第368回 スキルとマインド
こんにちは、キャリコンサルタント高橋です。
現在、4冊目の本の準備をしています。...といっても、このコラムが出る頃には私の手を離れている頃だと思います(そうでないとマズい)。今回、書かせてもらっている本は会話やコミュニケーションのスキルに関する本なのですが、この中で私がページを割いて書かせてもらったことがあります。それが「マインド」です。今回はこのスキルとマインドについてお話しさせてもらいます。
■スキルとは?
スキルとは「技術」といい換えることもできますが、何かを成す上で必要な技能の事を指します。ITエンジニアでいえばプログラミングも一つのスキルですし、設計もスキルです。こういったスキルはその人の能力ともいえますが、それらはトレーニングによって習得できるモノもあります。
今回、私が執筆させてもらっている「部下とチームが動き出す!聴く技術」も会話やコミュニケーションに関するスキルについて書いています。会話は「きく」と「話す」に分けられますが、それらについてどのように会話を進めれば相手のパフォーマンスがアップするのか? これをスキルの視点で書いています。
過去のこのコラムでも書いたことがありますが、私はそれほどコミュ力が高い訳ではありません。寧ろ、コミュ力は低いと思います。。。そんな私でもキャリコンをやったり、コーチングをやったりすることができているのは、偏に会話やコミュニケーションに関するスキルを習得したからだと思っています。
■マインドとは?
しかし、スキルだけを身につければそれでOKか?といわれると、そうではないと思っています。これは私自身の体感から来ている考え方ですが、スキルはあくまで何かを実現させるための手段でしかありません。だから、スキルだけを身につけてもそのスキルを使おうとしなければスキルを活かすことはできません。また、スキルは使い方を誤ると求められる効果が得られないこともあります。こういったことはスキルを使う人の考え方や意識の問題になってきます。これを私はマインドと呼んでいます。
特に、会話やコミュニケーションにおけるマインドは、誰のために会話をするのか? というマインドが必要だと思っています。普段から私たちは自分の考えを相手に伝えるような会話をしています。その最たる例はホウレンソウです。報告、連絡、相談、いずれも自分の考えや意見を相手に伝えるために行われています。これは、常日頃から私たちは自分の考えや意見を相手に伝えることの必要性を、ビジネスでもプライベートでも求められているからではないでしょうか。
しかし、これだと会話やコミュニケーションはうまく行かないことがあります。会話やコミュニケーションにおいて必要なマインドは自分のために会話をするのではなく、相手のために会話をすることです。相手のために会話をするから、相手に共感しようとしますし、相手に共感するから相手との間に信頼関係が生まれてきます。その状態で使われるスキルだからこそ、そのスキルは活かされて行くのです。それが結果的に相手との会話やコミュニケーションを活性化させることに繋がっていきます。
このように、どのようなことでもスキルを使うためには、それ相応のマインドが必要だと私は思っています。
■4冊目の本の状況です!
このような会話におけるマインドの話は、今回の本でさらに突っ込んだ内容を書いています。また、会話における様々なスキル(技術)についても多くの事例を交えてご紹介しています。既にAmazonやJMAMさんのサイトに商品ページができていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
ちなみに、カバーはこんな感じになるそうです。
発売は6月中旬を予定しているそうですので、ぜひよろしくお願いいたします!