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第230回 2冊目の本を出版する話3 ~マンガ部のつくりかた~

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 2冊目の本の紹介も3回目になりました。このコラムでは出版の裏側を少しずつご紹介させていただいておりますが、今回はマンガ部に関するお話です。

■マンガ部のつくりかた

 原稿の構成案が決まった頃、マンガ部の制作についても動き出し、マンガ家さんの選定がJMAMさん内で行われました。最終的には著者である私の意見も加味していただき、とても画力のあるプロのマンガ家さんにお願いすることになりました。ただ、マンガ部は本文と連動した内容になるため、マンガの基になるシナリオをこちらで用意しなければなりませんでした。このとき、ベースとなるシナリオ案は既に担当者さんが企画書に書かれていましたが、これをブラッシュアップし、ちゃんとしたストーリーとしてつくる必要がありました。

 その話が打ち合わせの場で出たとき、私が過去にコンシューマ―ゲームのソフトウェア開発に企画(プランナー)として携わっていた経験をお話ししたのですが、「それならば! 」と話がトントン拍子で進み、私がベースとなるシナリオ案やキャラクター像をつくり、それを専門のシナリオライターさんに引き継いでいただくことになりました。

 その後、担当者さん、編集者さん、シナリオライターさん、マンガ家さん、私とでマンガ部のキックオフミーティングが行われました。そこではマンガ部の進め方についての確認が行われました。その章で本文で伝えたい内容を踏まえた上で、シナリオの原案を私がつくり、それをシナリオライターさんがプロットとして具体的な形にする。その後、プロットを関係者全員で内容を確認した上でシナリオを完成させ、それを漫画家さんに描いていただく流れになりました。

 この流れを受けてマンガのシナリオ原案の作成に取り掛かりました。マンガ部の作成の流れから、その章のシナリオを作るためには、先に原稿を書き上げる必要があります。そのため、

1章分の原稿を書き上げる

その内容を基にシナリオ原案をつくる

シナリオ原案を基にシナリオライターさんにプロットをつくっていただく

プロットの確認、検証を行う

完成したシナリオでマンガ家さんにマンガを描いていただく

でき上がったマンガの原案(ネームといいます)の確認、検証を行う

この流れを全部の章でやらなければなりませんでした。これが結構ハードでした。特に、シナリオライターさんはIT系の専門ではないので、プログラミングに関する専門的な話はわかりません。そのため、風景描画、IT系の技術的な情報、果ては主人公(女性)のバストサイズに至るまで、マンガのありとあらゆる部分について打ち合わせ、確認、検証を行いました。例えば、実際のマンガでメールのやり取りがあるのですが、マンガとしては2コマしか書かれていません。しかし、シナリオライターさんにリアルな状況をイメージしていただくために、疑似的なメールを書いて、それをシナリオライターさんにイメージしてもらうなどもやりました。

 また、プログラミングをマンガで表現する場合、どうしてもパソコンを前にしたやり取りが多くなります。そうなるとマンガとしては動きが少なくなり面白みがなくなってきます。そこで、主人公にはいろんな場所にいながら、そこでプログラミングを学ぶようなストーリーにしていただけるよう、シナリオライターさんにご無理をいいながらいろいろとストーリーを考えていただきました。

 こうやって原稿とマンガの執筆が本格的にスタートしました。ちょうど昨年の11月頃の話でした。(続きます)

■現在の進捗について

 現在は著者校正が終わり、印刷所に入稿されたそうです。この後、白焼といって印刷所で本の体裁になったモノをJMAMさん内で確認される作業があり、それを経て校了(印刷ができる状態)になります。そのため、現状は著者としての作業はおおよそ終わりました。まだ、発売日などの情報は出ていませんが、新しい情報が出ましたら追ってご連絡させていただきます。ご興味のある方はぜひご覧になってくださいね。

JMAMさんのサイト
Amazon

 次回は原稿執筆中のトラブルについて書きたいと思います。

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