「見積もりの20倍」工数をかけたリーダーの告白
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。テストリーダーの失敗談、とんでもない上司の思い出、IT業界の法整備の3本を取り上げる。
- 懺悔します、わたしこそがひどいテストリーダーでした
- ブルドーザー
- 「IT業界には、なぜ法律がないのか?」
失敗を失敗で終わらせない、テストリーダーの奮闘
テストエンジニアの第3バイオリン氏による『オブリガート ~感謝されるテストエンジニアになる~』。テストリーダーとしてやってしまった「大失敗」を告白する。
「チェックリストの見直しに夢中になるあまり、気が付けば見積もりの20倍の工数を使っていた」と第3バイオリン氏は語る。「今どれだけの工数を消化しているのか」「見積もった工数の範囲内で収めるにはどうしたらよいか」を普段から考えておけば、このような失敗は起こらなかったと、第3バイオリン氏は反省する。
テスト作業ではさらにトラブルが重なり、工数超過が避けられなくなったとき、第3バイオリン氏は自分の仕事を投げ出してしまった。当時の状況は「テストチームとして最低、最悪の構図」だったという。
しかし、「できるかできないかじゃなくて、やるかやらないか、なんだよ」という上司からの一言で、第3バイオリン氏は立ち直った。さらに、自分の失敗をテストチーム全員の前で発表することにより、改善に向けて活動し始めた。失敗をただの失敗に終わらせず、次の改善につなげていく第3バイオリン氏を応援するコメントが記事には寄せられている。
とんでもない「ブルドーザー上司」が開拓した道
情報システム部門 とみー氏による『情報システム部門のリアル』。「ブルドーザー」のような上司の思い出。
常駐SEとして働いていたとみー氏の上司は、とにかく怒り、人をけなすとんでもない人だった。ちょっとした失敗や知識不足を容赦なく糾弾し、どなり散らした。ブルドーザー上司の下で働くことになったとみー氏は、毎日会社に行くのが嫌で嫌でしかたがなかったという。
しかし、あるとき転機が訪れた。トラブルを起こしたシステムを無事に復旧させたとみー氏を、上司が褒めたのだ。しかも、自社に戻ろうとするとみー氏を「会社を辞めてうちに来い!」と熱烈に誘った。自社に戻るか上司の会社に行くか。悩んでいたとき、とみー氏は上司の訃報を知った。
上司は確かにとんでもない人だった。しかし、彼は道なき道を、ブルドーザーのように走って開拓していった。その功績は大きかったと、とみー氏は振り返る。
IT技術者に「責任感」を持ってもらうための法整備
首都圏コンピュータ技術者取締役の篠原博氏による『技術立国への復活』。IT業界の法整備について提案する。
さまざまな業界などで「事故」が起きると、代表者が頭を下げて謝る姿がメディアで取り上げられる。謝罪の場に、実際にものを作った人々は出てこない。しかし、それでいいのだろうか? 「自分が作ったものに対する責任感が育たないのでは」と、篠原氏は懸念を表明する。
IT業界にも、システムトラブルなどの「事故」はある。システムの最終リリースを判断した責任者、設計やプログラミングの責任者などが、各々の判断について強い「責任感」を持つ制度、あるいは法整備が必要だ、と篠原氏は主張する。
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