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報連相には気をつけろ!

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正確には、「報連相ができていない」という経営者には気をつけろ。特に報告しろ、としか言わない経営者には。

報連相の中で最も大切なのは相談だ。何か困ったことが起こった際に、相談できる相手がいることは心強いし、問題解決もしてくれる。おそらく相談できる相手にはおのずと報告するし、連絡も来る。そして会社組織の中で最も相談できる相手は経営者のはずである。

しかし、なかには相談しても何も問題解決できない経営者もいる。そういう経営者に限って、報告がない、ホウレンソウができていない、コミュニケーションが悪いと嘆く。

通常、経営者が報告を求めるのは早い段階で問題を把握して、素早く解決策を打たないといけないからだ。しかし問題解決ができない経営者は違う。彼らが報告を求めるのは保身のためだ。立場上、組織で起こったことを知らぬ存ぜぬでは、立場上周囲から非難される。だから報告してもらいたいのだ。そしてその様な経営者ほど、報告すればするほどより詳細な報告を求める。すると現場は報告しても計な手間が増えるだけで、何も問題あ解決はしないので、報告を避けるようになる。悪循環なのだ。

経営コンサルタントの一倉定も言っている。

「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも社長の責任である。「社長が知らないうちに起ったこと」でもすべて社長の責任なのだ」

そのため経営者は報告に頼ってはいけない。自ら動いて組織の実状を知る努力が必要だ。将にトヨタの「三現主義」の実現。トヨタは何かが起こった際に経営者は報告を求めない。自らが現場に降りて実状を把握する。「現場」「現物」「現実」は経営者自身に対しての戒めなのだ。

だから、「報連相ができていない」という経営者がいる組織は気を付けないといけない。

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