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第342回 ネタについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 たまにですが、このコラムのことが会話になることがあります。そのとき、大抵は

「よく6年も毎週コラムが書けますね。ネタが尽きないんですか? 」

のようなことを聞かれます。あまりに毎回聞かれるので私の中では答え...というか会話がテンプレ化されています。今回はこの会話からネタについて考えてみます。

■「よく6年も毎週コラムが書けますね。ネタが尽きないんですか? 」

 「その場の思いつきです」

いつも、私はそのように答えています。実際そうなので、こう答えるしかないのですが、そうすると相手は、

「思いつきで6年間も書かれているんですか!? 凄いですね! 」

のような返しをされます。ですので私は、

「凄くないですよ。単に日常をネタにしてるだけですよ」

と答えるようにしています。そう話すと、どうも「日常をネタにする」ってところに引っ掛かるみたいです。。。

■日常をネタにする

 そもそも、毎週コラムを書き続けていると、ストックしてあるネタなんですぐに枯れます。問題はネタが枯れている中でどうやってネタを引っ張り出してくるか? です。。。しかし、長年コラムを書き続けていると、ある程度ネタづくりの仕組みができ上がってきます。

 私の場合、たまに講演などもやりますが、講演のときは5~10分程度の短いネタを講演時間分繋げて組み立てます。そのとき、1つのネタの構造はこのようになっています。

  • 私が体験、経験した出来事を話す
  • その出来事から私が感じたことを伝える

 これが1つのセットになっています。私はこれをネタづくりに活用しています。こうやって書くと難しそうに感じますが、実は至極簡単です。例えば、

先週、本屋さんに行きました。本屋さんにはたくさんの本が並んでいます。私は本をブラブラ眺めながら気になる本を物色し、気に入った本を購入しました。

ここまでが「出来事」ですよね。

 これに対し、私が「どう思ったか? 」を伝えればいいんです。例えば、

そのとき、ふと気づいたんです。私はいつも同じルートで本を物色しているんだってことに...。無意識に人間は自分の行動パターンを決めているのだと気づいた。だとすれば、そのルート外れている棚は普段私が寄り付かない棚ってことになります。ひょっとしたらそこに行っていたら新しい本に出会えたかもしれない。きっと新しい発見は私たちの普段の行動の外に隠されているのでしょうね。

後から気づいたんですが、本はいろんな置かれ方をされていました。「平積み」「面陳列」「棚差し」などです。それで気づいたんですが、これら本の置き方には意味があるんじゃないかって。そう考えると、普段何気ないことにも意味があって、私たちは知らず知らずの内にそういった思惑に誘導されているのかもしれません。だからこそ物事に注意深く観察しなきゃなって思いました。

みたいな感じです。

■ネタについて考える

 「出来事」は本当に何でもいいです。朝起きて歯磨きをしたこと、通勤電車で眠くなったこと、仕事場でルーチンワークをしていること、昼食にそばを食べたこと、帰りに家電量販店でぶらついたこと、家で一杯やっていること...など。結局の所、ネタというのはこの「出来事」を使って「何を伝えるか? 」に尽きます。そこを理解していれば、出来事をから何が伝えられるか?を考えれば良いですし、逆に伝えたいことが先にあるのであれば、それを日々の出来事に合致させられるかどうかを考えればネタの出来上がりです♪

 こういうネタをつくるテクニックはコラムニストになってから身につきました。このテクニックは普段の生活や仕事でも大いに役立っています。もし、ネタに困っているという方がおられましたら、ぜひコラムニストになってネタづくりをマスターしてみませんか。

Comment(1)

コメント

Mc

ネタ探しは出来ても、それを文字にする、続ける、っていうのはやっぱりすごいことだと思います。

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