@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

「ゴールを設定できるITリーダー」の不在を憂う

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 本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。

 ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。クラウド・コンピューティングとセキュリティ問題について、IT業界を担う人材像について、プロフェッショナルが考察する。

  • 高度IT人材と、IT企業のあり方について考えてみませんか
  • クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ(その1)
  • 自分の棚卸しをしてみる その1

高度IT人材について考える

 スキルスタンダード研究所の高橋秀則氏による『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。今後のIT業界を担う人物像についての考察。

 IT業界の今後を担う「高度IT人材」とはどのようなものだろうか? 「上流ができることや、ITSSが高レベルであること」は1つの判断基準だが、果たしてそれだけで十全なのだろうか。「そうではない」と高橋氏。

 「グーグルが分析者を採用している。自分のところで育てるにはどのようにしたらいいか」という質問を受けたとき、「目的が分からないのに、手段だけを考えてどうするのか」と、高橋氏は考えた。また、「5年後の自分の姿を描けない」中堅層と話をしたときにも、同様の疑問を感じたという。

 IT業界の今後を担う人物とは、どのような資質を兼ね備えた人物だろうか。高橋氏は読者に向けて「一緒に考えてほしい」と提言している。

「身内だから大丈夫?」セキュリティにおける神話

 クラウドコンピューティングを解説する野村隆氏による新コラム『クラウドコンピューティング日記』。クラウド導入の際に問題となる「セキュリティ問題」について考察する。

 企業がクラウド導入を検討する際、必ず問題になるのがセキュリティだ。「社員以外が企業情報にアクセスできてしまう。いくらコストが安くても、セキュリティ上問題だ」というのがその理由だ。確かに、クラウドにおける機密保守性は重要課題の1つである。野村氏は「セキュリティ」を不安がる人には、このように問いかけるという。「御社における、現行システムの運用はどうなっているのですか?」

 返ってくるのは「正社員が運用しているから安心」という回答。しかし、それは本当だろうか? このような意見の背景には、「正社員は、自分の立場を危うくしてまで情報漏えいをしないだろう」という考えがある。しかし、正社員が社内情報を持ち出す事件はすでに発生している。「正社員信仰は終わりを告げた」と、野村氏は分析している。

仕事へのモチベーションを立て直す

 最後に、新コラムを紹介する。文系SEのせつら氏による『人生はなりゆき』。これまでのSE人生を振り返り、仕事へのモチベーションを上げようとする。

 仕事へのモチベーションが下がったきっかけは、プロジェクトマネージャになったことだ。降ってくるプロジェクトは、どう計算しても人数と日程が足りない。しかし、スケジュールを決める権限はなく、顧客からは苦情が押し寄せる。しかも、自分が思ったとおりのキャリアを築きにくい職場環境だ。「ITの仕事が好き」というせつら氏のモチベーションはどんどん崩れていった。

 このままではいけないと思い、せつら氏は「自己の棚卸し」を行うことにした。棚卸しでは、以下の5つの質問を自分に問う。仕事へのモチベーションが下がり気味の人は、参考にして実践してみるのもいいだろう。

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