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第563回 ChatGPTを使ってみた

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 最近、ChatGPTの話題が多くなっているような気がします。私も最初は何のことやら? と思ってたんですが、実際に触ってみると話題になっていることが良く分かりました。これまでの検索の概念を大きく覆す技術とも言われているChatGPTですが、今回は私なりに使ってみた感想を書きます。

■ChatGPTとは

 ChatGPTをWikipediaで調べてみると、こんなことが書かれていました。

ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開したチャットボット。OpenAIのGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されており、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習されている。

2022年11月30日にプロトタイプとして公開され、幅広い分野の質問に詳細な回答を生成できることから注目を集めた。しかし、人間が自然と感じる回答の生成を特徴としていることから、自然に見えるが事実とは異なる回答を生成することもあり、大きな欠点とされた。ChatGPTのリリース後、OpenAIの評価額は290億米ドルとなり、2021年時の140億ドルと比べて2倍以上増加した。

UBSの分析によると、ChatGPTがアクティブユーザー数1億人に到達するのにかかった時間は、TikTokとInstagramがそれぞれ9カ月と2年半であるのに対して、2か月と史上最速である。
(Wikipediaより抜粋)

 簡単に言うとAIのチャットボットですが、その精度がかなり高くなっているそうです。私たちがチャットボットを目にするのは何かのサイトでヘルプの代わり用意されており、そのチャットボットに質問をすると少し的外れな回答をくれるアレですよね。ChatGPTはそんなチャットボットの超高性能版のようなモノです。

■実際に使ってみた

 ちょっと実際に使ってみました。ちょうど今、PMP試験対策講座を提供している関係でプロマネ関連の用語を良く調べたりします。そこで、例としてこんなワードを検索してみることにしました。

「プロジェクト実施計画書とプロジェクトマネジメント計画書の違いを教えてください。」

 チャットボットなので文章の形で入力してみました。その結果がこちらです。

chatGPT.png

 これ、すごくないですか? ここまでまとまった文章が一発で表示されるのです。

■ChatGPTの何がすごいのか?

 先ほどの質問をGoogle検索で同様にやってみるとこんな感じになります。

google検索.png

 こちらはよく見る検索結果の画面ですよね。こうした検索結果の一覧からサイトを1つずつ開いて内容を確認し、情報を入手することで答えに辿り着きます。しかし、検索結果を見ると「プロジェクト実施計画書」を説明しているサイトが見当たらないので、こうしたことも考慮しながら情報を収集し、自分なりの答えを見つけていかなければなりません。

 つまり、旧来私たちがインターネットから何かしらの情報を入手する際、

検索サイトを使って、候補となるサイトの情報を収集する

そのサイトを1つずつ確認し、情報を集める

集めた情報から私たちが答えを結論付ける

 このような手段を取らざるを得ませんでした。しかし、ChatGPTを使うと

ChatGPTに質問を投げる

答えを得る

 だけで解決するのです。サイトに貼ってある不要な広告を見ることもなければ、悪質なサイトに引っ掛かることもありません。純粋に調べ物はChatGPTだけで完結してしまうのです。

 これって実はものすごい変化だと思います。これまでインターネットはGoogleが天下を取っているような感じですが、それもこれもベースに検索エンジンがあったからですよね。ChatGPTの出現によってその根幹が崩されかねない状況になっています。しかもこのChatGPTを開発するOpenAIに多額の出資をしているのがあのMicrosoftだそうで、将来、Windows関連商品にChatGPTの技術が転用されたならば、本当に色んなことがひっくり返ることもあり得るかもしれませんよね。。。

■ChatGPTをうまく使おう

 勿論、ChatGPT自体にも精度の問題でまだまだ課題はあると思います。実際に私が使っていて「?」と感じる結果もありました。また、GoogleもChatGPTに対抗した技術としてBARDなるモノをリリースしているみたいなので、今後の状況がどのようになるかはまだわかりません。

 そのため、私は「予測型アプローチと適応型アプローチの違い」のような質問に対する明確な答えを知りたい場合はChatGPT、「東京にある美味しいラーメン屋さん」のように情報収集したい場合はGoogle検索のように使い分けています。ただ、ChatGPTにはもっと深い使い方があるようで、うまく使いこなすことができれば色んなことができるのだそうです。

 思うのですが、こうした新しい技術に乗り遅れないようにするのとしないのとでは、これからの時代を生きていく上での優位性が変わってくるような気がします。

「歳を取ったので新しい技術に疎くなってきた」なんて言ってられないですよね。今回、ChatGPTに触れてそんなことを感じました。

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