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第255回 新しく目標を立てたときに決めておきたいこと

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 4月になり、新しい1年がスタートしますね。学生の方は進学や新級、社会人の方は新社会人、部署異動など新天地での仕事が始まる方も多いのではないでしょうか。こういう何かがスタートする時期は目標を立てやすい時期でもあります。ひょっとしたら、すでに何かを始めてらっしゃる方もおられるかもしれませんね。

 しかし、そんな中で水を差すようなことをいって申し訳ないのですが、その目標を達成させるのって、結構難しかったりしませんか? その理由は人それぞれあると思いますが、せっかく立てた目標が実現されないまま過去のモノになってしまうのは残念ですよね。。。そこで、今回は新しく目標を立てたとき、その目標を達成させるための工夫について考えてみたいと思います。

■新たに立てた目標が実現されない理由

 新たに立てた目標が実現されない理由、それは偏に価値観が変わるからではないでしょうか。目標を立てた当初は高いモチベーションを持ち、目標に少しでも近づくために色々と考え行動をしています。しかし、高いモチベーションも普段の生活が忙しくなるにつれ、少しずつ目先の出来事に忙殺されていきます。そうすると、実現したかった目標はどんどん後回しにされ、その内に目標を実現しなくても構わない(仕方がない)と考えるようになり、モチベーションが下がっていきます。その結果、目標のことを考えることがなくなってしまい、目標が達成されないまま日が過ぎてしまう...、こんな経験はありませんか? 私は良くありました(汗)

■この問題の本質はどこにあるか?

 これは「目標を実現しなくても構わない(仕方がない)」という価値観に支配されてしまうからです。しかし、これは原因ではありません。原因はもっと深い所にあります。問題の本質はなぜ普段の生活が忙しく、目先の仕事に忙殺されると、実現したかった目標が後回しにされるのか? その理由にあります。想像するに...、

  • 身体が疲れているのに、それでもまだ目標のために頑張るのは自分の身体がしんどい
  • 明日も仕事があるので、身体を休めておかなければならない
  • 普段の仕事を第一に考えるべきで、無理をしてやると日々の仕事が疎かになってしまう

 大方このような理由からではないでしょうか。こういった理由を肯定してしまうからこそ、価値観が変わってしまい、目標から離れてしまうのではないでしょうか。

 ただ、この例のように、その時の状況から目標を変えてしまうことが悪いことかといえば、そうともいい切れません。そうしなければならない正当な理由もあります。しかし、これを肯定してしまうと、結局のところ、日々の仕事や出来事が忙しいと、どんな目標を立てても実現できなくなります。そうならないためにも、目標を立てるときには、一度立てた目標がその時々の状況によって変わらないようなしくみを一緒に考えておく必要があると思うのです。

■新しく目標を立てたときに決めておいてほしいこと

 そのしくみとは、目標を諦めてしまいそうになった時、どうすれば継続して行動することができるのか? その方法のことです。例えば、挫けそうになったときに叱咤激励してもらうよう、あらかじめ周りの人にお願いしておくのも一つの方法でしょう。他には、行動時間を極端に短くし、なんとしてもでも継続することを考える方法もあるでしょう。これは人それぞれやり方が違うと思います。しかし、そのやり方がうまく機能すれば、目標を諦める選択肢以外の方法が取れる可能性が出てきます。

 私の場合はくじけそうな状態を頑張って乗り切り目標が達成できたときのイメージ、くじけて目標が達成できなかったときのイメージをすることで、その差(ギャップ)を感じるようにしています。そうすることで前に進むモチベーションをつくり出すようにしています。

 実はこの方法はコーチングでよく使われる「動機づけ」と呼ばれる方法です。実際のコーチングではこれらの方法をコーチが相談相手に考えてもらうようにしていますが、やり方が分かれば一人でも行うことができます。もし、目標を挫折してしまう経験がおありになる場合、よかったら試してみてくださいね!

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