第367回 新入社員に送りたい5つの言葉とプラス1
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
エンジニアライフでバズりネタが出てきましたね。こういったときはネタに乗らせてもらうのが鉄則です。一応、私の方は新入社員さん向けの研修が終わり、一息ついたところなので、今回は新入社員さんと接する中で感じた「新入社員に送りたい5つの言葉プラス1」を書かせてもらいますね。
■新入社員に送りたい5つの言葉
「新入社員の強みを生かそう」
そろそろ6月になり、新入社員の皆さんはそれぞれの部署で働き始める頃ではないでしょうか。それは初めての仕事だと思います。当然わからないこともたくさんあるでしょう。ひょっとしたら、そんな状態に焦ったり、自信をなくすことがあるかしれません。早く経験を積みたい!そんなことを考えられる方も多いのではないでしょうか。
しかし、経験がないからこそ、できることがあります。
初めて会った人に対して、私たちは何をしますか? 挨拶ですよね?
仕事で分からないことがあったら、私たちはどうしますか? 分かる人に訊きますよね?
先輩から仕事を教えてもらったら、私たちは何と返しますか? 「ありがとうございます」ですよね。
社会に出て長くなると、こういった当たり前の事が当たり前にできなくなってきます。挨拶するのが面倒くさい、人に訊くのが億劫だ、「ありがとうございます」なんて気恥ずかしい...こんなことを思う人が世の中にはたくさんいます。
皆さんはそうはならないでください。当たり前のことを当たり前にできる、それが今の皆さんの強みです。
「あなたに求められているのは、新入社員としての役回り」
新入社員の皆さんは今働いている部署で活躍するぞ!と思われている方がたくさんおられるのではないかと思います。その想いはとても大切で大事にしてほしいのですが、一方、現場サイドは社会人経験豊富な方が来ることは微塵も考えていません。上司や先輩は新入社員である皆さんがが来ることを想定して準備をされています。
だから、皆さんに求めらているのは、バリバリのやり手社員などではなく、新入社員としての役回りなのです。ひょっとしたら、新入社員である皆さんは会社にとってどういう位置づけなのか、わかりづらいかもしれません。その場合、皆さんが職場の上司になったと仮定して考えてみてください。皆さんの部署に新入社員が加わることが決まったとき、皆さんはその新入社員に対してどのように接しようと思いますか? また、どのように育ってほしいと思いますか?
決して背伸びをする必要はありません。今の皆さんに求められている新入社員の役回りをしっかりこなすようにしてください。
「仕事に対して誠実になろう」
よく、仕事をする人のことを「プロ」「プロフェッショナル」などと呼びます。皆さんは仕事をする訳ですから、立派なプロです。プロの反対はアマチュアと言われますが、その違いは何だと思われますか? お金をもらうこと? 確かにそれもあるでしょう。しかし、それは結果としてそうなっているだけです。
プロとは、自分の仕事に対して責任を持ち誠実である人のことだと、私は考えます。
仕事はときとして大変な場合があります。そんなとき、私たちはつい楽な方向に向いてしまいそうになります。それでもプロは仕事に対して誠実であるべきです。それは、一つの意地と言えるかもしれません。勿論、無理は禁物ですが、それでも楽な方向に行きそうになる自分に負けない、そんな仕事に対する誠実な想いを持ってください。
「当たり前のことを当たり前だと思わない」
新卒社員の皆さんが仕事に就くと、当然のように周りの上司や先輩が仕事を教えてくれます。それはときとして優しく、そして厳しいかもしれません。しかし、それは皆さんが一人前の社会人になってもらいたい、その一心からだと思います。だから、上司や先輩は本気で皆さんと接しておられるのではないかと思います。それは、上司や先輩は彼らなりの役割があるからであり、プロだからです。プロとして彼らも自分の仕事に対して誠実になっているのです。
そういった状況は決して当たり前などではありません。その状況は周りの方々があなたのためにつくり上げてくださった環境です。その環境に甘んじることなく、感謝の気持ちを忘れないでください。
「社会は平等ではなく公平な世界」
今はまだ入社して数カ月ですので、新入社員同士の立場は横並びだと思います。しかし、これが年数を経るに従い、少しずつ差が出てきます。社会は皆が同じように仕事をし、同じようにステップアップし、同じように昇給するといった平等な扱いをすることはありません。一人一人の能力に応じて、どんどん境遇や待遇が変化します。それが社会です。
しかし、一つ言えることがあります。それは、誰しもが公平に扱われているということです。皆同じように評価されるチャンスがあります。そのチャンスをモノにした人にはそれ相応の報酬を、チャンスをモノにできなかった人は今と同じ環境というように、その処遇もすべての人に対して公平に行われます。
もし、これから先、同期社員があなたと違う評価を受けていた場合、それは公平な世界にいるからこそ起こったことだと考えるようにしてみてください。それが皆さんを前に進ませる大きな一歩になります。
■そして、プラス1
「入社したときの想いが、あなたを導く道標になる」
最後に、新入社員の皆さんには入社したときに感じた想いがあることでしょう。それは、とても尊いものです。しかし、実際に仕事がスタートすると、そういった皆さんの想いとは違う仕事に就かなければならないことが出てきます。そのような状態が何年も続いてしまうと、いつの間にか皆さんが抱いている想いを忘れてしまうかもしれません。
これから先、皆さんは仕事の中でたくさんの迷いや苦悩に出会うことでしょう。どうしたら良いか分からないこともあるでしょう。そんなときは新入社員である今の想いを思い出してみてください。
それがあなたの目の前にある問題を解決する道標になるかもしれません。
ですので、今持っている想いはなくさず、大切にしてください。
自分に負けず、想いを実現できる社会人になってくださいね!