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第645回 意識の外へ意識を向けるには

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私は人前で喋ったり、対話をすることを仕事としています。そのため、仕事中は人の機微には結構気をつけているつもりです。ですが、一度仕事から外れてしまうと途端にできなくなってしまいます。無頓着というか鈍感というか...そんな状態になってしまうんです。。。

 これって何気に問題があるなぁと以前から思っており、自分なりに何とかしたいと思っているのですが、なかなか改善できません。そこで、今回はどうすれば改善できるのか自分なりに考えをまとめてみました。

■そもそもの性格と言えば...

 仕事柄、人と対話をする時は気を張っていることが多いです。そのため、商談であれ研修であれ面談であれ相手の機微、言い方を変えるならば一挙手一投足には自然と意識が向きます。キャリコン的に言えばノンバーバル的な部分に意識が向くってヤツですね。

 ですが、こうしたことは最初からできていた訳ではなく、仕事をする中で少しずつ身に着いてきたことだと思っています。仕事を進めていく中で人の機微を見る癖がついたんだと思っています。

 であれば、それを仕事外でも使ったらいいんじゃないのか? と思うんですが、私の場合、仕事外だとこれが全くできないんです。何というかスイッチがオフになってしまい、人に対して意識が向かなくなってしまうんです。私の場合、これがそもそもの性格だと思っています。

 よくこんなヤツがキャリコンや研修ををやってるなぁと言われそうですが、正直自分でもそう思います。それくらい仕事と仕事以外とで自分の振舞い方が変わってしまいます。

■なぜこうなってしまうのか?

 その理由を自分なりに考えた所、仕事外のことに興味がなさすぎるからじゃないかなと思います。勿論、例えば家族と対話するにしても、相手のことを気にかけているつもりでいます。それでも、相手の細かな機微に気づかないことが圧倒的に多いんです。これって私の根っこの部分で相手に興味がないからなのかなとか思ってしまいます。そうでないと自分のやってることに説明がつかないからでもあります。

 これを三層構造モデルで表現するとこうなりそうです。

1層(事柄):相手の機微に反応できない

2層(心):相手の言動に対して何も感じない

3層(行動):何も行動を起こさない

 ここでポイントになるのは2層である心の層です。相手の機微に対して私の心の中では何も感じていません。なぜ何も感じないのか? ここを掘り下げてみます。

相手の言動に対して何も感じない

相手の言動に価値を見出していない

 要するに、相手の言動に私が価値を見い出せていないので、何も感じていないのだと思います。何だか自己嫌悪に陥りそうですが、これが三層構造モデル的に捉えた私の状況です。

■では、どうすればよいのか?

 となれば、問題となるのは私の価値観、物事の捉え方です。それは、

相手の言動に価値を見出していない

ここです。端的に言えば、この価値観を変えるしかないです。例えば、

相手の言動に価値を見出す

ような価値観を持つことができれば、当然そこから繋がる3層の行動も変わってくるはずです。

 そのためには私自身、価値観をアップデートする必要があります。これを私はユニーク・ケースと呼んでいるのですが、ユニーク・ケースを持つことの意味を自分なりに考え、納得する必要があります。これに関しては、日々このことを意識して考えを深めていくしかないと思っています。

■意識の外へ意識を向けるには

 こうしたことって、自分が意識できていない意識の外に意識を向けるようなことだと思うんです。そのためには意識できていないことを私自身が理解し、そこに意識を持とうとすることが必要だと思います。勿論、意識できていないことなので、できないことの方が多いと思います。それでも何度も繰り返し続けることで少しずつ癖付けされ、意識ができるようになっていくと思っています。そうすることで、私は自分の中でユニーク・ケースを作り出していきたいです。

 正直、このコラムの執筆時点ではまだ私の中でユニーク・ケースはでき上がっていません。そのため、今後も継続してユニーク・ケースはつくっていきたいと思います。この件はまた何か変化があればお話させていただきますね。

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