第212回 教えることの難しさ
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
私事ですが、うちの子ともはスイミングスクールに通っているのですが、平泳ぎが苦手らしく練習がしたいといってきました。また、その話を聞いていた近所のお子さん(うちの子と同級生)も一緒に行きたいとのことだったので、みんなで市民プールに練習しに行きました。しかし、なかなか教えるのがうまく伝わらず難儀しました。今回はそんなお話です。
■「だって、そう習ったんだモン! 」
市民プールについて早速練習を始めました。一緒に来たお子さんもうちの子と同じスイミングスクールに通っているのですが、その子の方が泳ぎがうまくクラスが上なのだそうです。その子の泳ぎを見せてもらうと、確かに泳ぎがうまい! 平泳ぎもクロールも綺麗なフォームで泳がれます。それに対してうちの子は...平泳ぎの足の動かし方が何だかおかしいんです。スイミングスクールの練習ではビート板を胸に抱え、仰向けの姿勢で足の動きを練習するらしいのですが、何だか足で水を掻くときに内股で水を掻こうとするのです。
そこで、「足の動きが内股になってるから、最初から外股になるように広げてやってみたら? 」と話すと、「だって、スイミングスクールでそう習ったんだモン! 」と全力で私の意見を跳ね返されました。そこで、近所のお子さんを呼んで平泳ぎの足の動きをやってもらいました。「ほら、こうやってやってみたら? 」「やってるモン! 」うーむ...、会話が完全に通じない状態になっています。これ以上話をしても、恐らく私の話は通じないと思い、うちの子の練習を嫁に任せ、私は近所のお子さんの練習に付き合うことにしました。
■「あれ? できてる! 」
それからしばらくして子どもの様子を見に戻りました。すると、なんと平泳ぎの掻き方ができていました。「あれ? できてる! 」子どもにそう話すと「お母さんが教えてくれたから♪ 」といってました。一体どうやったのか、後で嫁に聞いたところ、こんなことを教えてくれました。
「この子は言葉でいっても分からないからイメージで伝えたの。最初に手を足に見立てて円を描くような動きを見せる。その後、子どもの足を持って実際に動きを覚えさせる。だけど、これだけだと1回掻いて次を掻こうとしないので、『シューッ、キュ! 』って言葉で動きをイメージさせたの。そうしたらできるようになったよ」
「アンタ、すげーな(汗)」正直、目が点になりました。 私は研修などで人にモノを教えている立場なのですが、ここまでのことを子どもにしてあげることはできませんでした。。。
■教えることの難しさ
このことは教える側によって必要なことを示唆していると感じました。教える側はただ単に自分の知っている知識や経験を伝えようとするだけでは、相手に伝わらないことがあります。相手にこちらのいっていることを理解してもらうためには、相手が理解できる目線で会話をしなければなりません。私は子どもに対して私の目線で話をしているようでしたが、彼女は子どもの目線に立って話をしていました。その教え方は子どもにはスムーズに理解することができたのでしょう。だからこそ、短時間で動きを直すことができたのだと思います。
その後、嫁からこんなことをいわれました。「もっと相手のことを考えて話をした方がいいんじゃないかな? 」...ごもっともです(汗)
コメント
田中
こんにちは
本文を読んで
すっごい落ち込んだからここに反省を書く。
から始まるはてな匿名ダイアリーを思い出しましたのでコメントまで
キャリアコンサルタント高橋
田中さま、
コメントありがとうございます。
この記事は私の失敗談の話で、他の人のことについて書いたつもりはないのですが、
記事をお読みになりお気を悪くされたようでしたら、大変申し訳ありませんでした。
abekkan
こんにちは。
新しいコラムで埋もれてしまいましたが、コラムのネタを流用させていただきました!
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/abekkan/2016/06/post.html
キャリアコンサルタント高橋
abekkanさん、
いらっしゃいませ!
コメントありがとうございます。
ご連絡いただいたコラムは拝読させていただきました!
ちなみに、コメントも書かせていただいておりますので、よろしければ承認していただこればと思います。