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第320回 「強み」を控える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 最近、自己診断ツールの勉強をしているせいか、診断ツールで自分を捉えることができるようになってきました。大抵どの診断ツールでも自分の「強み」が分かるようになっています。その強みについてですが、私たちは強みを生かすことを意識することはあっても、強みを使い過ぎることにはあまり意識が向きません。強みを使いすぎるとどうなるか? 今回はそんなお話です。

■私の「強み」

 その診断ツールにおいて、私の強みは「最高を求める」という傾向が強く出ていました。最初はそれほど意識をしていなかったのですが、よくよく考えてみると、研修やキャリコンではどうすればうまくファシリテートできるか? 人の気持ちに寄り添えるか? などを毎回考えています。

 ただ、それは私自身は「最高を求める」意識はなく、私がそうしたいからやっており、単なる私のわがまま的な感覚でいたので特に気にも留めることはありませんでした。しかし、今回診断ツールで自分のことを客観的に見つめ直すことで、改めて自分は「最高を求める」ことへのこだわりがあることに気づきました。

 他にも、「謙虚である」という傾向も出ていました。実は私は褒められるのが大の苦手で、人に褒められると途端にいたたまれない気持ちになります。。。褒められるのが苦手というか嫌なのですが、それはいい方を変えると「謙虚である」ということなのだと改めて気がつきました。

■「強み」を使いすぎるとどうなるか?

 これらの私の強みですが、私はこの強みを使い過ぎている嫌いがあります。例えば、「最高を求める」ことにこだわるあまり、完璧主義になってしまい周りの方との間で軋轢を生んでしまったり、融通が利かなくなったりしていることがあるように思います。時には私の考えを押し付けようとしている部分もあるかもしれません。

 また、「謙虚である」ことも度が過ぎると自分を卑下し過ぎているように感じます。私は他の人から拍手をされることも苦手なのですが、私が何か褒められたり感心されたりするシーンになったとき、本当にその場所にいたくなくなり、心の底から褒めたり感心したりすることを止めてもらいたくなります。それはきっと私の表情として表れているような気がしています。。。

■「強み」を控える

 よく「自分の強みを生かしなさい」といわれることは多いと思います。しかし、「自分の強みを控えなさい」といわれることはあまりありません。

 「強み」は適度に使うからこそ「強み」になるのであり、使いすぎた「強み」は最早「強み」はありません

 だからこそ私の場合、「最高を求める」という強みを適度に抑え、完璧主義になり過ぎず、もっと柔軟に人の意見を取り入れられるようにしなければならないと思います。また、「謙虚である」という強みについても、私が嫌だからといって褒められたり感心されたりすることを避けようとするのではなく、褒められたり感心されたりすることを素直に受け止められる気持ちを持つことが大切だと感じました。

 そういったバランスの取れた「強み」を持つことが、本当の意味で強みを生かすということになるのではないかと思いました。

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