第271回 【書評】週末パパ講座で子どもに【自分で考える力】を身につけさせる3つの方法
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
先日、エンジニアライフのコラムニストであるあべっかんさんが3冊目の本である『週末パパ講座で子どもに【自分で考える力】を身につけさせる3つの方法』を出版されました(パチパチパチパチ)。この本では対談形式で私も登場させていただいており、事前に内容は拝読させていただいていたのですが、発売を機に購入して再度読ませていただくことにしました。そこで、今回はこの本の書評を書きたいと思います。(書評の場合、文章の雰囲気が少し変わります。あらかじめご了承ください)
■子どもに『自分で考える力』を養わせるための方法論
この本では子どもに『自分で考える力』を養わせるために3つの方法を紹介している。
【方法一】教わったことを「自分ごと」にしよう
【方法二】ユニークな方法で楽しく学ばせる
【方法三】パパが「楽しく学ぶ」姿を見せる
それぞれの説明は本書に譲るが、この本ではあべっかん氏がお子さんに対して取り組まれた『自分で考える力』を養わせるための取り組みが多数紹介されている。私はこの取り組み例だけでも非常に価値のある内容に感じた。子育て論といえば理論が先行する書籍が多い中、これだけの実践例を紹介した書籍はなかなかないのではなかろうか。
また、それぞれの取り組みについても、私たち読者が取り組みやすいようにハードルを下げている配慮なされており、読者が気軽にチャレンジできるようになっている点も好印象を受けた。恐らく読者に実践してもらうことを念頭に書かれたのだろう。その目論見は成功しているように感じた。
■「父親」という存在に対する提言
私はこの本の根底に流れるテーマを「父親」という存在に対する提言だと感じた。昔の父親は子どもから羨ましがられる存在だったとあべっかん氏は言う。一部、本書を引用させていただく。
子どもは
「大人ってずるいなぁ」
と思いながらも、
「大人になったら自由がある。ボクはもっと立派な大人になるぞ」
など思っていたケースが多かったのではないでしょうか。
大人は立派ではなかったとしても自由でした。
自由に振る舞っているように見えました。
子どもの待遇と比べて大人の待遇のほうが相対的に良く見えたのです。
これはあべっかん氏の原体験なのだろう。私にも通ずる所があった。1つの食卓を囲み家族が食事をすることが当たり前だった時代。親と子が同じ時間を共有することが1日の中に必ずあった時代。こういった『古き良き時代』と称される時期の父親の姿は、ある種傲慢で、我儘で、それでいて尊大だった。そのときに子どもが感じた親への憧れ、想い、感情を今の時代に蘇らせたかったのではないだろうか。この本を読み、真っ先にそんなことを考えてしまった。
■父親像を考えさせられる秀逸な一冊
そして、その先にあるのは家族に対するとてもとても深い愛情だ。愛する息子や娘に対し、一体父親は何ができるのか? 複雑で入り組んでしまった現代において、古き良き時代のような父親像と同じ姿を体現することが最早無理なのかもしれない。
では、どうすれば?
あべっかん氏なりの答えがこの本に詰まっている。この本はあべっかん氏の父親としての愛情に溢れている。きっとこういった愛情に溢れた父親が増えれば、これから先の社会も良い方向に変わっていくのではないだろうか。
この本を読み、早速私も子どものために何かをやろうと思い、mBotを購入してみた。私もできることをやってみようと思う。そんなことを感じずにはいられない一冊だった。
コメント
abekkan
ありがとうございます。今回の本では自分が伝えたいことを明確に出してみました。高橋さんのようにこの本の趣旨を理解していただけるかたが多くなれば嬉しいと思っています。
キャリアコンサルタント高橋
abekkanさん、
こんにちはー。
無事、本が出版されて良かったですね♪
この本がたくさんの父親に読まれるといいなぁと、素で思いましたw