九州のベンチャー企業で、システム屋をやっております。「共創」「サービス」「IT」がテーマです。

ごっこ遊び

»

改めて説明するまでもありませんが、ごっこ遊びとは、いっしょにまね
をする子供の遊びです。ヒーローごっこやままごとなど、様々なバリエ
ーションがあります。

最近では(昔からかもしれませんが)大人も、高度なごっこ遊びに興じ
ることがあります。それはサバゲ―やコスプレなどで、子供の遊びとの
違いは金のかけ方とリアルさの追求度合いではないでしょうか。

「学ぶ」の語源が「まねる」にあるように、子供のごっこ遊びも、大人
のごっこ遊びも、どちらも想像力と創造力を培うのに大切な役割をもっ
ていると思います。

でも最近、仕事のなかにもごっこ遊びが存在し、これがものすごい弊害
をもたらしているということに気づいてしまいました。
特にIT界隈は顕著で、ITに関係する仕事の八割が実はごっこ遊びなので
はないかと思ってしまいます(言い過ぎであることを願ってます)。

例えばシステム開発ごっこ。

経営者:我が社の業務はEXCEL中心で、全然効率化ができていない。シ
    ステム化する必要がある
担 当:システム開発はドキュメントをしっかり残すことが大切です。
    ウォータフォール開発モデルを採用し、要件定義、基本設計、
    詳細設計の各フェーズで経営者の承認を取るようにしましょう
ベンダ:(何を作るのかよくわからないけど)承知しました。しっかり
    としたドキュメントを作成するためには、ン億円かかります。

例えばDXごっこ。

経営者:時代はDXだ。我が社も乗り遅れないようにしっかり取組んで
    いこう
担 当:同感です。AI、IoT、RPA。早速ツールを選定します
ベンダ:(何をデジタル化したいかわからないけど)承知しました。AI、
    IoT、RPAいずれも取り揃えております。それぞれン千万
    円...。

例えばERPごっこ。

経営者:我が社のシステムは古くなって使い勝手もわるい。各部門でそ
    れぞれ作ってきたので統合できておらず経営に貢献していない
担 当:統合したシステムはERPが有効です。まず要件定義を行い、基
    本設計、詳細設計の各フェーズで経営者の承認を取るようにし
    ましょう
ベンダ:(基本設計、詳細設計でなにをするのかよくわからないけど)
    承知しました。しっかりと設計するには、ン億円...。

他にもいろいろあります。設計ごっこ。設計が目的なのか、ドキュメン
ト作成が目的なのか。プロマネごっこ。アジャイルごっこ。

書いていて寒気がしてきたので、この辺で。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する