顧客が「本当にほしいもの」を探り当てよう
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。エンジニアが考えるべき「顧客の望むもの」、宣言型プログラムについて、初めての転職エージェントサービス体験談の3本を取り上げる。
- 顧客が欲しいのは「タイヤのブランコ」
- 時代は手続き形から宣言型に
- どうしようもない僕に天使が降りてきた
顧客が本当にほしいものは何だったのか?
ジーワンシステム 代表取締役の生島勘富氏による『ベンチャー社長で技術者で』。顧客が望むものをどうとらえるか、という問題について。
顧客は「タイヤのブランコ」がほしかったとする。でも、顧客は「タイヤのブランコ」とは表現しないかもしれない。「三連のブランコ」と表現してしまうかもしれない。さて、プロジェクトリーダーは、アナリストは、プログラマは、それをどのように解釈してしまうだろうか……。筆者は、そんな「笑い話」を描いたイラストを紹介している。
これは「笑い話」のようだが、実際には業界内に蔓延している事例でもある。例えば、「年を4桁入れたら、自動的にスラッシュを付加してくれないか」と顧客にいわれたとしよう。この場合、単純にその通りにすればよいのだろうか。顧客の真意は何だろうか。恐らくそれは、業務システムなのか、コンシューマ向けのWebシステムなのかによって大きく変わるだろう。エンジニアは、顧客が本当にほしいものが何なのかを探り当てる必要がある。
手続き型から宣言型へ
シンガポールで働くフリーエンジニアの山本保男氏による『アジアのソフトウエア開発現場にて』。今回は宣言型プログラムについて。
筆者は、.NETという分野において、ソフトウェア開発のトレンドは「宣言型プログラム」へ移っていると語る。宣言型とは、こと細かに処理内容や処理の順序を記述するのではなく、出力の性質そのものを記述する。アルゴリズムではなく、達成すべき目標を明示するのが特徴だ。例えば、SQL文やHTMLは宣言型である。
宣言型の場合、ソースコードが分かりやすくなり、開発効率の向上やメンテナンスの効率化はもちろん、マルチコアへの対応という点でメリットがあると筆者は主張する。
初めての転職エージェント
転職活動中のシステムエンジニア sunset氏による『Go Forward!!!』。今回は、初めての「転職エージェント」体験記。
転職サイトに登録したものの、具体的にどんな行動を起こせばよいのか分からない筆者。「とりあえず印象が良さそうな企業に応募してみる」と考えたが、「具体的にやりたい仕事をイメージできていないのに、印象だけで決めたってうまくいかない」と彼女に諭されてしまった。
そこで筆者は転職エージェントを利用してみることに。目の前に現れたエージェントは、26~27歳くらいの、関西弁が似合うラフな女性だった。
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