第516回 初心に帰ることの大切さ
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
そろそろ4月になりますね。4月と言えば新入社員の皆さんが会社に入社される時期であり、新入社員研修が行われる時期でもあります。コロナ禍の状況になり、ここ数年の新入社員研修はすべてオンライン形式で行ってきたのですが、今年は集合形式で行うことになりました。実は集合形式で行う研修は数年ぶりなのでちょっとだけ緊張してたりします。そこで今回は久しぶりに集合形式で研修を行う上で感じたことを書きます。
■オンライン研修と集合研修の違い
数年ぶりに集合研修をするので、流石に練習しないとできないと思い、身体を慣らす意味でも練習をしているのですが、一番感じるのは体力の低下です。
集合研修をしていた時分は1日8時間立ちっぱなしで声を張り上げて研修をしていました。それが、オンライン研修に移行するようになり、パソコンの前に座って研修するようになり、声を張り上げることもなくなりました。その結果、久しぶりに集合研修をやってみると、まぁこれがシンドイこと。。。
立ってるのですら疲れますし、声を出すのもかなりパワーを使っているのが分かります。この辺は慣れてくれば何とかなるかもしれませんが、かなり体力が落ちているのが分かりましたし、素直に老いてきているような感じもしました。。。
そして、もう1つ感じたことはコンテンツの理解度の違いです。
集合研修をしていた時分は基本的にスライドは一切見ず、常に参加者の方を見て研修をしていました。それが可能なのは研修の内容をすべて頭に叩き込んでいるからです。でないと表示されているスライドを見ながら、参加者に背を向けて研修をすることになってしまいます。
しかし、オンライン形式の場合は資料一式を机に並べ、それらを確認しながら研修ができてしまうので、コンテンツへの理解度が下がっているような感じがしました。勿論、何度も行っている研修ならオンライン研修であっても手元の資料を一切見ることなくできますが、集合研修の場合は最初から全てのコンテンツが頭の中に入っていましたから、こういう理解度の点からも違うなぁと感じました。
総じて集合研修の方が事前に行う習得度合いも、研修実施時もパワーがかかっていたなぁと思いました。
■初心に帰ることの大切さ
とはいえ、今回の集合研修はかなりイレギュラーケースなので、オンライン研修は今後も継続されると思っています。でも、今回集合研修を行うことになり、何だか初心に帰ったような気がしました。
いつの間にかオンライン研修に慣れ、力を抜くことが体に染みついてしまっていたのかもしれません。それはある意味止むを得ないことなのかもしれませんが、それでもやはりがむしゃらに研修を覚え、声を張り上げ、参加者の熱を高めて、参加者を巻き込んでいたワークセッション形式の集合研修に楽しさを覚え、そこに引き込まれていたことを思い出しました。だから、オンライン研修においても集合研修と同等以上の効果性を発揮したいと思っていたことを思い出しました。
ワークセッションによる集合研修が私の原点であり目標です。今回そこに立ち返ることができたのは自分にとって大きな気づきでした。やっぱり、初心に帰ることを忘れてはいけないことを痛感しました。
これからも初心忘るべからずですね。