第603回 自分の価値に気づく
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
皆さんはご自身の価値についてどのように感じますか? 私は自分自身の価値について良く考えるのですが、自分の価値に気づくというのは結構大変のような気もします。そこで今回は自分の価値に気づく方法について考えてみました。
■価値とは何か?
Webで「価値」という言葉を調べてみると以下のように定義されていました。
1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。→価値学説
3 哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。(デジタル大辞泉より)
ここでは1の「その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。」を対象にして話を進めますが、価値という言葉を人に対して使うとすれば「その人の値打ち」ということになりますね。
改めて、あなたの値打ちって何だと思いますか?
■自分の価値に気づくための方法
その問いに答えるために、自分の価値に気づくための方法を2つ考えてみました。
1つめは他の人から自分の価値をフィードバックしてもらう方法です。
価値とは「どのくらい役に立つかの度合い」と定義されていますから、自分のやっていることで他の人に役立つことをしているかどうかを見直してみるというのが考えられそうです。手っ取り早いのはそれを周りの人に聞いてみるのが速くて確実ですよね。
「私の価値って何だと思う? 」
と訊くと相手はイメージしづらく答えづらいかもしれませんが、
「私があなたの役に成っていることって何だろう? 」
と訊くと、相手は自分事としてイメージできるので捉えやすいかもしれません。
2つめは自分自身を振り返ることで価値を見つける方法です。
自分自身の何を振り返るのか? それは自分の強みです。この方法は7つの習慣の第6の習慣「シナジーを創り出す」に出てくる内容で、シナジーを創り出そうとする相手には相手との違いを尊重するのですが、そのためには相手の強みに着目することを勧めています。これを自分に適用させるのです。自分の強みは何だろうか? そこから自分の価値を紐解けるかもしれません。
個人的には1つめの方法と2つめの方法を両方行うことで自他ともに認める自分の価値に気づけるのではないかと思います。
■自分の価値に気づくために注意したいこと
一方で、自分の価値に気づくために注意したいこともあります。それは、何の根拠もなく「私の価値はこれだ! 」と決めつけてしまうことです。その事物が本当に他の人に役に立っているのであればそれは価値であると言えますが、客観的に見てそうでないのなら、それは単なる希望や妄想です。。。
そうしたい気持ちは分からなくはないですが、あくまで価値というものには実体があり、その事物で役に立つ人がいて初めてそこに価値があると言えるのではないでしょうか。
そう考えると、価値というのは自分のためのモノではなく、他の人のためのモノであるとも言えます。その価値を求めている人がいるからこそ価値がある訳で、誰からも求められていないモノは価値でも何でもありません。こうした思い込みの価値をつくり上げないようにすることも大切なことだと思います。
■自分の価値に気づこう
今回は自分の価値に気づくということについて私の考えを書いてみました。ここまで書いてみて改めて私の価値は何かを考えてみました。そうした所、私の価値はこうじゃないかなと考えました。
その人の迷いや悩みを解決する支援をすること
私は迷いや悩みを解決するのはその人自身だと考えています。だから私はその人が自分自身で迷いや悩みが解決できるようにキャリコンやコーチングといった方法を用いて支援をしています。あくまで私にできることは支援でしかありませんが、それは私のこれまでの活動から自他ともに認める所だと感じていますので、これが私の価値だと思っています。
私はこの価値をもっと強くしていきたいと思っています。そのためにはこれからも実践を繰り返しながら、自分にできることを続けていきたいと考えています。