第201回 「やる気スイッチ」について考えてみる(続き)
こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。
研修などを行う業界は1~6月頃が繁忙期になるのですが、私もお陰様でこの時期は忙しい日々を過ごさせていただいております。こういうときこそモチベーションを高くもって頑張らなければと思っているのですが、今年は何となくパワーが出てこないような、少し早い五月病のような感じになっています。もちろん、仕事の納期などは遵守していますし、研修中は全力で対応させていただいておりますので、今の時点で特に何か失敗したということはないのですが、一人になったときなどは、何をするでもなくボーっとしたような状態になることがあります。
しかし、このような状態から一気にモチベーションを上げ、やる気を引き出す方法があります。それは過去のコラムで書かせていただいた「やる気スイッチ」なのですが、残念ながらやる気スイッチの入るタイミングは自身にもよく分かりません。そこで、今回は過去に書かせていただいたやる気スイッチの続きとして、やる気スイッチの入れ方について考えてみました。
■やる気スイッチが入るまで
基本、私は怠け癖があるので、モチベーションが下がったときは大抵思考停止に陥ります。もう少し言葉をいい換えるならば、何かに理由をつけて結論や行動を先延ばし、今という時間は何もしていない(=何も考えていない)状態になります。ただ、幸いにもこのときは「仕事を辞めたい」とか「適当に仕事を終わらせたい」といったネガティブなイメージは沸いてきておらず、単純に頭が真っ白で何も考えていない状態になっています。
私の場合、このような状態から突然「やる気スイッチ」が入ります。そうするとモチベーションが一気に上がります。そして、頭の回転も速くなっているような感覚(=頭が冴えているような感覚)になり、それまでたまっていた仕事を一気に片づけようと身体が動き出します。
このようにとても便利なやる気スイッチなのですが、残念なことにやる気スイッチの入るタイミングが私自身にもよく分かっていないのです。
以前のコラムでも書きましたが、私の場合、やる気スイッチが入る条件のようなモノがあり、
- 切羽詰っているとき
- 何も考えていないとき
この2つの条件が揃ったときに、あるタイミングでパン!とスイッチが入るのです。ただ、そのタイミングが私にも分かりません。
そこで、どうしたらやる気スイッチが入るのか、さらに深く考えてみることにしました。
■やる気スイッチの入れ方を考える
1ついえることとして、やる気スイッチが入ると、そこから行う作業の手戻りはほぼ発生しません。それは、やる気スイッチが入るまでに予め頭の中で作業手順のイメージができているからと考えることもできます。だとすれば、やる気スイッチが入るのは、ひょっとしたら私の頭の中に作業の手順ができ上がったときではないかと考えました。そこで、ボーっとし出したときに、作業の手順をあれこれ考えるようにしてみました。
しかし…、この結果は全くダメでした。というのも、ボーっとし出したときの力が強すぎて、何も考えることができなくなってくるのです。…というか、よくよく考えたら何も考えられないからボーっとするのですから、当たり前っちゃー当たり前のことした。。。
そこで、今度はボーっとしていても作業のことを考えることができるよう、パソコンのモニタに表示される作業中の画面の領域を大きくしておき、作業をしている状態が目に入りやすくなるようにしてみました。
その結果は…何となくですが、成功したような気がします。ボーっとしているときは相変わらず何も考えられていないのですが、やる気スイッチが入る回数が多くなったような気がしました。これはあくまで推測ですが、ボーっとしていたときも画面を見つめていたので、視覚から仕事のイメージが頭の中に入り、それがやる気スイッチの引き金になったのかもしれません。
■五感を使って無意識の領域に
今回は視覚を使ってやる気スイッチを押すことを考えてみましたが、状況さえ整えることができれば視覚でなくても聴覚や嗅覚などといった他の五感でもできるような気がします。私にとってやる気スイッチは無意識の領域にあるモノなので、これを意識して動かすことはなかなかできません。しかし、今回のように五感をうまく使うことで無意識の領域にも入っていくことができるような気もしました。
何かをイメージをする場合、五感に紐づけるとイメージしやすくなるそうですので、今後も五感を使ったやる気スイッチの押し方をいろいろ考えていきたいと思います!