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第353回 ブルー・オーシャンを考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 私は競争があまり好きではないのですが、仕事をしていると競争の中に身を置かなければならないことはたくさんあります。そんな中で私の好きな考え方にブルー・オーシャン戦略があります。この考え方を知ったのは今から10年以上前ですが、自分なりに考えて使い始めるようになったのはここ数年の事です。この考え方を使うようになり、価値観が少し変わってきたように思います。今回はこのブルー・オーシャン戦略について思うことを書きます。

■ブルー・オーシャン戦略とは

 ブルー・オーシャン戦略をWikipediaで調べてみるとこんなことが書かれています。

競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべきだと説く。そのためには、自分の業界における一般的な機能のうち、何かを「減らす」「取り除く」、その上で特定の機能を「増やす」、あるいは新たに「付け加える」ことにより、それまでなかった企業と顧客の両方に対する価値を向上させる「バリューイノベーション」が必要だとしている。(Wikipediaより抜粋)

 少しわかりづらいので私なりの言葉で解釈してみると、「競合をしない範囲で競争する」といった所でしょうか。例えば、たくさんのライバルがいる所をターゲットにをすると、お互いを攻撃したり、自分の身を削ったりするなどして、自分もライバルも疲弊してしまいます。そうではなく、ライバルがいない範囲を探し出し、そこをターゲットにすることで、競争の必要がなく、多くの利益を得ることができるようになるということだと、私は解釈しています。

■ブルー・オーシャンを考える

 このブルー・オーシャンという考え方はとても魅力的のように思えますが、実際にはブルー・オーシャンになる範囲なんてそう簡単には見つけられません。

 当初、私はブルー・オーシャンをこのように考えていました。

他の人にない能力を身につけることがブルー・オーシャンになる

 「他の人にない能力=ブルー・オーシャン」と安易に考えてしまった訳ですが、この考え方だと多少の優位性を得ることはできたものの、それがブルー・オーシャンにはなることはありませんでした。そんなことを何度か繰り返しているうちに、これはちょっと違うのでは?と思うようになりました。

 そこで、少し考えを変えてみることにしました。そうして、こんなことを思いつきました。

ブルー・オーシャンは探すのではなくつくるものだ

 ブルー・オーシャンがどこにあるか?を探しているうちはブルー・オーシャンに辿りつけないように思うのです。それならば、いっそのこと自らブルー・オーシャンをつくり出した方が早いのではないかと思いました。

 ブルー・オーシャンというのは競合がいない世界です。それをつくり出すというのはどういうことか?結局、こういうことではないかと思いました。

他の人がやらないことをやる

 他の人がやらないということは、自分も含め誰しもがやろうと思わないことです。つまり、自分がやろうと思わないことをあえてやれば、それがブルー・オーシャンになるのではないかと思ったのです。

 結果的にこれが私にはハマりました。詳細はお伝えできない内容もあるのですが、こんなモノがあります。

  • キャリコントレーニングでRPの実演をする
  • 秘匿とされているプログラムを公開する
  • 誰でも参加できる無料の勉強会を開催する

 これが私にとってのブルー・オーシャンでした。やってみて思ったことですが、思いの外大きなリターンが得られるように感じました。その分、他の人がやらないことなのでリスクは伴います。しかし、そのリスクを許容できればブルー・オーシャンという考え方はとても有効な手段だと感じました。

 もし、ブルー・オーシャンをやってみたいと思われる方は、身の回りにある他の人がやらないことに手を付ける所から始めてみてはいかがでしょうか?

Comment(3)

コメント

通りすがりの人

私はめんどくさがりです。
同じことの繰り返しになってめんどくさいことは全て自動化したいので、
高橋さんのおっしゃるブルーオーシャンには良く気付いて対応していると思います。
結果的に面倒なことに首を突っ込んでいくタイプなんでしょうね。

そこに成果があるかというと、、半分くらい自己満足かなと。
そして成果のなさそうなブルーオーシャンにはまったく意味がない気がしています。
ここでいう成果は、周りの感謝とかでもいいですし、
労力の減少でも、何かないと続かない。。

と思ったまま書いてみました。

iso

全社で唯一人のIT担当者ですが、全然重用してもらえないしIT担当の頭越しにシステム導入を検討されて案の定炎上したり、本業のITに費やす時間よりも社内調整の方に8割時間を取られたり・・・
あれえ?ブルーオーシャンなはずなのに?

キャリアコンサルタント高橋

通りすがりの人様、


コメントありがとうございます。


何を「ブルー・オーシャン」に捉えるのかは難しい問題ですよね。


ブルー・オーシャンになっている

成果が表れる

続けられる


の図式がベストだと思うのですが、ブルー・オーシャンであっても成果が表れないと、続けられないというのは納得です。。。


iso様、


コメントありがとうございます。


何だか苦労を一人で抱え込まれていらっしゃるような感じですね(汗


ブルー・オーシャンは競合のない所で競争するので、iso様の場合、他のIT担当者さんがいらっしゃならないので、「仕事を得る」という意味でのブルー・オーシャンな状態だと思います。
しかし、お仕事が大変のようですので、iso様にとってはブルー・オーシャンが必ずしも良い状態ではないのかもしれませんね。。。

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