方
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。学んだことを正しく理解するためのコツ、デスマーチの日々を支えた漫画、システム運用現場が忙しい理由、の3本を取り上げる。
- 新しいことを学ぶ難しさ
- デスマーチの日々を支えた漫画
- 現場担当者の悩み
学んだことは、人に説明してみよう
エディフィストラーニングのマイクロソフト認定トレーナー 阿部直樹氏による『ITトレーナーの憂鬱』。今回は、新しいことを学んだ際、それをきちんと理解するためのコツについて。
研修などで新しいことを学ぶと、そのときは「なんとなく分かった気がする」が、よく考えると理解できていない、ということがある。学んだ内容を正しく理解するために、筆者は「人に説明する」ことを推奨している。
人に何かを説明するためには、
- 内容を自分なりに理解し、整理する
- 説明するために必要な「前提」を補う
- ストーリーを構成する
というプロセスが必要だ。このとき、きちんと理解できていなければ、うまく説明はできない。勉強し直す必要があるので、より正確に理解できるようになる。
『将太の寿司』に学ぶ「何かのせいにしない生き方」
テストエンジニアのヨギ氏による『息の長いエンジニアでゆこう』。今回は、筆者に影響を与えた漫画の紹介だ。
ヨギ氏には、デスマーチの日々を支えてくれた漫画があるという。それは『将太の寿司』という料理漫画だ。ヨギ氏によれば、この漫画の主人公である「将太君」は、どんなつらいことがあっても「人やモノや環境のせいにしない」のだという。どんなトラブルでも正面から受け止め、努力し、自らの糧とする。その姿には、学ぶべきところがある。
さらにヨギ氏は、「将太君」に見習うべきポイントとして、「敵を味方にしてしまう」点を挙げている。「敵を味方にしてしまうということは、ビジネスの世界において最強ではないか」とヨギ氏は語る。
保守運用のコスト高は、設計の稚拙さが原因
永和システムマネジメント コンサルティングセンター 天野勝氏による『システム開発に関わる人をイキイキさせるヒント』。システム運用の現場はなぜ忙しいのか、その原因を考察する。
システム運用の現場担当者からは、よく「忙しい」「コストがかかり過ぎる」という声が上がってくるという。筆者は複数の事例についてヒアリングした結果、多くの場合、その根本原因が「設計の稚拙さ」にあると考えた。
設計が悪いため、書くべきドキュメントが増えていたり、プログラムの修正すべき個所が多くなっていたりすることが多かった、と筆者は語る。また、開発中に要求がぶれてしまったにもかかわらず、決まった要求から設計に落としていったことが原因で、設計思想にばらつきがあったことも一因だという。
「設計に関するスキルは、経験だけでは簡単には身に付かない。しかるべき教育を受けた方がよい」というのが筆者の主張だ。何をどのように作るのかというプロセス全体像の把握、要求の取りまとめ方、要求をアーキテクチャに落としていくための設計、アーキテクチャを成長させる技術、ドキュメントの効率的な管理など、学ぶべきことは多い。
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