第296回 一歩踏み出すことの大切さ
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
今の私は著述業もやらせていただいておりますが、それを実現するきっかけとなったのは一人の方との出会いがあったからです。しかし、その方は昨年お亡くなりになられており、それを先日ご家族の方から教えていただきました。
その方との思い出は本当にたくさんあるのですが、確実にいえることは、その方がおられなければ今の私はなかったです。それくらい今の私に大きな影響を与えてくださった方でした。今回はその方のお話しから思うことを書かせていただきます。
■畑田先生のこと
その方は畑田洋行先生といいます。畑田先生は古くから出版業に携わっておられた方で出版に関するご著書も多数出版されておられました。私が1冊目の本を出版した経緯は過去の記事に書かせていただいておりますが、私は畑田先生のご著書を読ませていただき、直接連絡を取らせてもらいました。そうして、畑田先生から色々とアドバイスをいただきながら、無事商業出版を実現しました。
畑田先生はいつも著者のことを第一にお考えになられていました。畑田先生と多くの会話をさせていただく中で、私は著者にはある種の使命感や責任感が必要であるということ、そして著書を出版させていただく出版社に対する敬意を持つことの大切さを学ばせていただきました。また、出版プロデューサーは出版が実現した後、印税の分配を要求されるケースが一般的なのですが、畑田先生は一切そういったお金を受け取られようとされない方でした。それは「著者の出版を実現するためにご自身がある」という畑田先生の信念があったのではないかと思っております。
■一歩踏み出すことの大切さ
私は出版を実現させたいと思ったときに行動を起こしたことで、運よく畑田先生にお会いすることができました。そして、畑田先生のお考えを学ばせていただくことができ、今までに2冊の本を出版させていただくことができました。2月には3冊目めの本が出版される予定になっています。
もし、私が出版を実現させたいと思っていたときに、何の行動を起こさなかったらどうなっていたか? 恐らく、今と同じような結果にはならなかったことでしょう。
そう考えると、どんなに小さな出来事であったとしても、その一歩を踏み出すということはそれから先の人生を変える大きな一歩になる可能性を秘めているといっても過言ではないと思います。私も人生の正午を超えて久しいですが、これから先の人生を考えたとき、後悔のない人生を送りたいと思うようになってきました。それを実現するためには、一歩踏み出すことの大切さを忘れないようにしたいと思いました。
畑田先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
畑田先生、ありがとうございました。