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第649回 新幹線はどの座席に座るべきか2

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私はほぼ毎週新幹線で移動しているのですが、どの席に座るのが良いかを以前コラムに書かせていただきました。その時からもう少しで1年になるのですが、私の中で心境の変化があり、今は以前とは違う場所に座るようになりました。そこで、今回は以前お話しした内容をアップデートする形で新幹線はどの席に座るべきかを再度考えてみたいと思います。

■以前はどうだったかというと...

 以前のコラムでは、東海道新幹線(N700系)のシートの特徴をこのようにあげていました。以下、再掲いたします。

A席:3列シートの窓側。窓があるため景色を楽しむことができます。N700Aでは窓側とコンセントとフックが付いており、実質このコンセントやフックを使うことができる席となっています。また、地味に窓側にエアコンの通風孔があるので、夏場は有難かったりします。B席は比較的埋まり難いので横を空けて座りたい場合には2列シートのE席をより適していますが、B席が埋まってしまうと3列の一番奥(窓側)に押し込められる形になるので、トイレや喫煙ルームに行きづらくなる点がネックです。個人的には一番好きな場所です。

B席:3列シートの真ん中。基本ここを好んで座られる人はいないと思います。座席を取る時も大抵一番最後まで残るのがこのB席です。B席に座るケースというのはどうしても新幹線で移動しなければならない場合に何とか席を確保する目的で取る場合が多いと思います。そのため、B席が埋まってくると車両が混雑してきます。B席はA席とC席に挟まれた形になるので身動きが取りづらく、リラックスしづらい印象があります。どうしても移動しなければならず止むを得ずに取る場合以外はあまり座りたくない席です。

C席:3列シートの通路側。窓、コンセント、フックを必要としない場合はC席を選ぶという選択肢もあります。D席と比べ隣であるB席が埋まりにくいため隣を空けて座りやすいというメリットがあります。A席の最も大きな違いはトイレや喫煙ルームへの行きやすさです。比較的席を立つことが多い場合にはこの席の方が適している場合もあります。ただ、A席、B席が埋まっている状態でC席のテーブルを広げてしまうと、A席、B席の方が通路に出ようとする際、いちいちテーブルをしまわないといけないため、テーブルを出しっぱなしで寝てしまうと、途中で起こされる場合があります。

D席:2列シートの通路側。基本的にはC席と同じですが、こちらは隣のE席がほぼ埋まっていることが多いため、隣に人がいることが想定されます。その点がC席との違いです。個人的にはこの席に座ることはほとんどないです。

E席:2節シートの通路側。A席との最大の違いは隣の席(D席)の埋まりやすさです。それ以外はA席と同じですが、A席と比べ通路へは出やすくなるので、隣に人が座ることと通路への出やすさのどちらを優先するかでA席にするかが決まってくると思います。

 また、これ以外にも車両の最前列、最尾列にも特徴があります。

最前列:N700A系には最前列、最尾列のすべての座席にコンセントが付いています。また、テーブルが他の席よりも少し大きく、足元が広くなっています。なので、A席、E席が埋まっていてコンセントが使いたい場合、最前列を選ぶという選択肢もあります。

最尾列:ここもコンセントが使えるというメリットがありますが、最尾列の最大のメリットはどれだけリクライニングしても迷惑をかけないという点にあります。そのため、リクライニングをMAXまで倒したいという方は最尾列を選ぶと快適かもしれません。また、最尾列は座席の後ろが特大荷物スペースになっているため、ここを利用することができます。以前は最尾列A席を好んで使っていましたが、最尾列はA席とB席をセットで予約される方が結構いるため、B席が埋まってしまう場合が多く、通路への移動が難しい場合もあります。

■新しいシート評価

 今読み返してみると、やっぱり少し考え方が変わっています。そこで、先ほどご紹介した各シートの特徴で考え方が変わった個所を書いてみます。

A席:基本的な評価は変わらずですが、ここに座ることはほぼなくなりました。その理由は利便性の悪さです。私はキャリーバッグを持って移動するのでキャリーバッグは荷棚に置きます。そのため、BやC席に人が座っているとキャリーバックを置きづらかったり出しづらかったりするのです。また、トイレや電話をしたい場合にデッキに出るのもBやC席に人がいると気を遣ってしまいます。特にキャリーバッグの出し入れは面倒なので、快適性はあるのですが不便な点が目出つようになったので、ここに座ることはなくなりました。

B席:この席の評価は変わらずです。ただ、予約をする時に敢えてB席を取る人がいます。これは人間の心理かもしれませんが、A~C席がある中でB席が先に埋まってしまうとAやC席を選びづらいことを狙ってるんじゃないかと思います。その結果、A~C席を一人で独占してしまう場合もあったりします。また、もしAやC席に人が座った場合でも、別の席が空いていればそこに移動する人もいて、結果的にB席を空けてA、C席と座れるようにしている人も見受けられます。(基本的に指定席の移動はNGなので、この方法は本来はやるべきではないと思います)

C席:今、私の評価が一番高くなっている席です。要するに通路側の席ってことなのですが、やっぱり利便性が優れている点が何より高いです。また、A、B席に人が座っていた場合でも、テーブルを閉まっておけばそれほど気を遣わなくても良いので、デメリットは感じなくなりました。ただ、キャリーバッグの問題があるので、私は後述する最尾列に座るようにしています。

D席:この席も評価が変わりました。基本はC席に座るようになりましたが、ここが空いていない場合はD席に座っています。理由はC席と同じ理由です。C席との違いは隣のE席が埋まっていることが多く、隣に人がいることがデメリットに感じます。尚、ここに座る場合も最尾列に座っています。

E列:A席同様、この席も基本的な評価は変わりませんが、通路側の席であるC、D席が埋まっている場合はE席を取ることが増えました。その理由も利便性です。隣のD席が埋まっている可能性もありますが、それでもA席に比べるとデッキに出やすいので、どうしても席が取れない場合はこの席を選ぶこともあります。尚、この席を選ぶにしてもやぱり最尾列を選ぶようにしています。

最前列:この席の評価は変わりませんが、特別選ぶ必要のない席なので、私は使っていないです。

最尾列:先ほどのC~E列の説明でも出てきましたが、ここは「特大荷物スペース付座席」と呼ばれており、座席の後ろのスペースを使うことができます。そのため、この席に座ることができれば、荷棚にキャリーケースを上げる必要がなく、座席の後ろに置いておけるので出し入れが非常に楽です。ただし、A席やE席の場合、荷物を置くのが壁側になるため、他の席の荷物が置かれている場合、駅から降りる時に少し難儀するかもしれません。また、この場所は後ろにコンセントが使えるのも大きなメリットです。こうしたことから私は最尾列C席かD席に座るようにしています。

■新幹線はどの席に座るべきか

 普段、それほど新幹線に乗らない方はここまで考える必要はないと思います。しかし、新幹線移動が多い人は長時間座っていなければならない新幹線でより快適に過ごしたいと思いますし、こうしたシート選びもその一環です。

 もし新幹線で移動される場合、ご自身に合う座席を選んで快適な新幹線移動を心がけてみませんか。

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