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第229回 2冊目の本を出版する話2 ~企画から執筆開始~

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 前回よりご紹介させていただいている私の2冊目の本ですが、今回から出版に至るまでの裏側をご紹介できればと思っております。今回は出版企画から執筆開始までのお話しです。

■執筆依頼からキックオフミーティングまで

 今回出版させていただく『マンガでやさしくわかるプログラミングの基本』は、日本能率協会マネジメントセンター(略称JMAM)さんから執筆のご依頼をいただきました。時期はちょうど今から1年ほど前、1冊目の本を出版したときに担当していただいた編集者さんから直接連絡をいただきました。JMAMさんが「マンガでよくわかるシリーズ」からプログラミング本を出す企画があり、その著者を探しているとのことで、私を紹介してくださったのだそうです。

 この本は「マンガでやさしくわかる」シリーズなので、マンガと本文がサンドイッチで進んでいく形式になっています。そのため、基本は本を読むだけでプログラミングが理解できなければならないこと、そして、プログラミングのことが全く分からない初心者の方に読破していただくために専門書のように難しくなり過ぎないことが求められていました。この辺のニュアンスを理解して執筆できる著者として、この編集者さんが私をJMAMさんに紹介していただいていたのだそうです。私としてはお断りする理由はどこにもなく、二つ返事で執筆の快諾をさせていただきました。

 そのご返事をさせていただいた数日後、早速JMAMさん社内でキックオフを兼ねた打ち合わせが行われました。この時、既にJMAMさん内ではこの本の出版企画にGOサインが出ており、この打ち合わせでは企画の趣旨説明、全体のスケジュール感の共有、役割の確認、作業の進め方などが話し合われました。

 私もマンガと本文がセットになっている本は何冊も読んだことがありますが、これはどうやってつくっているのだろうと思っていたので、素直にこの質問を担当者さんにぶつけてみました。そうしたところ、やり方は著者さんによって違うので、著者さんが進めやすいように配慮させていただきますとご回答いただきました。そこで、原稿部とマンガ部に分けて話をさせてもらうこととし、まずは原稿の構成案から考えることにさせてもらいました。

 原稿の構成案は出版企画の段階である程度担当者さんが作成されたものがありましたが、ここは私のITエンジニアの経験を元に、ゼロベースで構成案を考え直させてもらいたいことをお願いしました。

 私がプログラミングの入門書を読んでいて常々思っていたことなのですが、プログラミングの入門書はプログラミング言語の説明に終始した内容が多く、これでどれだけの人がプログラミングがで理解できるのかと思っていました。これは私の経験ですが、プログラミングを覚えようとしたとき、プログラミングの入門書で身につく内容はプログラミング言語の使い方でした。そのプログラミング言語を使ってどうやってプログラミングをするのかは、実際の開発現場の中で自分が仕事をしながらでないと、私は身につきませんでした。当時、私がプログラミングの入門書に求めていた内容はプログラミング言語の説明より、どうやったらプログラムをつくるのか、その方法が知りたかったのです。私にとってプログラミング言語の説明はその一部だと考えていました。

 プログラミングの入門書を読まれる読者さんは何を求めているのか? 私はプログラミング言語の知識を身につけることではないと思っています。事細かにプログラミング言語の文法を説明したとして、それがどれだけ読者さんの役に立つのか? もちろん、プログラミング言語の知識がなければプログラムは組めないので、必要な部分ではあります。しかし、それはメインではないと思うのです。読者さんが求めているのは、どうやったらプログラムができるのか? その方法を知ることなのではないかと考えました。そして、これがこの本の目的であるべきだと考えました。

 そうして構成案をつくり直し、何度かのやり取りを踏まえ、原稿の構成案が固まりました。ここから原稿の執筆がスタートしていきます。(続きます)

■現在の進捗について

 現在は著者校正が終わりに差し掛かっており、ちょうど三校(三回目の著者校正)が終わり、印刷原稿(ゲラといいます)のチェックを行ったところです。最終的にはもう少し校正作業が入り校了(原稿が完成した状態)になります。校了は恐らく今週(10/3の週)中になると思います。

 その後は印刷所に回され製本作業が行われ、全国の本屋さんに届けられるそうです。発売日は10/29のようですが、実際にはもう少し早くなる可能性もあるそうです。

 それと、つい先日JMAMさんから連絡があり、本の値段が見直されることになったそうです。すでにJMAMさんのサイトでは変更されていますが、これまで2,300円+税(2,484円)だったのが、1,800円+税(1,944円)になりました。本の値段については著者は全くノータッチな部分なのでJMAMさんの判断にお任せするしかないのですが、実は出版企画時は1,800円+税だったので、正直この値段になってよかったなと思っています(安くなることに越したことはないですし)。

 そして、なんとすでに予約が入っているそうで、先週のあるタイミングでのAmazonのカテゴリランキング(なぜか「ゲームプログラミング」になっていましたが)で11位にランクインされていました。本当にありがとうございます!

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 いい本になるよう、最後の最後までこだわってつくっておりますので、ご興味のある方はぜひ本屋さんでお手に取ってみてくださいね。

JMAMさんのサイト
Amazon

 次回はマンガ部の話について書きたいと思います。

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