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第256回 先輩になったら

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 4月になると会社には新入社員が入社されますね。今まで後輩がいない人も先輩になります。そのような場合、どのように彼らと接すればよいのでしょうか? 今回はそんなお話しです。

■先輩の仕事

 新入社員と先輩社員との関係にも拠りますが、同じ部署で同じ仕事をする場合、先輩社員は新入社員の指導役になることが多いと思います。このときの「指導」にはどんな意味があるでしょうか? 一般的には技術やスキルの指導があげられます。しかし、それだけではなく、社会人としてのルールやマナー、仕事場における振る舞い、ホウレンソウといったコミュニケーションなど、その範囲はとても広くなっています。

 これらは新入社員がその仕事で一人前、いい方を変えるならば誰の手助けを借りることなく独力で仕事ができるようになるための「指導」です。これらの指導を先輩社員から受けることで、少しずつ新入社員は一人前の社員になっていきます。

■新入社員が先輩に求めているモノ

 それでは、視点を変えて新入社員の立場で考えてみましょう、新入社員は先輩社員に何を求めていると思いますか? もちろん、一人前の社員になるための技術やスキル、それ以外に必要な情報などを教えてもらいたいと考えているでしょう。しかし、それと同じように先輩社員との「関わり」を求めているのではないかと思います。あなたが新入社員だったときのことを思い出してみてください。

  • 会社でうまくやっていけるだろうか?
  • 怖い先輩社員はいないだろうか?
  • 仲間ができなかったらどうしよう?

 そんな想いをもった新入社員が先輩社員から暖かい声をかけられたらどう感じるでしょうか? きっとその新入社員はその先輩社員を通じて会社を感じることでしょう。また、その先輩社員は新入社員の目標になるかもしれません。

 関わりをもつことは難しいことではありません。あなたのスタンスや立場で、あなたなりの方法で新入社員と関わりをもつ、たったこれだけでもあなたは先輩社員として立派に関わっています。ぜひ、新しく会社に加わった後輩のためにも、あなたにできる、あなたなりの関わりで新入社員と接してみてはいかがでしょうか。

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