第468回 変化を受け入れる
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
私はキャリコンと研修講師をメインに仕事をしていますが、これまでいろんな仕事を経験させてもらいました。例えば、商業出版や商業誌への執筆などもそうですし、講演やコンサルのようなこともさせてもらっています。そんな中、少し前からですが新しい取り組みにもチャレンジさせていただくようになりました。今回はそのことについて書きたいと思います。
■動画作成、はじめました
新しい取り組みとは動画作成です。話の発端は私が行っている研修やセミナーをアーカイブ化したいというご依頼からでした。そこで、私のオンライン研修風景を動画撮影し、それをeラーニング化して使おうという企画が立ち上がりました。しかしクオリティの面から私が納得いくレベルにはならなかっため、その話はお断りさせていただいたのですが、それ以降、自分なりに動画作成を手探りでやるようになりました。
そんな中でいろいろと分かってきたことがあります。それは、研修と動画は違うということです。どれだけ熱のこもったライブ感のある研修を行ったとしても、その様子を単にビデオ撮影しただけではその熱量は伝わらないのです。そのことに気づいたのは撮影した動画をチェックしている時だったのですが、動画を確認してみると私が感じていたイメージとズレるのです。
当然のことですが、実演しているのは私なのでその時のライブ感の感覚は残っています。しかし、何というか伝えたいことが伝わってこないのです。当初それは撮影機材、撮影場所といった撮影方法の問題だと思いました。しかし、どれだけ工夫をしても望む結果が得られないのです。私がその動画を見ても、私自身、その研修に入り込むことができないのです。。。
ここから、ライブで行う研修と動画とはベクトルが違うのだということに気づきました。つまり、動画で学びや気づきを与えようとするならば、それ専用の手法を使わないとその効果は得られないと思うようになりました。そこから、YouTubeを始めとした色んな動画を勉強するようになりました。
そんな中で私が興味を持ったのはホワイトボードアニメでした。既に多くの教育系YouTuberの方が実践されていますが、eラーニングのような動画で学びを深めるためにはホワイトボードアニメのように動きのあるオブジェクトの方が親和性が高いような感じがするのです。
またそれと同じくらい大切なのは声であることにも気づきました。個人的には姿形よりも声の方が何倍も大事だと思います。動画を作成する上で話を引き込むのような話法、話術といった話し方の高い技術が求められるように思います。
一応私も話を生業にしている身ですので、多少ではありますが私なりの話し方の技術は持っています。それとホワイトボードアニメを合わせてみると、少しずつではありますが、自分なりに納得のいく動画に近づいてきました。まだ試行錯誤の段階ですが、もう少しトライ&エラーを繰り返しながら、自分の中で納得のいく動画を作りこんでいきたいと思っています。
■作成した動画の行きつく先は?
しかし、現状作った動画をどうするかは決めていません。。。というのも、動画さえあれば後はそれを商材として考えれば良いことだと思っているので、まずはコンテンツとなる動画を揃えようとしているような状態です。
そして、これは周りの反応を見ながらになりますが、それこそニーズがあればYouTubeにアップしてみるのもいいかもしれません。...ただ、その場合はもう少し戦略を練ってからやりたいので、もう少し準備をしたいところではあります。
いずれにせよ、動画作成ができることで可能性が一つ広がるのではないかと思っています。
■変化を受け入れる
少し前までは自分の仕事に対して枠を決めてしまっていたような気がします。私はキャリコンであり研修講師でありビジネス作家でありと。だからその仕事をすることが当たり前だと思っていましたし、その枠から出ようとしなかった自分がいたように思います。
しかし、コロナ禍の状況になり、これまで当たり前に行ってきた対面でのキャリコンや研修がすべてオンラインに変わってしまい、これまでの私たちの常識が通用しなくなっていると感じることが多くなりました。
だとすれば、このままの流れで仕事をすることよりも、自分の枠を外してできることをどんどんやっていた方が自分の可能性が広がると思いますし、その方が面白いような気がします。
どこまでできるかわかりませんが、そういった変化を受け入れ、楽しんで仕事をしていくことができればいいなぁと思っています。
コメント
てんるう
>同じくらい大切なのは声であることにも気づきました
なるほど!
動画コンテンツの需要が増えて規模が大きくなれば、音響会社さんや、声優さんの仕事が増えそうな流れになりそうな気がします。
ちゃとらん
> 動画作成、はじめました
いつも進化し続けていますね。本当に、恐れいります。
ホワイトボードアニメですか。
業務システムを導入する際、ヘルプとか、画面説明書を付けるのですが、あまり見てもらえていない(同じような問い合わせが何度も来るとか)し、作る方も『こりゃわかりにくいな』と思いつつ作っている感があるので、何とかしたいと思い、Vyond(ビヨンド)とかFlipaClipも検討してみようかと思ったこともありました。
ホワイトボードアニメが、敷居が低いとは思いませんが、ちょっとやってみたいなと言う気にはなりました。
# 業務システムのヘルプは、音声が使えないので、ちょっと違うかもしれませんが。
キャリアコンサルタント高橋
てんるう様
コメントありがとうございます。
私個人の感覚ですが、これだけオンラインでの情報伝達が増えてきている中で、動画制作へのニーズは今後否応なしに高まってくると思います。
動画は映像+音声で構成されていますが、それぞれにニーズがあると思います。その中で1つでも得意な領域を作っておくことができれば、それは今後自分の新しい武器になってくるのではないかと思います。
ちゃとらんさん
いつもコメントありがとうございます。
ちゃとらんさんはVyondやFlipaClipを検討されてたんですね。
私は最初PowerPointでアニメを使って動かしていましたがどうもしっくりこず、結局VideoScribeに落ち着きました。全部英語なんですが、ネットの情報を拾っていればある程度のことはできるようになりました。
そういえば、例えばある自動車のサイトで説明書やマニュアルが動画で説明されていました。
こういった所からも時代の流れは動画に傾いているような気がします。
動画はマニュアルの代替もそうですが、他にも企業CM、教育系の動画コンテンツなど幅広い領域で使える技術のように思いますし、これからの時代には価値が上がってくるスキルになってくるように思います。
そこまで感じていてやらないのはもったいないと思い、思い切って始めてみました。
やっぱり、やってみないと始まりませんから、何事もやってみるのが大事なのかなと思いました。