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第648回 飲みニケーションについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 皆さん、飲みニケーションってやってますか? かく言う私はやってません。。。というか、仕事がらみで飲みに行くこと自体、ここ10年で片手で数えるほどしか行ってないと思います。それ位飲みに行っていません。理由はいろいろあるのですが、今回はそんな飲みニケーションに関するお話です。

■飲みに行くかぁ!

 大体、飲み会デビューをするのって大学生になったくらいじゃないでしょうか。私も飲み会デビューは大学生でした。特に当時は塾講師のバイトをしていたので、講師仲間と塾が終わってから飲みに行くことが多かったです。そこで交わされる会話は塾の話。一人ひとりが講師の仕事を熱く語る訳です。

「このままじゃだめだと思うんです! 」
「もっと、〇〇さんは前に出ていかないと! 」

みないなノリで。

 何だかそういうのがすごく楽しくて、居酒屋が閉まる2:00頃まで盛り上がり、フラフラになりながら家に帰ってそのまま寝て、翌朝学校...、みたいな日々を送っていました。正直、楽しかった記憶しかないです。

■社会人になってから

 社会人になってからも飲みには良く行っていました。新入社員同士、仕事帰りに居酒屋によって仕事について熱く語り合う。そういうのが何となく大人っぽく感じてたからでしょうか。昼間はバリバリ仕事をして、夜同僚と居酒屋で語り合う。そんな大人像を持っていたのだと思います。

 また、当時の上司と飲みに行った時には上司の話を一生懸命に聴き入り、自分を成長させようと躍起になってたような気もします。今となっては笑い話ですが、こういうことがすごく大事なんだと思っていました。飲みの席から仕事が始まるんだ! みたいなことを本気で思っていました。正に飲みニケーション真っただ中でした。

 しかし、それも歳を重ねる毎に少し様相が変わってきます。年齢が上がっていくとともに役職が付いてきます。そうすると飲みの席での扱いも変わってくる訳です。頼んでもいないのに上座に座らされ、周りには新入社員の女子社員さんで固められる。私の周りに座っている人は私の機嫌を取ろうと一生懸命に私の話を聴こうとしてくれて、深くあいづちを打ってくれる。そういう場所にいると、こっちも逆に気を遣ってしまうので、気づいたらいつも

「なんか、こんな場所に座らされてゴメンね」
「時間が経ったら席動いて好きな所に移動してもいいからね」

なんて気を遣う始末。そういう場所って楽しくないですよね。だから、いつの間にか飲みに行くことから足が遠ざかるようになってしまっていました。

■飲み会に行かなくなって

 そんなこんなで飲みに行くことが少しずつ減っていき、やがてコロナがやってきます。そうなると全面的に飲みに行くことはなくなりました。その当時は飲みに行くこと自体悪みたいな風潮だったこともあり、正直助かったと感じました。これでもう飲みにいって気を遣うこともなくなる、その一点で私はすごく気が楽になっていました。

 しかし、その一方で人との会話も極端に減ってきました。それはコロナによるテレワークがスタートし出した頃と重なるのでやむ無しといった所なんですが、人と話をしなくなると、話すことを忘れちゃうんですよね。勿論、仕事柄、毎日人と対話はしています。でも、プライベートで話すことができなくなってしまっていたんです。そのことに気づいた時、正直コミュ力が落ちたなぁと感じました。

■飲みニケーションについて考える

 飲みニケーションって大事って言いますよね。

 あれは飲みの場で仕事が始まることがあるから、みたいなノリだったと思うんですが、そのためにはちゃんと相手の話を聴かなきゃいけない訳です。しかも、自分の想いも伝えなきゃいけない。そうした場にいることで自然とコミュ力って身に着いていたんだなぁと思いました。だから、飲みニケーションってのは自分のコミュ力を高める場でもあったんだと今更ながらに思いました。

 今の時期、コロナも落ついて人々の活動が活発になってきました(私は先週までコロナでしたが...)。そして、居酒屋や立ち飲み屋を通り過ぎると多くの人で繁盛しています。そんな様を見て、また飲みにケーションは復活してるんだなぁと思いました。

 もう今の私は飲みに行く生活スタイルじゃないので、きっと仕事絡みで飲みに行くことはほとんどないでしょう。それでも、もし何かの機会で飲みに行くことがあれば、その時はもう一度飲みニケーションをやってみたいなぁと思いました。

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