第530回 選挙に行こう
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
7/10(日)は参議院選挙の日ですね。駅前では候補者の方が声を枯らして演説をされている姿が見受けられますし、選挙カーが街中を走りながら支持を訴えているのもよく見かけます。私はどちらかというと選挙が好きなので、どの選挙でも選挙前になると候補者のそういった姿に目を留めてしまいます。
しかし、昔からこうだったわけではなく、昔は選挙には無関心でした。そんな私がなぜ選挙に関心を持つようになったのか、今回はそんなお話です。
■20~30代の頃の選挙との向き合い方
私が20代の頃はちょうどリーマンショックによる不景気の真っただ中にありました。そうしたこともあってか、最初は選挙に行っていたものの、何も状況が変わらない、いやむしろ悪化している状況に対して、少しずつ政治に関心を持たなくなってしまいました。選挙が近づき、投票所の入場券が届いても無視するようになりました。その時、決まって思っていたのは
「選挙に行かないことが自分の意志表示だ」
と選挙に行かないことを自分の中で正当化していました。私が選挙に行かないと(ほんの微々たるモノですが)投票率が下がるので、それが自分の意思表示だ! みたいに思っていました。
今にして思えば浅はかな考えですが、当時は真面目にこのような考え方をしていました。そしてこの考えは30代の頃まで変わりませんでした。。。
■40代からの選挙との向き合い方
しかし、40代にもなると私の生活環境も大きく変わってきます。いろいろな手続きで市役所や区役所に行くことも増えてきます。そうした中で行政のサービスに触れることも増えてきました。そんな中、こんな声が聞かれるようになりました。
「〇〇では高校無償化が検討されてるんだって」
「〇〇は一律■■手当が全地域に出るんだって」
「〇〇の手当はここより高いんだって」
こういう情報を目にするようになると、住んでいる場所が違うだけで不公平さを感じるようになりました。そこから、自然と自分の住んでるところではどんな施策をやってるのだろうと気にするようになりました。
そうした中で、いざ選挙が行われました。選挙には色んな候補者が公約を掲げています。その公約に目を向けることで、その候補者は私たちの地域をどうしようとしているのかが見えてきました。勿論、その人一人が当選したからといってその施策が実現するとは限りません。しかし、それは公約として掲げられているので、できる出来ないに関わらずその活動はされるでしょう。そうした活動を通して何かが変わる可能性はゼロではないと思います。そう思うと、自然と自分の一票を投じたい候補者が見えてくるようになりました。
こういうことを考えることで再び選挙に足が向くようになりました。それは今でも続いています。
■選挙から得るモノ
20代の頃、こんなことを思っていました。
「候補者の人って選挙の時だけ必死だな」
これは正しいモノの見方ではありません。選挙に当選された候補者の多くは普段の政治活動を一生懸命になさっておられるのだと思います。しかし、そうした情報を私が見ようとしていないので、選挙の時だけ必死になっているように感じていました。これも今にして思えば浅はかな考えだったと思います。。。
また、投票時に行くと、こんなことも思っていました。
「あれ? 誰に投票すればいいんだろ? まぁ誰でもいいか、選挙に行くことが大事なんだから」
これも良くあることでした。大きな選挙になるとテレビからしきりに選挙CMが流れます。それを見ていると選挙に行くことが大事のように見えてしまい、単に行くことが目的になってしまっていました。そう考えてしまったのは自分の一票なんてとてもちっぽけで、自分が誰に投票しようがしまいが大勢には何ら影響ないって思っている所があったからだと思います。
有権者の私たちの一票が選挙の結果を左右するのは間違いありません。しかし、私個人の一票がなければ何か大きく事が変わるかと言われると、そうではないかもしれません。それでも私は選挙には行くべきだと思います。なぜなら、
政治に対して主体的になれるから
です。これに尽きます。
選挙を通じて私たちは候補者を選びます。その選ぶ基準は私たちの生活を良くしてくれるかどうかです。だから、どの候補者が何を実現しようとしているのかを見ます。そのためには私たちの今の暮らしがどうなっているのかを知らなくてはなりません。そうやって私たちが能動的に知ることで、社会における自分の置かれている状況を把握することができるようになります。
その結果、選挙で候補者や政党を選ぶかが決まっていきます。その上で一票投じることは、それが例え小さな一票だったとしても、私自身にとっては自分と政治とをつなぐ大きな一票になりるような気がしています。こうした考えに行きつくことで、私はその一票を通じて政治に参加している意識を強く持てるようになりました。
選挙は私たちの意識を変えるきっかけにもなります。ぜひ、選挙に行きましょう!