第391回 大きな石
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
最近、7つの習慣の話をさせてもらうことが多いです。私のコラムでも再々登場しているので今更感もありますが、私自身7つの習慣を本格的に実践するようになり、早3年以上が経ちます。それもで、未だに色んな気づきが得られます。7つの習慣には時間管理に関する習慣があるのですが、最近もこの習慣で気づきがありました。そこで、今回は時間管理に関する習慣から思うことを書きます。
■「第3の習慣 最優先事項を優先する」
7つの習慣の中で時間管理に関する習慣は「第3の習慣 最優先事項を優先する」がそれにあたります。過去のコラムでもご紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。
この第3の習慣を端的に言うならば、「自分が最も優先しなければならないことを優先してやりましょう」ということです。自分が最も優先しなければならないことは何か?それは、自分の生き方に即した行動のことでこれをミッション・ステートメントと呼んでいます。ミッション・ステートメントの表現方法はいろいろありますが、例えば...、
人に「ありがとう」と言ってもらえるような生き方をしたい
私の人生は家族と共にある
挑戦し、成し遂げる事ことが私の人生の目標だ!
こういった内容がミッション・ステートメントになります。(ミッション・ステートメントは「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」でつくるモノです。詳しくはこちらをご参照ください)
このようなミッション・ステートメントを実現させる日々の行動こそが、私たちにとって最優先事項になるわけです。それは、日々の自分の活動の振り返りかもしれません、また、は家族との時間を作ることかもしれません、もしくは、自己研鑽することかもしれません。
こういったことは私たちにとって最優先事項ではありますが、同時に緊急性が低いことでもあります。緊急性が低いと私たちはそれらをつい後回しにしてしまいます。その結果、私たちは最優先事項を優先することができず、目先の緊急な出来事ばかりに対応しているような毎日を送ることになります。それは、私たち自身が自分の生き方をすることができず、その時の置かれている状況に流されてしまうことになってしまいます。
■大きな石
そうならないために、まずこの最優先事項を真っ先にスケジューリングしてしまうのです。7つの習慣では重要な事を大きな石と呼んでいます。7つの習慣では物事のスケジュールを立てる場合、緊急性の高い内容からスケジューリングをするのではなく、重要な内容、つまり大きな石からスケジューリングをすることを勧めています。
私は普段からこういったスケジュールの立て方をしているつもりでしたが、最近、忙しさにかまけてそれがおろそかになっていました。私は普段からホテル暮らしをしているのですが、大きな石を入れているときはホテルに帰ってから資料を読み直したり、勉強をしたりする時間を作ってきました。それが大きな石を入れないとどうなるか? ただテレビを見ていたたり、ネットサーフィンをしてみたり...のような時間の過ごし方をしていました。要するに、どうでもいいことに時間を費やしていたんです...(汗)
しかし、これは考えてみると当たり前のことかもしれません。普段から仕事に忙殺され、疲れが溜まっている(と感じている)人に対して、時間を与えてしまうとどうなるか? そりゃ、そんな時間があったらダラダラしてしまうように思うのです(私だけかもしれませんが...)。
ただ、問題はその時間で何かを得られるのかということです。このことを私なりに考えてみたのですが、結果は全く何も得られていませんでした。その時間をダラダラ過ごしているだけなので次の日も疲れが溜まっていますし、頭もぼーっとしています。結局、その時間は私によって何の役にも立っていなかった時間だったことに気づきました。
それならば、やはり大きな石は日々の生活の中に入れておいた方が得だと感じました。例えば、1日1時間勉強をする、読書をする、日々の振り返りをする...何でもいいと思います、自分にとっての大きな石を実践する時間を日々の生活の中に入れてみる。使わなければ無駄に過ごしてしまうその時間を、ちゃんと自分のための時間としてあてがってみる。私はそうした生き方の方が後悔がないですし、ちょっとした充実感も得られるように思います。何より大きな石は自分の生き方を実践するためのモノでもあるので、自分の人生を実感することができるような感じがします。
普段の生活の中に大きな石を1つだけでも入れてみる。自分らしく生きていくためにも、これからも実践していこうと思います。