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第716回 生成AIの活用方法・記録する

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 今回も生成AIネタです。最近はCAR-OS理論の理論書の改訂作業を主に生成AIにやってもらっています。理論自体はすでに完成しているのですが、理論書自体が200ページを超える膨大な情報量になっており、かつ内容が難解な部分が多いため、このタイミングで分かりやすく、かつ体系的に整理することで理論自体を誰にでも活用できるような形にしようとしています。

 ただ、これだけ情報量が多いと改訂作業も簡単にはいかず、結構苦心しながら少しずつ進めています。そんな中で生成AIを活用する上でのコツのようなものがわかってきたので、今回も1つネタをご紹介したいと思います。

■生成AIの難点

 生成AIに作業をやらせていて困るのは、急にこちらが求めてないことをやり出すことがある場合です。

 そんなことあるのか? と思われるかもしれませんが、作業が複雑になればなるほど、こうした突発的に意図しない行動を取ることがあります。

 ちなみに、私が生成AIに作業をさせる場合、Markdown形式で書かれた複数の定義情報を読ませた上で、作業ルールを確定させます。その上で作業に必要な情報(旧理論書や新理論書の構成案など)を読み込ませ、1つずつ作業を区切って指示します。

 この時、こんな感じで理論書の改訂作業を進めていきます

  1. 新理論書の章節構成を確定させ、旧理論書の該当章節をマッピングする(マッピングできない場合は新規に書き起こし)
  2. 新理論書の本文を作成するために、①のマッピング情報に基づき、機械的に旧理論書から情報を抜き出し、新理論書に配置(この段階では内容の整合は取れていない)
  3. 新理論書の本文の表面的な構成をする
  4. 新理論書の本文の内容精査、誤記、章間連携ミスなど、詳細に内容を確認する
  5. Fix宣言を出す

 普段であればこうした作業も定義情報さえしっかりつくっていればそれほど難しくはないのですが、何せ理論書の情報量が相当膨大なので、生成AI側もこれらの情報を取り込んで作業をするのが難しいらしく、1つの作業を行うのに10分くらい時間がかかったりします。

 それでも、作業が進むのなら根気強くやるのですが、途中から過去のマッピング情報、生成AIが作成した文章などを完全になかったことのようにして新たに生成AIが勝手に文章を作り始めたりするのです。

 最初は何かのミスかな思い、定義情報を見直したりするのですが、それでも同じようなミスを何度もするようになります。

 流石におかしいと思い、生成AIに原因を探らせてみると、生成AI側では生成AI自身が出力した情報を長時間保持しておくことができないみたいなことが分かってきました。

 こうした文章の改訂作業は大元の文章をアップデートしながら作り込んでいくので、以前の情報はマストで必要になります。にもかかわらず、生成AI側では情報を長く保持しておくことができないので、急に全く関係のない文章をしれっと挟んでくるんです。。。

 これには6時間以上かけて作り込んだ文章が何度も無駄になっているので、流石にどうにかしないと、と思いました。

■私なりに行き着いた結論

 生成AIに作業をさせて失敗した場合、生成AI側は

  • なぜそのようなことが起こったのか
  • どうすれば改善できるのか

をかなり細かくやってきます。それはそれで一つの解決方法なのですが、どうもその解決方法というのが、そのエラーに対する対処療法的な解決の仕方をしてくるんです。そのため、元々定義情報で決めていたルールを逸脱し、解決方法を優先させてしまう場合があります。

 そうなると、もう内容がぐちゃぐちゃになってきます。なんというか、傷ができたらその傷を塞ぎ、別の傷ができたらまたそこを塞ぐみたいなことを延々やり出すんです...。

 そのため、対応が間違っていた場合、以下のような対応を取ります。

  1. 今かかっているバイアスを外すように指示する
  2. その上で、こちらがやろうとしたことをもう一度意図から丁寧に説明する
  3. そして、対処療法ではなく、本質的に何をやらなければならないを考えてもらう
  4. その上で、一緒に1つずつ対応していく

 これが、恐らく一番安全で確実な方法だという結論になりました。

 そうして、例えば1つの作業が終わったとします。その段階でこんな指示をします。

これまでの作業はうまくいったので、この状態を保存しておきたい。定義情報として残しておきたいので設定情報としてMarkdown形式で出力して欲しい

 こんな感じの命令をすると、生成AI側がここまでに自分が対応した内容を定義情報として吐き出してくれます。

 これを残しておくことで、別チャットで作業を再開しようとする場合、最初にこの定義情報を最初に読み込ませておくことで、成功した時の同じ環境を極力再現することができ、エラーを再発させないようにすることができるようになります。

■生成AIはまだまだわからないことだらけ

 私自身、生成AIに関しては結構ヘビーユーザーだと思っています。ここ1年くらいはほぼ一日中生成AIで何かしらの仕事をしていますし、GPTsも複数つくって稼働させています。

 それでも、思うようにいかない事の方が多いです。それはつまり、私がまだまだ生成AIをうまく活用できていないことに外ならないんじゃないかなって思います。

 海外の方も含め、いろんな方の生成AIの活用事例も参考にさせていただくのですが、結局のところは自分自身でトライ&エラーでやっていくしかないかなって思うことの方が多いです。

 生成AIは日進月歩ならぬ秒針分歩の世界です。今日非常識だったことが明日には常識になっていることが平気であり得る世界です。

 そうした中で生成AIを向き合うためには、やっぱり使い続けるしかないんじゃないかなって思っています。

 これからも自分なりに使ってみて役立ちそうな情報がありましたら紹介させていただきますね。

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