第284回 7つの習慣のススメ9 -第6の習慣「シナジーを創り出す」
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
7つの習慣のススメシリーズもそろそろ終盤に近づき、9回目になりました。今回は公的成功に至る最後の段階である第6の習慣「シナジーを創り出す」をご紹介いたします。この第6の習慣は創造的協力の習慣とも呼ばれ、公的成功のステップを実現させる「結果」の段階にあたります。
■違いを尊重する
7つの習慣における公的成功は、自立した人同士が互いに協力し合うことで、一人では成し得られない結果を得ることです。つまり、1+1=2ではなく、1+1は3であり、10であり、1000にもなる。これがシナジーであり、公的成功の姿です。
シナジーは妥協から生まれてくることはありません。シナジーを創り出すためには、お互いが自立している者同士であるため、お互いが意欲的できること(第1の習慣)が求められます。その上で、最初にお互いのWin-Winを考えます(第4の習慣)。そして、お互いの意見や主張を理解し合います(第5の習慣)。このことによって、相手との違いを尊重することができるようになってきます。
■シナジーへのプロセス
シナジーを得るためには、先ほどのお互いの違いを尊重した上で、
明確な終わりを思い描く(第2の習慣)
まず理解に徹し、そして理解される(第5の習慣)
この2つを繰り返し行います。ここでの「明確な終わりを思い描く」は会話や議論の対象になっていることで、第2の習慣で出てきた個人のミッションステートメントとは違います。お互いの意見や主張の理解を深めることで、会話や議論の対象となる明確な終わりが少しずつ形作られてきます。すると、少しずつ他の選択肢が生まれてきます。そうしていくつかの選択肢が出てきたら、それらを踏まえシナジーの結果となる第3の案を創り出します。
■第3の案を出す
第3の案はシナジーのプロセスによって生み出される他の選択肢から創り出されます。しかし、Win-Winを考えることや明確な終わりを思い描くことが浅い、また諦めといった妥協の考え方が出てきてしまうとなかなか効果的な第3の案が生まれてきません。そのため、違いを尊重する、Win-Winを考える、明確な終わりを思い描くといった部分はじっくりと時間をかけ納得感を持って行います。
そうすることで、妥協ではない、1+1が3にも10にも1000にもなる第3の案を創り出すことができるようになります。
今回は公的成功の最後の段階である第6の習慣「シナジーを創り出す」をご紹介しました。第6の習慣はゴールの習慣とも呼ばれ、7つの習慣の集大成ともなる習慣です。シナジーへのプロセスは一つ一つが他の習慣をベースになっているため、実際にシナジーを創り出すためには、プロセスを一つずつ意識しながら行うと効果的です。
それでは、次回は7つの習慣の最後の習慣である第7の習慣「刃を解く」をご紹介いたします!