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第216回 リーダーシップについて考える

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 先日、リーダーシップに関する講演のお話をいただきました。講演の準備をするにあたり、自分の知識の棚卸をしていたのですが、その中で自分の中でリーダーシップについて今一度考えることができました。そこで今回はリーダーシップに対する私の考えを書きたいと思います。

■リーダーシップとは?

 リーダーシップに対する考え方(リーダーシップ論)は古くから様々な国、人々によって数多くの考察がなされてきました。現代においてもリーダーシップ論の研究は盛んに行われおり、一言で「リーダーシップ」といってもたくさんの意味があります。そこで、私がリーダーシップのお話をさせていただく際、必ず「リーダーシップ」という言葉が何を表しているのかを最初に定義させていただくようにしています。

 リーダーシップとは何か? 私はこのように考えています。

組織や集団を成功に導くための言動のこと

 そして、私は自分の経験上、リーダーシップは以下の2つの行為を表していると考えています。

  • リーダーシップは組織や集団の中でのみで機能する行為であること
  • リーダーシップは組織や集団の求められる結果(=目的の達成)のための行為であること

 この考え方はリーダーシップ論の中では古典的な「機能的リーダーシップモデル」に基づいていますが、私自身は現代でも十分通用する考え方だと思っています。

■リーダーが行う3つの働きかけ

 組織や集団に対してリーダーシップを駆使する人のことを一般的にリーダーと呼びますが、リーダーがリーダーシップを駆使するにあたり、以下の3つの働きかけを行っていると考えています。

  1. 個人への働きかけ
  2. 組織や集団への働きかけ
  3. リーダーへの働きかけ

 個人への働きかけとは、リーダーが個人に対してリーダーシップを働きかけること、いい方を替えるならば、組織や集団の目的を達成させるためにリーダーが個人に対してアプローチすることです。組織や集団は個人の集合体ですから個人が求められるパフォーマンスを発揮できなければ、組織や集団の目的は達成できません。そのため、リーダーは個人の求められるパフォーマンスを引き出すために何が必要かを考え、それを実践します。そうして、個人が求められるアクティビティ(作業)を達成できるように働きかけます。

 組織や集団への働きかけとは、リーダーが組織や集団に対してアプローチをすることです。リーダーは個人のパフォーマンスを上げるだけでは、組織や集団の目的を達成できないことがあります。リーダーは組織や集団が目的を達成するために必要な改革や改善を取り入れ、新しいルールや運用などを取り決めることで組織や集団に対するチームビルディングを行います。そうして、組織や集団に対するパフォーマンスを向上させ、組織や集団が目的を達成できるように働きかけます。

 リーダーへの働きかけとは、組織や集団が目的を達成させることに対してリーダーがリーダー自身にアプローチをすることです。多くのリーダーシップ論はリーダーにはリーダーシップの資質がある前提で語られることが多いですが、実際にはリーダーシップの資質を持たずにリーダーとなる人もおられます。そういった場合、リーダーは自らがリーダーシップを駆使する上で必要な資質を学び、吸収しながらリーダーシップを働かせることが求められます。そうして、リーダー自身のパフォーマンスを向上させ、組織や集団の目的が達成できるように働きかけます。

 そして、この個人への働きかけ、組織や集団への働きかけ、リーダーへの働きかけはそれぞれが独立した存在ではなく互いに影響を及ぼし合っています。そのため、3つの働きかけをバランスよく行うことも求められます。

■リーダーシップについて考える

 実際のリーダーシップに関する言動については3つの働きかけから更に細分化されますが、こういったリーダーシップはコミュニケーション系スキルの1つだと考えています。そのため、訓練や実践を重ねることによって身につけることができると、私自身は考えています。特に「個人」「組織や集団」「リーダー自身」に対してどうった働きかけをすることがリーダーに求められる役割なのか? これを自問自答しながらリーダーの仕事を行うだけでも、状況が変わってくるのではないかと思います。もし、リーダーシップに興味のある方は実践してみてはいかがでしょうか。

(注意)今回のリーダーシップ論はあくまで個人的な見解です。そのため、他のリーダーシップ論を否定するモノではありません。あくまでリーダーシップ論の1つとして捉えていただければ幸いです。
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