第541回 身につけて良かったと思うスキル
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
私も社会人になって久しいですが、その間色んなスキルを習得してきました。それらは今でも使っているものもあれば、もう使わなくなったものもあります。そこで今回は私の今までの仕事経験の中で身につけてて良かったと思うスキルトップ３をご紹介したいと思います。
■身につけて良かったと思うスキル・第３位：対話力
私が身につけて良かったと思うスキル第３位は対話力です。
これはこのコラムでもよく出てくる傾聴の他にも、話法（話し方・伝え方）、ファシリテーション、プレゼンテーションなども含みます。私自身、キャリコン／スーパービジョン、研修講師、ファシリテーターなどの仕事をしていますので対話力は必須だと思っていますが、逆の言い方をすれば対話力がなければこれらの仕事に就くことは考えていなかったです。
対話力があることのメリットはたくさんありますが、私が思う一番のメリットは人前で話すことを武器にできる所でしょうか。話すことを苦手としている人は会話が進めづらい印象を相手に与えてしまいがちですが、対話力があると「話ができる人」として見てもらえるようになるので、仕事をする上で色々と有利になる点が出てくるように感じています。
私の対話力はそれほど高いとは思っていませんが、それでも自分の型はあると思っていますし、自分なりの技法（対話技法：ダイアログ・メソッド）も持っています。私自身、こうしたことを突き詰めることが好きなので、対話力を身につけることは自分に合っていたのかなと思っています。
■身につけて良かったと思うスキル・第２位：アルゴリズム力
私が身につけて良かったと思うスキル第２位はアルゴリズム力です。
私がITエンジニア出身ってこともあるのですが、ITエンジニアにおけるアルゴリズム力は要件、設計、コーディング、テストなど様々な工程で使ってきました。そこから派生して、企画書や提案書を作成する場合にもこのアルゴリズム力を活かすことができました。
組織の中や自分自身が何かを実現させたいと考えた時、企画書や提案書が求められることが多いように思いますが、その際アルゴリズム力があることで自分のやりたいことを企画として表現でき、それを提案することで実現してきたように思います。
このように考えると、アルゴリズム力はITエンジニアだけのスキルに留まらず、自己実現のスキルのように感じています。
■身につけて良かったと思うスキル・第１位：筆力
私が身につけて良かったと思うスキル第１位は筆力です。
これは意外に思われるかもしれません。でも、私の中で圧倒的一位はこの筆力です。筆力とは文章を書く能力のことで、筆力が高いとたくさんの文章を書くことができるようになります。
なぜ、筆力が１位なのか。それは、私たちが何かを表現しようとする時、おおよそ100%の割合で文字が使われるからです。これは私の主観ですが、この世の中は文字で何かを伝えることを前提で考えられています。書籍もそうですが、手続きを行うための書類、説明資料などは文字で伝えることを前提に作られています。そしてこうした考え方は、これから先もまだまだ主流なのではないかと思います。
そうした時に筆力があるのとないのとでは、自分を表現できるかできないかで大きな差が出てくるように思います。世の中に文章力の高い人はたくさんおられます。しかし、筆力の高い人は限定されます。私はこれまで４冊の商業出版を実現してきましたが、これは筆力があったからこそ実現できたことだと思っています。
そして、私が筆力を高めるきっかけになったのが、このエンジニアライフです。エンジニアライフで毎週コラムを書き続けることで自然と筆力が高くなりました。今ではこのコラムの文章量なら15分程度で書けるようになりました。本当にエンジニアライフのコラムニストを続けさせてもらって良かったなぁと思っています。
■スキルを身につけるためには
今回は私が身につけて良かったと思うスキルトップ３をご紹介しました。
このコラムを書いていて感じたのですが、今回ご紹介したスキルを習得する際、どのスキルも楽しかった記憶があります。新しいスキルを身につける時って私は楽しくなるのですが、やっぱり楽しかったからこそ身につけられたのではないかなと思っています。
あなたが身につけて良かったと思えるスキルは何でしょうか？ それを棚卸してみるとご自身の強みや傾向が見えてきたりします。それはご自身を表現する上でとても有用な情報にもなりますので、良かったらやってみてくださいね。